今週は中古と新品を織り交ぜて少し買いました。
■ Viacheslav "VP" Preobrazhenski / Day By Day ( Dolphin Music 001 )
ロシアのテナー奏者で、CDは数枚あるようです。 これは1999年にストックホルムのスタジオで現地のミュージシャンらと録音したワンホーン。
古めのスタンダードを選曲の中心にオーソドックスな演奏を聴かせます。 未知の演奏家の場合、どういう曲を選択しているかで大体のところは
見当がつくものですが、Day By Day とか The Touch Of Your Lips なんかを取り上げているところから、少し古いスタイルかなと想像したら
まあそんな感じでした。 テナーの音は硬く締まった感じで、雄弁に吹くという感じではなく、朗々と響かせる感じです。
私の好みのタイプの音なのでこの人には好感を持ちましたが、如何せんバックのピアノトリオがただ弾いているだけという感じの味も素っ気もない
演奏で音楽全体として冴えないことになっています。 特にドラムは無神経にうるさい音で、げんなり。 録音は各楽器が太くしっかりと
録れていていいと思いますが、残響の少ないデッドな音。 ここは好き嫌いが分かれるでしょう。
ただ、どんな音盤にもいいところはあるもので、K.ドーハム作の "Fair Weather" をしんみりと演奏していて、これが見事なバラードです。
"Fair Weather" という曲には、ドーハムが作曲したマイナー調のバラードと、B.ゴルソンが作曲したメジャーキーの明るい曲の2種類あります。
後者のほうはいろんなミュージシャンが取り上げて演奏していますが、前者のほうは録音が少なくてあまり認知されていないかもしれません。
私はデックスが主演した映画「ラウンド・ミッドナイト」のサントラで最晩年のチェットが囁くように歌った名唱でこの曲が大好きになりました。
だから、この曲の演奏が無ければ、このCDはDU行きになるところでした。
■ Jesper Thilo / Tributes ( Susic Mecca CD 4098-2 )
コペンハーゲン生まれのテナー奏者で、そこそこあるCDの多くは廃盤の憂き目に遭っているようです。 これは新宿ジャズ館の1Fで新品で購入。
ヤン・ラングレン(p)が参加しているということやズート系ということが書かれたポップが付いていました。 ドラムレスのワンホーンという
変則構成です。 テナーはズートよりも太く硬質な感じのビッグトーンで悪くないのですが、どうも良さを感じられません。 バックの演奏も
意外に凡庸で、こちらも特に印象に残りません。
マイルスの"Four"をスロー・アレンジしているのは面白くて感心しましたが、それ以外には特に・・・・ 白人のマイナー・テナーは探せばいくらでも
ボロボロと出てくるのですが、やっぱりマイナーになるべくちゃんとした理由があるんだなあと改めて思う訳です。
■ Jimmy Gourley / Our Delight ( Elabeth ELA 621021 )
仏の古いスイング・レーベルの10インチ盤などでもその名前を見ることができるベテランで、そこでの演奏の印象からこの人は好きでは
なかったのですが、このCDは Andre Villeger が参加しているので前から探していました。 安値で見つかったのでラッキーと思ったのですが、
聴いてみるとガッカリ。 相変わらずコードをジャカジャカ鳴らすクセがあって、これがウザい。 フォークギターじゃないんだから。
これはナイよなあ。 フレーズにも味がなく、聴いててウンザリします。 そして極め付けは、下手な歌を歌うこと。 なんで歌うワケ?
