廃盤蒐集をやめるための甘美な方法

一度やめると、その後は楽になります。

2nd ジャケット愛好会

2023年12月10日 | Jazz雑記
私の経験上、オリジナルだ、初版だ、と騒いでいるうちは白帯。再発盤もオリジナルと同じように愛でることができるようになって、
初めて「レコード愛好家」を名乗って黒帯を締めていい。特にセカンドプレスあたりは製造時期がさほど離れているわけではないので、
オリジナルとはまた別の風格というか独自の質感あって、愛すべきレコードたちである。そこに気付くことができるかどうかはこの趣味に
気持ちの余裕をもって接しているか次第。オリジナルを追求するのはもちろん楽しいが、度が過ぎて視野狭窄に陥ってしまうと
この趣味の愉しさは半減する。

セカンドプレスがいいのはそういう風格の良さだけではなく、値段が安いこと。オリジナルではない、ということだけで値段は大幅に下がる。
ここに載せたものは、すべて5千円未満だった。




ジャケットデザインは私はこちらの方が好きだ。若い頃に何かの本でこのアルバムが取り上げられているのを読んだ時にはこのジャケットが
紙面に載っていて、そのせいでこちらのデザインがオリジナルだと長年思い込んでいた。つまり、このジャケットにチープさを感じなかった
ということだろう。音質も初版と特に変わらない。






国内盤が出た時はこのデザインが採用された。初版のデヴィッド・S・マーチンの絵は正直イマイチで、こちらのジャケットの方が愛着が湧く。





如何にもサヴォイ、というデザインで、これはこれで良いと思う。"featuring Canonball" って、Adderleyまで入れてやればいいのに、と
思うけど、そういう雑で投げやりなところもサヴォイらしくて美味しい。チェンバースもバードも若いなあ。





版権がサヴォイに移ってから再リリースされたもので、盤はサヴォイとしてのセカンドプレスになり、RVG刻印がない。
でも、この方がなぜか音質がヴィヴィッド。特に、シンバルの音の良さが全然違う。だから、普段はこちらを聴く機会の方が多い。

とまあ、こんな感じでセカンドプレスもそれ自体で立派なジャンルの1つなのである。


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久し振りの散財

2021年06月27日 | Jazz雑記



昨年の冬以降、まったく拾うことができなかったが、ようやく拾えた。3枚も買うなんて、いつ振りのことだろう。

新宿に着いたのは16時を過ぎた頃。道すがらブログを眺めて「このキャノンボールのデビュー作は珍しいなあ、聴いたことないし」
と思っていたら、ちゃんと売れ残っていた。日頃哀れな私のために、神様が残しておいてくださったのだろう。

謎のピアノ・トリオとサド・メルのワンホーン・カルテット作、どちらも3桁盤だが、聴いたことがないのでこちらも拾っておく。

リー・モーガンの "Indeed!" は45万だったそう。値段を付けた張本人曰く、「トップ・コンディションという訳ではなかったけど、
十分きれいだったので」とのことだった。抽選券を取りに集まったのは20人だったそうで、「どれも意図的に限界を超えた値段を付けたけど、
30秒ほどで壁から無くなって、凄かった・・」とお疲れのご様子。カウンターで接客している若い女性店員さんもド変態客たちの相手で、
魂が抜けたような感じになっていた。怖れをなして、辞めてしまわなきゃいいんだけど・・・

やはりこういうイベントがあると、レコードが少し動くのかもしれない。私の感覚ではリストの中で一番で珍しい盤が拾えて、
久し振りに散財を満喫できた。



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コロナ禍の中で

2020年11月06日 | Jazz雑記



先日ユニオンで聴かなくなった古いレコードを少し処分した時に馴染みの店員さんと少し話をしたが、
今秋の買取アップキャンペーンは不調らしい。とにかく誰も店頭買取に持ち込まず、壊滅的な状況だそうだ。
なんでだろう?と聞くと、老コレクター達はレコードを持って外出する気になれないんじゃないか、とのことで、
間違いなくコロナの影響だろう、とあまり元気がない様子だった。

