中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

資産を後継者に譲りますか??

2017年10月16日 04時58分24秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」328ページ「第2-2-88図 純資産額別に見た、自社株式の評価額の算出状況」をみましたが、今日は329ページ「第2-2-90図 小規模法人の事業用不動産の所有状況」をみます。

下図から、自社の事業用不動産の所有状況を見ると、「経営者または親族が所有している」割合は 50.5%と中規模法人に比べて割合が高いことが分かります。

次に、後継者・後継者候補との関係別に、事業用資産の譲渡予定先について見ると、後継者・後継者候補が親族内であると、「後継者に譲る予定」が最も多く 76.8%となっているが、後継者・後継者候補が親族外の場合、「決めていない」が最も多く、譲渡先を決めかねている経営者が多いと推察されます。

自分の会社を継いでくれるなら、自分がした苦労はさせたくないので、こういう結果になるのは理解できますね。これらを踏まえて、白書はどのように展開していくのでしょうか。読み進んでいきます!!!!

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自社株式の評価は高い!!と感じる。。。

2017年10月15日 05時43分43秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」327ページ「第2-2-86図 小規模法人の自社株式の譲渡予定先」をみましたが、今日は328ページ「第2-2-88図 純資産額別に見た、自社株式の評価額の算出状況」をみます。

下図から、自社株式の算出状況を純資産額別に見ると、純資産額が高い企業ほど、「定期的に評価額を算出している」割合が高く、自社株式評価額を意識している企業が多いことが分かります。

次に、こうした自社株式の評価額を算出した企業がどのような印象を受けたかについて、純資産額別に見ると、純資産額が大きい企業ほど、自社株価が高いと感じている企業の割合が高くなっていることが見て取れます。

自社株式の評価額に関しては、会社の利益や純資産額といった要素によって決定されるとありますが、正直なところ、私は現場で経営者とこういう会話をしたことがありません。これは思ったよりも深刻な問題ということですね。読み進んでいきます!!

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自社株式の評価額を算出していますか??

2017年10月14日 05時41分14秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」326ページ「第2-2-84図 資産の引継ぎの課題と対策・準備状況」をみましたが、今日は327ページ「第2-2-86図 小規模法人の自社株式の譲渡予定先」をみます。

下図から後継者・後継者候補との関係別に自社株式の譲渡先について見ると、後継者・後継者候補が親族の場合は「後継者に譲る予定」が 85.8%を占めているが、後継者・後継者候補が親族外の場合はその割合が 62.5%となり、「決めていない」と回答する割合が高くなり、後継者・後継者候補が親族外の場合でも、「後継者に譲る予定」とする割合は、中規模法人と比べると高いことが分かります。

次に、小規模法人について、後継者の選定状況別に自社株式の評価額の算出状況を見ると、後継者未決定企業に比べ、後継者決定企業では「定期的に評価額を算出している」と回答する割合が高く、後継者の決定が進んでいるほど自社株式の評価額の算出を行っている傾向があるものの、小規模法人では、中規模法人に比べ、自社株式について「評価額を算出したことがない」という割合が高く、株式の評価への認識が低いことが分かります。

小規模企業でも自社株式の評価額を算出している方がこれほど多いというのは驚きですね。

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経営者は個人と事業が一体である!!

2017年10月13日 04時52分34秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」313ページ「第2-2-68図 後継者選定状況別に⾒た、経営や資産の引継ぎの準備を勧められた割合」をみましたが、今日は326ページ「第2-2-84図 資産の引継ぎの課題と対策・準備状況」をみます。

下図から小規模法人・個人事業者別に「課題と感じる」項目と「対策・準備を行っている」項目を見ると、小規模法人・個人事業者に共通する課題としては、「自社株式や事業用資産の最適な移転方法の検討」、「事業用資産(動産)が経営者や親族が保有する動産(車両等)と一体になっている」、「借入金を親族以外に引き継ぎにくい」などが挙げられます。

白書は、総じて、個人事業者に比べて、小規模法人では資産の引継ぎに関して課題と感じている割合が高い。他方で、個人事業者では、小規模法人に比べると「準備・対策をしている」割合が低い、とあります。