お目当てのテナーは期待通りいいんですが客演なので遠慮しているようで、曲の途中でちょっとオブリガートをつける程度の参加です。
この人の演奏は中々聴けないので貴重な演奏ですが、とにかく主役のいろんなところが癇に障り、これは買うんじゃなかった・・・・
■ Klaus Spencker Trio / Invisible ( Jardis Records JRCD 9409 )
時々ネットで見かけて評判のいい音盤だというのは知っていたのですが、ずっと廃盤で中古でも見かけたことがなかったところに、
デッドストックが少量入荷したということで無くなる前に購入。 ピアノレスのギタートリオで、私が最も好むフォーマット。
オリジナル曲中心の構成で、北欧の森の静けさを思わせるような透明感漂う演奏なので褒める人が多いのは納得できるのですが、
なんだかウィンダムヒルの音楽を聴いているのか?と錯覚してきます。 もっとジャズらしい演奏を期待していたので、肩透かしを食らいました。
まあ、別に悪いところはなく、いい演奏だと思います。 こういうのを聴きたくなる日もあるだろうということで、これはキープです。
どれも渋い音盤ばかりでしたが、あまりピンとくるものには当たりませんでした。 来週に期待です。
■ Viacheslav "VP" Preobrazhenski / Day By Day ( Dolphin Music 001 )
ロシアのテナー奏者で、CDは数枚あるようです。 これは1999年にストックホルムのスタジオで現地のミュージシャンらと録音したワンホーン。
古めのスタンダードを選曲の中心にオーソドックスな演奏を聴かせます。 未知の演奏家の場合、どういう曲を選択しているかで大体のところは
見当がつくものですが、Day By Day とか The Touch Of Your Lips なんかを取り上げているところから、少し古いスタイルかなと想像したら
まあそんな感じでした。 テナーの音は硬く締まった感じで、雄弁に吹くという感じではなく、朗々と響かせる感じです。
私の好みのタイプの音なのでこの人には好感を持ちましたが、如何せんバックのピアノトリオがただ弾いているだけという感じの味も素っ気もない
演奏で音楽全体として冴えないことになっています。 特にドラムは無神経にうるさい音で、げんなり。 録音は各楽器が太くしっかりと
録れていていいと思いますが、残響の少ないデッドな音。 ここは好き嫌いが分かれるでしょう。
ただ、どんな音盤にもいいところはあるもので、K.ドーハム作の "Fair Weather" をしんみりと演奏していて、これが見事なバラードです。
"Fair Weather" という曲には、ドーハムが作曲したマイナー調のバラードと、B.ゴルソンが作曲したメジャーキーの明るい曲の2種類あります。
後者のほうはいろんなミュージシャンが取り上げて演奏していますが、前者のほうは録音が少なくてあまり認知されていないかもしれません。
私はデックスが主演した映画「ラウンド・ミッドナイト」のサントラで最晩年のチェットが囁くように歌った名唱でこの曲が大好きになりました。
だから、この曲の演奏が無ければ、このCDはDU行きになるところでした。
■ Jesper Thilo / Tributes ( Susic Mecca CD 4098-2 )
コペンハーゲン生まれのテナー奏者で、そこそこあるCDの多くは廃盤の憂き目に遭っているようです。 これは新宿ジャズ館の1Fで新品で購入。
ヤン・ラングレン(p)が参加しているということやズート系ということが書かれたポップが付いていました。 ドラムレスのワンホーンという
変則構成です。 テナーはズートよりも太く硬質な感じのビッグトーンで悪くないのですが、どうも良さを感じられません。 バックの演奏も
意外に凡庸で、こちらも特に印象に残りません。
マイルスの"Four"をスロー・アレンジしているのは面白くて感心しましたが、それ以外には特に・・・・ 白人のマイナー・テナーは探せばいくらでも
ボロボロと出てくるのですが、やっぱりマイナーになるべくちゃんとした理由があるんだなあと改めて思う訳です。
■ Jimmy Gourley / Our Delight ( Elabeth ELA 621021 )
仏の古いスイング・レーベルの10インチ盤などでもその名前を見ることができるベテランで、そこでの演奏の印象からこの人は好きでは
なかったのですが、このCDは Andre Villeger が参加しているので前から探していました。 安値で見つかったのでラッキーと思ったのですが、
聴いてみるとガッカリ。 相変わらずコードをジャカジャカ鳴らすクセがあって、これがウザい。 フォークギターじゃないんだから。
これはナイよなあ。 フレーズにも味がなく、聴いててウンザリします。 そして極め付けは、下手な歌を歌うこと。 なんで歌うワケ?
お目当てのテナーは期待通りいいんですが客演なので遠慮しているようで、曲の途中でちょっとオブリガートをつける程度の参加です。
この人の演奏は中々聴けないので貴重な演奏ですが、とにかく主役のいろんなところが癇に障り、これは買うんじゃなかった・・・・
■ Klaus Spencker Trio / Invisible ( Jardis Records JRCD 9409 )
時々ネットで見かけて評判のいい音盤だというのは知っていたのですが、ずっと廃盤で中古でも見かけたことがなかったところに、
デッドストックが少量入荷したということで無くなる前に購入。 ピアノレスのギタートリオで、私が最も好むフォーマット。
オリジナル曲中心の構成で、北欧の森の静けさを思わせるような透明感漂う演奏なので褒める人が多いのは納得できるのですが、
なんだかウィンダムヒルの音楽を聴いているのか?と錯覚してきます。 もっとジャズらしい演奏を期待していたので、肩透かしを食らいました。
まあ、別に悪いところはなく、いい演奏だと思います。 こういうのを聴きたくなる日もあるだろうということで、これはキープです。
どれも渋い音盤ばかりでしたが、あまりピンとくるものには当たりませんでした。 来週に期待です。