12月のセールはやるの?と聞くと、一応やろうと思っているけど、このままじゃできないかもしれない、と
いうことだった。

例年なら、この時期はバイヤーが欧米へ買付けに行って持って帰って来た安レコの叩き売りがある時期で、
国内の中古市場ではあまり出回らないタイプの珍しいものが安く手に入るはずなんだけど、今年は買付けに
行くこともできず、そういう楽しい買い物が出来そうにない。私もここ1ヵ月で買ったのは500円のレコードが
2枚だけ、という惨憺たる状況だ。

欧米がまたひどい状況になっている中、日本の街はそれなりに人出は多いが、レコードの方は動きが悪いままで、
受難の日々は続いている。当面は手持ちのレコードたちを細々と聴くしかないかもしれない。


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2ヵ月ぶりの短いパタパタ、今後の課題、など

2020年05月22日 | Jazz雑記
止むを得ない用事があったので、昨日は午後から外出した。出かけること自体に罪悪感みたいなものを感じるけれど、まあ仕方ない。
別にそんな風に思う必要なんてないはずなんだけど、自然とそういう気持ちになるんだから、やっぱり異常事態なんだなあと実感する。
罪悪感ついでに、と言ってはなんだが、ディスクユニオンの新宿ジャズ館へ立ち寄ってきた。今週の月曜日から時短で営業を再開している。

   

新宿東口、16時頃の風景。ここは普段なら人でごった返している所だが、ほとんど人がいない。私だって、新宿の街を歩くのは2ヵ月振りだ。
新宿や渋谷は店が開いていなければ、来たところですることが何もない。当たり前のことだけど、今回の件でそれが身に染みてよくわかった。
スピルバークの映画に「アイ・アム・レジェンド」というのがあるけど、何となくあれを思い出す。


入り口で若い店員から消毒液をシュッとしてもらい、密を避けるために階段で3Fへと上がる。

   

客が誰もいない・・・。貸し切り状態だ・・・。気味が悪い。

新着コーナーを見ると、安レコがたくさん出ていた。よしよし、と思いながら、2ヵ月振りの懐かしきパタパタである。
どことなく落ち着かないものを感じながらも6枚ほど抜き、吟味の上、これを拾って30分もかけずに店を出た。




安レコ漁りの極意は、「決してたくさんは買わないこと」。安いからと言ってホイホイ買っていくと、結局金額が嵩んで高額盤を買うのと
何ら変わらなくなってしまう。「こんなに少ないお金でこんなにいいレコードを買ったぞ」、これに尽きる。

晩年のエリントンのこのレコード、再発は時々見かけるけれど、初版は何気に見かけない。安レコは安レコで、意外に難しいのである。

安レコはボリュームがあるので、エサ箱を一通り見るだけでも時間がかかる。これをどうするかが今後の課題だと認識した。
中古レコード屋で集団クラスターが発生した、なんてことになったらエライことになる。この先も楽しい猟盤生活を持続させるために、
店を訪れるマニア全員が節度ある、新しい猟盤スタイルを実行する必要がある。とにかく、自分さえよきゃそれでいい、というのはやめよう。


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年末廃盤セールが始まったが・・・ その5

2019年12月25日 | Jazz雑記



先週末の成果は、音楽的内容は大物だが価格は安レコ、という典型的なエリントンの2枚。
どちらもエリントン・カラーが濃厚に出た傑作。

”マスターピース” は6ツ目のほうが音がいいけど、この緑レーベルはエリントンのLPフォーマット
として初リリースになったモニュメンタルなレコード。初版にはそういう意味がある。

それでもエリントンは一部の人しか聴かないから、レコードは安い。
いいんだかよくないんだか、わからない。
ただ、そのおかげで私のところにこうして回ってくるんだから、感謝するべきなのかも。

