これまでさんざん書いてきたことだけど、日本ビクター盤はとてもいいレコードだ。
私はプレスティッジやリヴァーサイドのレコードに関してはビクター盤を聴いて育ったから、特別な愛着がある。
最低限の範囲できちんと調整されたオーディオ環境で音量を上げて聴けば、ビクター盤の本当の真価がわかる。
国内盤は音が悪くて、と言っている人がいたら、それはオーディオの設定がおかしいのだと思った方がいい。
もちろんすべてのタイトルが、というわけではないけれど、主要なタイトルに関してはビクター盤には固有の素晴らしさがあって、
とても楽しみながら聴くことができる。だから、例えば "ワルツ" に関しては4つの版を聴いていて、これが全部違う音であることを承知している。
この違いが楽しいのである。
ビクターが最初に "ワルツ" を出したのは1962年で、オリジナルと同じ時期ということになる。以降、70年代、80年代、90年代と
10年おきにプレスし直してリリースしており、これは律儀で真面目な日本人だらかこそ、の仕事である。
このタイトルのオリジナル盤は高音質でもなんでもなくて、滋味に溢れた穏やかなサウンドであることは周知の事実。
そこで、果たして日本ビクターがこれをどう料理したか、というところが最大の聴き所ということになる。
人気作なので2000年以降も再三リリースされているが、それらは未聴。それらもきっと違いがあって面白いのだろうけど、
そこまでは手が回らない。ビクター盤だからこそ何枚でも聴いてみよう、という気になるのだ。
私はこの盤についてはSMJ国内盤と完全版CDで満足しています。以前は数万かけてオークションで入札したりしましたが巡り合わせがないのか今に至ります。オークションでは盤質に失望することが多く、最近は海外出の新品にも興味を惹かれています。
国内初盤、聴いてみたいですね。とヤフオクを覗いたら58000円のものと10万円のものが(^_^;)
昨日は御茶ノ水の組合店舗に行きますと、あまり無いし有っても定価の倍以上。買っていくのは海外の人も多いそうです。円安なんですねー。
レコードバブル、しばらく続くのでしょうね。
ペラジャケ、そんなに高いんですか?あきれたものですねえ。私が買った時は確か1,200円くらいでしたが。
ブルーノートをはじめ、今の値段は本来の価値とはかけ離れ過ぎたものです。こんなのに付き合う必要は当然ないので、放っておきましょう。
レコード漁りの醍醐味とは何も関係ないし、音楽の楽しさとも無関係です。