次に、経営者が所有する株式の構成比(平均)を経営者の代数別(何代目の経営者に当たるか)で見ると、その構成比は、創業者の平均で 75.2%であったが、4 代目以降の平均では 59.4%となっており経営者の代数を重ねるにつれて、経営者の所有する株式構成比が低減していくと推察されます。

他方で、中規模法人に比べ、経営者の代数を重ねても経営者の株式構成比の低下は少なく、経営者に一定程度株式が集約されているのが特徴といえる、とあります。

白書は、前置きとして、小規模事業者では、中規模法人に比べて、経営者個人と会社・事業との関係が明確ではないことが多い。特に、個人事業者においては、経営者自身が「その名」において事業を行い、取引先や顧客との契約を結び、事業用資産を所有しているため、個人と事業は一体である、とあります。

一体であるが故に資産を継承するのが難しいということですね。。。

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経営者に身近な人が事業承継を働きかけよう!!

2017年10月12日 05時00分53秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」312ページ「第2-2-67図 後継者決定状況別に見た、事業の承継に関する過去の相談相手」をみましたが、今日は313ページ「第2-2-68図 後継者選定状況別に⾒た、経営や資産の引継ぎの準備を勧められた割合」をみます。

下図から後継者の選定状況別に経営や資産の引継ぎの準備を勧められた割合について見ると、「後継者が決まっている」小規模事業者では、周囲から「勧められたことがある」と回答している割合が高いことが見て取れます。

他方で、「後継者候補を探す時期ではない」、「後継者候補についてまだ考えたことがない」といった、経営者が経営や資産の引継ぎに関する意識を持っていない場合には、周囲からの働きかけが少ないことが分かります。

次に、経営や資産の引継ぎの準備を勧められた相手を後継者決定・未決定別に見ると、「商工会・商工会議所」や「親族、友人・知人」が最も多いのは共通であるが、後継者が決定している小規模法人では「顧問の公認会計士・税理士」や「取引金融機関」等から経営や資産の引継ぎの準備を勧められている一方で、個人事業者ではその割合が低いことが見て取れます。

白書は、個人事業者では、「顧問の公認会計士・税理士」、「取引金融機関」との関係がそもそもないことも多く、あったとしてもあまり関係が密でないことが考えられる。小規模事業者に対しても、経営者にとって身近な存在から事業承継の準備に向けた働きかけを行うことが期待される、とあります。

事業承継は身近な人の存在がきっかけになるというのも、なんとも人間味がある示唆と言えますね!

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後継者について一人で考えないようにしよう!!

2017年10月11日 04時48分35秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」311ページ「第2-2-66図 対話状況別に見た、後継者・後継者候補と対話する上での障害」をみましたが、今日は312ページ「第2-2-67図 後継者決定状況別に見た、事業の承継に関する過去の相談相手」をみます。

下図から経営者の決定状況・相手先別に過去の相談状況を見ると、後継者未決定企業では決定企業に比べて、周囲や支援機関に対して相談を行っていないことが分かります。

これについて白書は、相談相手に着目すると、小規模法人では「顧問の公認会計士・税理士」が最も多く、「商工会・商工会議所」、「親族、友人・知人」、「取引金融機関」が続いている一方、個人事業者では。「商工会・商工会議所」が最も多く、「親族、友人・知人」が続いている。

総じて、個人事業者の方が、小規模事業者よりも相談している相手が少なく、経営者が一人で後継者について考えていることも多いと推察される、とあります。

白書には、経営の引継ぎは、経営における様々な課題と関連するものであり、周囲からの助言を受けることが円滑な経営の引継ぎのためには重要である、とありますが、深刻な悩みを気軽に相談できるような信頼関係が重要ということなのでしょうね!!

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「継いでくれるはず」という思い込みは危険である!!