エリントンの魅力を説明するのは殊更難しい。
でも、あきらめずに言葉にしていこう。


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年末廃盤セールが始まったが・・・ その4

2019年12月18日 | Jazz雑記



先週の成果も相変わらずの感じで、ミドルクラス1枚、安レコ1枚。

人気のないヴォーカル・コーナーの一角をパタパタとめくっていたら、The Jones Boys が出てきた。
予算の都合で買い切れなくなったか何かで、ここに隠したのだろう。冬場に備えて地面を掘って木の実を埋めて隠すリスのように。
申し訳ないなあ、でも、拾わせてもらうよ。

コロンビアの60年物はステレオ盤を優先して拾う。ステレオのほうが当たり前に音がいいし、安いからだ。
CONTACT盤が良かったので、こちらはトリオものだけど聴いてみよう。

地味なラインナップで、傍目にはおもしろくない内容で申し訳ない気がする。


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年末廃盤セールが始まったが・・・ その3

2019年12月11日 | Jazz雑記



今はブルーノートを買うには不適切な時期なので、セールなんかやられても私には関係ないわけだが、
リストの中の4100番台で1枚欲しいものが出ていたので、リスト更新時に残っていれば買おうかと思っていた。

が、当たり前のようにSOLD OUTとなっていたので、今回も高額盤には縁が無し。
結局、通常の回遊ルートとなった。

「クールの誕生」は歴史的名盤ということで普段からいい値段が付いて、これまでは買う気になれなかったが、
ジャケット不良ということで相場の1/3以下のミドルクラスで射程距離に入ったものがあったので、拾っておく。

バド・シャンクのペラジャケはカル・テックのライヴで、オリジナルとはデザイン違い。
オリジナル自体安いけど、オーボエでジャズをやったりして勘弁して欲しい内容なのでこれまでスルーしてきたが、
お決まりの850円ということで、まあ聴いてみるかと拾っておく。

値段が安ければ、こういう風にちょっと聴いてみようかという気になるものだ。
そうやって間口が拡がっていく。

こうして第3弾は終わった。もはや、年末セールとは何の関係もないシリーズと化している。


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年末廃盤セールが始まったが・・・ その2

2019年12月04日 | Jazz雑記





DU の Jazz Tokyo USセールは当初の写真だけ見ると中々豪華な内容だったが、いざ、リストが公開されると
状態の悪いものが多いことが判明、シラケてしまった。

ということで、御茶ノ水には行かず、通常の回遊ルートを取ることにした。
その中で拾ったのがこれら4枚。安レコが3枚、ミドルクラスが1枚。

新宿も渋谷も人気が無く、ガラガラだった。御茶ノ水はどんな感じだったのかはわからないけれど、
おかげで落ち着いて物色できて、楽しい猟盤だった。

年末特有のスペシャル感がなくて、こんなことでいいのか? という気がしなくもないが、
中古漁りは普段からこまめにやっていれば、何も割高な大型セールに押し掛ける必要はないのである。

などとブツブツ言いながら、第2弾は終わった。

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年末廃盤セールが始まったが・・・

2019年11月27日 | Jazz雑記



先週末から年末廃盤セールが始まった。今年は値段が凄いことになる、という話を事前に聞いている。どうなることやら。
残っていれば買いたい盤があったので、まずは渋谷へ。12時前に着いた。

ところが、目ぼしい盤が全然残っていない。おかしいなあ、今日はみんな新宿へ行っているはずなのになあ、と
店内を見渡すと、カウンターに50枚くらい積み上げている輩が。どうやら、謎の東洋人のようである。

私のお目当てはその山の中に入っていた。やれやれ、と思いながら残り物を漁って、ランディ・ウェストンを1枚と、
通常在庫の中からMJQを1枚抜いた。前者は傷があるけど、ノイズはほとんど出なかったので問題なし。
後者は聴いたことがなくて、気になっていたもの。2枚で1万円なり。

