ある人が言うには、「人は3万回同じ事をすれば、考えずに出来るようになる」らしい。
私がやっている楽器奏者もほぼ同じで、毎日同じ事を繰り返し行えば、考えずに出来るようになるはずです。
ここで気をつけなければならない事は、間違った事、未完成な事を何度やろうと、例え3万回繰り返しやったところで、未完成さが磨き上げられただけで、間違った習慣を身につけると言う事です。
いくら練習しても上達しない人は、才能がないのではなく、間違ったやり方を続けているのかも知れません。
この事は、はじめの一歩が出来ていないのに、高望みする時に起こりがちです。
1週間後までにこのフレーズをちゃんと演奏出来るように目指す時、速いフレーズを間違った音程(和音の中で)何度もミスを繰り返しながら、自分のミスに目を瞑る練習をしているに過ぎません。
長くやっていると、そういうゴミみたいな習慣が自然と身についてしまい、自分の演奏が客観的に評価できなくなって、ミスをミスと理解しなくなるのです。
そうなっている自分にならないように、難しい所は、まずフレーズの最初の音を美しく魅力的な音でロングトーンで弾きましょう!
出来たらテンポ関係なく、二つ目の音まで今度は美しく、もちろん最後まで全てロングトーンで美しく演奏出来るようになってから、リズムを加えてゆき、最終的には、実際のテンポよりかなりゆっくりと確実に演奏出来るようになったものを3万回繰り返せば良いのです。きっと本番で弾くテンポが何倍でも周りがどうであれ、間違いなく魅力的に演奏出来るはずです。
P.S.もう何十年も楽器を弾いてきているので、自分の気づかないうちにゴミが溜まっている事でしょう。練習とは気持ち入れの作業ではなく、客観的に確実に弾ける自分を目指す事なんだろうなぁとこの歳になって気づき始めました。
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