2017年10月10日 05時00分00秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」310ページ「第2-2-64図 対話状況別に見た、後継者の選定を始めてから了承を得るまでにかかった時間」をみましたが、今日は311ページ「第2-2-66図 対話状況別に見た、後継者・後継者候補と対話する上での障害」をみます。

下図から後継者・後継者候補と対話する上での障害について対話状況別に見ると、「対話ができていない」企業に着目すると、「会社や事業の将来性が見通せない」が最も多く、「経営の引継ぎ時期を決めていない」や「後継者の引継ぎ意思が不明」が続いていることが分かります。

白書は、資質や引継ぎ意思等を挙げる後継者側の問題もある一方で、「経営の引継ぎ時期を決めていない」といった、経営を引き継ぐ経営者側の課題もあり、時期を明確化した計画的な事業承継を進めることが重要である、とあります。

以上を踏まえ、白書は、後継者・後継者候補に対して明確に経営を譲る意思を伝え、後継者との対話ができている小規模事業者ほどスムーズに後継者の了承を得ることができている。

経営を担うことは後継者の人生にとっても大きな決断である。親族であっても、暗黙の了解や「継いでくれるはず」との思い込みで、経営者と後継者・後継者候補との間でコミュニケーション不足や齟齬があると事業承継の円滑な実施に差し障りかねない。

従業員や役員等の親族以外に経営を任せる場合は、引継ぎ意思の確認や、後継者・後継者候補の親族の了承も必要であり、より丁寧な対話が求められる、とあります。

事業承継に一子相談や以心伝心はないということですね。。。!!

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スムーズな事業承継は後継者との対話から始まる!!

2017年10月09日 05時00分00秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」308ページ「第2-2-62図 経営を譲る意思の伝達状況」をみましたが、今日は310ページ「第2-2-64図 対話状況別に見た、後継者の選定を始めてから了承を得るまでにかかった時間」をみます。

下図から後継者決定企業について、後継者の選定を始めてから了承を得るまでにかかった時間を対話状況別に見ると、全体的に、対話ができているという企業の方が、対話ができていない企業に比べ、選定を始めてから後継者の了承を得るまでにかかった時間が短い傾向にあり、後継者との対話ができている企業ほどスムーズに後継者の了承が得られていることが推察されます。

次に、小規模法人・個人事業者について、後継者・後継者候補と対話している事項を対話状況別に見ると、多くの企業で対話がなされている項目としては、「今後の経営方針」、「技術・ノウハウ等」、「取引先との関係」が挙げられることが分かります。

日頃のコミュニケーションが有事の際に力を発揮するということですね。これは納得ですね!!

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事業承継が親子間であってもしっかりと話をすることが大事!!

2017年10月08日 05時00分00秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」307ページ「第2-2-60図 小規模法人の経営の引継ぎに関する課題と対策・準備状況」をみましたが、今日は308ページ「第2-2-62図 経営を譲る意思の伝達状況」をみます。

下図から経営を譲る意思の伝達状況について後継者の決定状況別に見ると、候補者がいるが後継者決定に至っていない小規模事業者では、経営を譲る意思の伝達ができていない企業が多いことが分かります。

他方で、後継者未決定企業に着目すると、「後継者を社外での教育、ネットワークづくりに参加させる」、「後継者を選定し、本人や関係者の了承を得る」が課題と感じられているものの、対策・準備を行っている割合が低いことが見て取れます。

次に、経営者と後継者・後継者候補との対話状況について確認すると、後継者が決定している小規模事業者では、決定に至っていない者に比べ、対話ができている割合が高いことが分かります。

白書は、小規模事業者では親子間での事業承継が多いが、親子間であっても後継者の了承を得る上で、はじめに、現経営者がしっかりと後継者に対して経営を譲る意思を明確に伝えることが重要である。

後継者・後継者候補との対話とは、知的資産を伝承したり、経営を譲る意思を後継者に伝え後継者の了承を得たりするために、事業や経営に関して日常的に行う会話のことである。知的資産とは、第 2-2-1 図で見たとおり、技術、技能、知的財産(特許・ブランド等)、組織力、経営理念、顧客とのネットワークといった目に見えにくい無形の資産を指し、小規模事業者にとっても「強み」・「価値の源泉」となっているものである。