さて、カウンターの山は崩れたかな、と見てみると、店員がダンボール箱を用意して、その中に全部入れ始め、
謎の東洋人は携帯の電卓アプリで何やら計算をし始めた。おいおい、全部買うのかよ、マジか。

馴染みの店員さんに「彼はホントに全部買うって?」と聞いてみると、「そうみたい・・・」とのこと。
少しずつ手放してはいるものの、終わるのを待っていたら日が暮れてしまいそうだったので、諦めて新宿へ。
後でブログを見たら、しっかりとSOLDとなっていた。

新宿に着いたのは13時過ぎで、当然、根こそぎなくなった後。残っているものを見るとどれも平常時の2~3倍の値段で
案の定恐ろしいことになっている。セールはまだ序の口なのに。

ちょうどアート・ペッパーの "Modern Art" を試聴している人がいた。値段がいくらだったのか結局わからなかったけど、
やっぱり買うまでにはそれなりに時間がかかっているみたいだ。きっと凄いことになっているんだろう。

タチの悪い冷やかし客のごとく、値段チェックをするだけして、冷たい雨に中を家路についた。
一発目はこんな感じで終わった。

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中古レコードのコンディション、どこまでなら許せる?

2019年10月05日 | Jazz雑記
中古レコードの盤のキズやジャケットの傷み、果たしてどこまでなら許せる?

中古レコードを買う我が同胞たちは、常にこの問題と格闘している。 たくさんの購買候補を抱えてレジ台へ行き、山のように積まれたレコードを
1枚1枚睨みながら検盤している姿は、まさに「格闘」以外の何物でもない。 他の客からすれば迷惑行為以外の何物でもないが、でもその気持ちは
わからないでもないのである。

誰だって無傷でピカピカの盤面、破れやスレや汚れのない手の切れるようなパリッパリのジャケットがいいに決まっている。 でも、現実はそうも
いかない。 まず、そういうモノがほとんどないし、あったとしても非常識なくらい高額だ。 だから、普通はコンディションと値段のバランスを
吟味し、吟味に吟味を重ねて、買うかどうかを決めていくのである。 お金持ちにはこの悩みはない。 彼らの悩みはキレイなものがなくて買うに
買えない、ということだ。 もちろん、こういう悩みには同情も共感もできない。

ハードコレクターたちは口をそろえて「傷盤には価値が無い」と言う。 コレクターの目的は所有することなので、これは当然の価値観である。
盤やジャケットの傷みは値段に直結する。 傷があると値段は下がる。 コレクターにとって経済価値はイコール音楽価値だから、経済価値が
低いものには魅力を感じることができない。 だからコンディションにこだわる。

でも、普通の人はどうだろう。 果たしてそこまでこだわるだろうか。 つい先日、某廃盤店のご主人と歓談をしていた時、そのご主人は
「今、高いレコードを買っている人は、聴くために買っていない。 彼らは「持つ」ために買っている」と言っていた。 「そうですよね、
今は聴くだけならネットで無料で聴けますもんね」と私が返すと、「僕が若かった頃はそれでしか聴くことができなかったから、無理してでも
高い廃盤を買っていた。 今は以前じゃ考えられないようなマイナー盤ですら国内盤があるから、聴くだけならいくらでも聴ける。 だから、今
高いのを買っている人は、買うことが目的になっている。 そして買った後は棚に仕舞って、普段は国内盤を聴いたりしてる。」と寂しそうな
顔をしていた。 その気持ちは私にもよくわかる。

例えば、ブルーノートのレキシントン盤やクレフの分厚い盤は溝の切り方が深いから、表面に多少の傷やスレがあってもノイズが出ないものが多い。
だから、聴くことが目的の人は試聴して問題なければあまり気にせずに買っている。 そういうのは値段も相場より安くて割安感があるから、
普通の人は「ユニオンは専門店よりも安くていいなあ」という実感を持つことになって、だからユニオンは人気があって独り勝ちしているのだ。

ジャケットのコンディションにうるさい人も多いそうだ。 ちょっとでも傷んでいるとなんだかんだと文句を言ってきて、店としてはそういうのが
一番困るらしい。 そりゃそうだろう、彼らはただ仲介しているだけなんだから。

私の場合はどうかというと、盤に関しては傷の箇所を聴いてみて、イヤなタイプのノイズが出なくて、値段が妥当であれば見た目は気にせずに買う。
この「イヤなタイプ」というのがミソで、ノイズというのは気にならないタイプのノイズと、我慢できないタイプのノイズの2種類に分かれる。
この分かれ目は人によってバラバラで、正解はない。 あくまで自分の生理的感覚だ。 だから、私は原則ネットでは中古レコードを買わない。


 


この2枚の初版は、見た目がきれいなものなんてほとんどない。 うちの2枚も盤面は傷やスレが盛大にあるのに、ノイズがほとんどないのだ。
だから値段も3~4千円と割安で、今でも喜んで聴いている。 元々この演奏はクレフの12インチで聴いていたけれど、そこには入っていない曲が
2曲あって、10インチにはそれが入っていることを知ったので右のほうを買った。 その後で1枚だけじゃ収まりが悪いから、左のも手に入れた。
ゴールド・マーキュリーで盤もジャケットも "MG35010" の最初版だけど、見た目がよくないということだけで相場よりも随分安かった。
普通の人は、だいたいこういう買い方をしているんじゃないだろうか。


ジャケットは表面のスレが酷いものは基本的に買わない。 でも角が傷んでいたり、3辺がスレていたり破れているのは全然気にならないから、
それだけなら買う。 厄介なのはリヴァーサイドやノーグランのコーティングのないタイプのレコードで、中々満足のいくものが少ない。
だから、まずジャケットがダメで盤のきれいなものを買って(こういうのは結構ある)、後でジャケットが問題なくて盤がダメなのを買って
入れ替えることもごく稀にある。 面倒臭いので基本的にはやらないけれど、やむを得ない場合は仕方なく。


 


このあたりはそうやって2段階で買って組み合わせを変えたもの。 1番のメリットは、片方がダメなものは人気が無く競争せずに買えることだ。
それに、2回の買い物の合計はきれいなものを1回買うより安く済むことが多いし、1度に出せる金額には限度があるから、時間がかかることさえ
我慢できれば案外有効な買い方だったりする。 ただ必ず上手く揃う保証はないから、危険な賭けではある。 こればかりは経験に基づく勘で
判断するしかない。

こんなことを考えながら、私もコンディション問題と「格闘」してレコードを買っている。 それはまさに「格闘」である。
でも、中古漁りはそれも含めて楽しいのである。 いつも言うように、中古漁りの楽しさの本質は「探すこと」にある。

中古レコードのコンディションをどこまで許容するかは個人の性格や好みの問題。 神経質で傷は許せない人もいれば、聴いていて問題がなければ
必要以上には気にしない人もいる。 それでいいのだと思う。 他人の目を気にする必要なんてどこにもない、自分だけの世界の話だ。
コンディションのことばかり気にしていてはストレスが溜まる一方だし、そうなっては音楽を愉しむどころではなくなるだろう。 
基準がどこにあるかが問題なのではなく、それも含めて楽しめるかどうかが大事だと思う。 結果はその過程の中で後からついてくるだろう。

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2019 夏休みのお買い物

2019年08月21日 | Jazz雑記
夏休みの空き時間はいつも通りブラブラと猟盤して過ごした。 

大型セールには興味が湧かない。 その前後の方が圧倒的に面白いのだ。

ゆったりとした気持ちで売れ残りを漁る。 すべて割引き対象だった。




ディスクユニオン新宿ジャズ館にて、ダラー・ブランド祭り。 B.テイトとの共演盤、びっくりするほど音がいい。 知らなかった。

もちろん、どちらも安レコ。





ディスクユニオン吉祥寺ジャズ館にて。 どちらも千円なので半端だけど、まあ、いいか、と。





HMVコピス吉祥寺にて。 

ミルト・ジャクソン盤はあまり面白くないんだけど、イマドキ1500番台の完オリ美品が2万円で買えることはないので、

取り敢えず拾っておく。 タル・ファーローは盤もジャケットも新品同様で驚いた。 きれいなものは無い、と諦めていたから。

これが一番うれしかったなあ。



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タワーレコード新宿のレコードショップに行ってみた

2019年03月22日 | Jazz雑記


金曜日の仕事帰りに、昨日新規オープンしたタワーレコード新宿のレコードショップに寄ってみた。

タワーレコードに来るのは、おそらく10年振りくらい。 CD売り場が今もちゃんとあるのに驚いた。 よく持ちこたえてるなあ。





窓際は新品コーナー。 中古はフロア中央に並んでいる。 ワンフロアぶち抜きで天井が高く、解放感があって、とてもいい感じ。

でも、こういう置き方だと、ジャケットが日焼けするんじゃないかな? 大丈夫?


中古の在庫状況は、Rock / Pop がメインターゲットのようで、高額盤もチラホラ。 ソウルやヒップホップもそれなりにある。

ジャズはまあ予想通りで、一応、コーナーは作っておきましたよ、とおざなりな感じ。 

ラインナップも「急ごしらえでブックオフで仕入れてきました」という印象で、当然私が買いたくなるようなものは1枚もない。



   

ほとんどが再発や国内盤。 オリジナルなんてほとんどないし、あってもこんな感じ。 ユニオンの3倍以上・・・


今のところ、ジャズはまったくやる気ないみたい。 もちろんこれからの展開だから、長い目で見る必要はあるけどね。

でも、次に来るのは1~2年後でいいな。 その頃には少しは良くなっているかもしれない。


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du cafe 新宿で一休み

2019年03月15日 | Jazz雑記



du cafe 新宿が本日オープンするというので、仕事帰りに寄ってみた。

17:35頃に入ったら、今日はオープニング記念イベントがあるので18:00に閉店すると言う。

時間があまりないので、アルコールは止めて、ホットコーヒーを頼んだ。

これがとても美味しくて、ちょっと驚いた。

口当たりの良い軽さなのに、ちゃんとコクがあって豊かな風味が広がる。

苦味でごまかしたりせず、まっすぐで素直な味わい。

しっかりと準備してオープンしたんだな、と思った。

ただ、店内が狭いのがちょっとどうかなあ、と思う。 休日はなかなか入れないんじゃないかな。

音楽は、スティングが流れていた。



   


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短信 ~ 盤質「C」の使い道

2019年01月09日 | Jazz雑記



盤質「C」、2,800円、というのが転がっていたので、きれいなのが出てくるまでこれでいいかと拾って来た。

見た目はくたびれているけれど、ノイズは大したことはない。

しかしなあ、盤質は「C」かもしれないが、肝心の内容は「D」くらい。 

ライヴ盤とはまるで別人だ。 たぶん、2度目を聴くことはもうないような気がする。

まあ、とりあえず不要な出費を未然に防ぐことはできた。 「C」にも使い道はある。




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2018年末 セール後半戦で果たしてリベンジできたのか?の巻

2018年12月30日 | Jazz雑記
さて、ディスクユニオンの年末セールの後半戦が始まった。 今季の前半戦は内容的にはイマイチでかなり苦戦していた感がありありだったが、ユニオンにも
プライドがある。 最後の意地をかけた大型セールをかましてきた。 ただ、緊急開催とは銘打っているけど、実際はこうなるであろうことは大方の予想通りである。
まあ、コンサート開演前に公開されるセットリストの中にアンコールの曲名が書いてあったらシラケるでしょ?ということなのかもしれない。

いずれにせよ、前半戦で惨敗を喫した私としてはこのまま手ぶらで平成を終わらせるのは如何にも後味が悪い。 ここは何とか一矢報いたい、ということで
寒波押し寄せる極寒の中、モソモソと繰り出すことにした。

メインターゲットはもちろんミドルクラスだが、今回のリストには以前から探していたものが2つ出ている。 安レコ漁りのついでにこの2枚が拾えればラッキー
いうことで、まずは御茶ノ水へ。

Jazz Tokyo に着いたのは、13:30頃。 嵐は過ぎ去ったのだろう、店内はほどほどの混み具合で落ち着いて漁ることができた。 店員のお兄さんは明らかに
疲れ切っていた。 何とも気の毒である。 小一時間ほど漁り、連れて帰ることにしたのはこの2枚だった。





狙っていた2枚のうちの1枚が、このスティーヴ・キューンの "Three Waves"。 ちゃんと衝立にフェイスで飾られていて、私が来るのを大人しく待っていた。
これでレコード時代のキューンの持っておきたかった最後の1枚が手に入った。 ステレオ盤はたまに見かけるが、モノラルの美品にはトンと縁がなかった。
これはRVGカッティングなので、まずはモノラル初版が欲しかったのだ。 今回のものは新品同様の完全ミントで、これは嬉しい。
ボビー・ティモンズのクリスマス・アルバムはありふれた安レコだが、かぜひき盤が多くてこれまで買うに買えなかったもの。 クリスマスはもう終わったけど。

目玉商品は当然売れていて、売れ残ったものを見た範囲だけの所感だけど、値段は概ねリーズナブルだったと思う。 一部おかしな値段が付いていて
誰も買わないだろう高額盤も数枚あったが、そういうものを除けば、値段だけ見ると「安いじゃん」という印象だった。 ただし、当然盤質は全体的に
イマイチだった。 おそらく店頭の買取だけでは商品が集まらず、海外買付をしてきたんだろうと思う。 如何にもそういう状態の盤が多かったし、
数は多かったけれどミドルクラスのラインナップは平凡な顔ぶれで、私の食指は動かなかった。 一応、2~4,000円くらいの盤を10枚近く検盤したけれど、
買ってもいいだろうと思えたのがティモンズ盤1枚だけだったのだ。 リストには「総枚数1,000枚以上!」と景気のいい文言が躍っていたけれど、
内実を見ればそれは寂しいものだった。 やはり、今年のセールが低調だったことは隠しようがないように私の眼には映った。


次は同じくミドルクラスがたくさん出るという新宿へ。 ブルーノートの高額盤に手を出す気はないのでここには狙っている盤はないけど、何か安レコが
買えるかと思って15:00頃に着いたが、これが見事なまでに空振り。 買いたいと思えるようなものは1枚もなかった。 やはりこの店舗は高額盤だけに
照準を合わせていて、もはや私なんかが出入りしていいような店ではなくなったきた感がある。 ブルーノートもほぼ消えていて、残っていたのは
リー・モーガンの"City Lights" だけだった。


続いて、吉祥寺へ。 ここではもう1枚の狙っていた盤を無事拾うことができた。 これでマッコイのインパルス主要3部作は揃った。





ただし、肝心の安レコがさっぱり収穫がなくどうにも収まりが悪いので、下北沢へ。 ここはジャズのセールはなく、通常運転中。 
ジャズのコーナーはガラガラである。 のんびりと探して、以下の3枚を拾った。 すべて1,000円台。





スティットの "Tune-Up!" は後期の名盤、エリントンの大作はミント状態、クリス・コナーは10インチが初出だけど年に1回くらいしか聴きたい気分に
ならないので、私にはこれで十分。 フラットのきれいな盤で、これはお買い得だったのだろう。 これで2018年最後の猟盤は終わった。


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