こうした知的資産を次世代に承継していくことが事業を維持・発展させる上でも欠かせない。また、後継者・後継者候補が経営を引き継ぐ意思を形成する上でも、経営者が後継者・後継者候補と日頃から対話を重ねておくことは、小規模事業者にとっても必要である、とあります。

労使の関係から親子に戻る晩酌時に、普段は聞きにくい経営者の理想や夢を語り合うと、事業承継に興味が湧くかもしれないということですね。これは納得ですね。

それにしても中小企業白書を読んでいてさすがだなと感じることは、こういう目に見えない空気感に仮説を立てることです。机上の段階でここに仮説を立てられるのは、現場に精通していないとできないことですので、真のプロフェッショナルを感じてしまいますね!!

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経営の引継ぎに関する課題は何ですか???

2017年10月07日 05時47分53秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」305ページ「第2-2-58図 小規模事業者が後継者を決定した理由」をみましたが、今日は307ページ「第2-2-60図 小規模法人の経営の引継ぎに関する課題と対策・準備状況」をみます。

下図から小規模法人について、経営の引継ぎに関する課題と対策・準備状況について見ると、後継者決定企業・未決定企業に共通する課題としては、「経営者の個人保証に関する金融機関との折衝」や「後継者を補佐する人材の確保」が挙げられ、対策・準備も遅れていることがうかがえます。

他方で、後継者未決定企業に着目すると、「後継者を社外での教育、ネットワークづくりに参加させる」、「後継者を選定し、本人や関係者の了承を得る」が課題と感じられているものの、対策・準備を行っている割合が低いことが見て取れます。

次に、個人事業者について、経営の引継ぎに関する課題と対策・準備状況について見ると、後継者決定・未決定企業に共通する課題としては、「後継者を補佐する人材の確保」や「引継ぎ後の事業運営計画の策定」が挙げられ、対策・準備も遅れていることがうかがえます。

他方で、後継者未決定企業に着目すると、「後継者を選定し、本人や関係者の了承を得る」、「後継者への事業内容や技術・ノウハウの引継ぎ」、「後継者への取引先(販売・仕入等)との関係の引継ぎ」が課題と感じられているものの、対策・準備を行っている割合が低いことが見て取れます。

後継者育成だけを考えるのではなく、人材育成の取り組みの延長線上に後継者育成があるという意識を持たないといけないということですね!!

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後継者に決定した理由?しなかった理由とは??

2017年10月06日 04時27分45秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」304ページ「第2-2-56図 後継者候補が見つからない理由」をみましたが、今日は305ページ「第2-2-58図 小規模事業者が後継者を決定した理由」をみます。

下図から後継者との関係別に、後継者に決定した理由を見ると、「後継者の引継ぎ意思があった」は共通して重視している項目であるが、親族を後継者とする小規模事業者では、「後継者が適齢になった」や「経営者または後継者の親族の了承」を重視する一方で、親族外を後継者とする企業では、「能力が優れていた」が最も多く、「役員・従業員からの信頼」や「取引先からの信頼」等の、後継者の資質や周囲からの信頼を重視していることが分かります。

これについて白書は、小規模事業者にとっては、親族外承継への抵抗感が強く、適切な相談相手がいないことや探す時間が確保できないため、後継者探しに苦労していると見て取れる、とあります。

次に、後継者候補がいるが、後継者の決定に至らない理由を親族内・親族外別に見ると、「候補者の了承がない」、「候補者の能力が不十分」は共通して見られるものの、親族を後継者候補とする小規模事業者では、「候補者がまだ若い」と回答するものが最も多く、親族外を後継者候補とする小規模事業者よりも候補者の年齢を重視していることが分かります。

親族内外で求められる人格が違うので、こういう結果になるのは小規模な事業者ではやむを得ないことなのでしょうね!!

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後継者探しに苦労している。。。

2017年10月05日 05時21分20秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」303ページ「第2-2-54図 後継者決定企業が、後継者の選定を始めてから了承を得るまでにかかった時間」をみましたが、今日は304ページ「第2-2-56図 後継者候補が見つからない理由」をみます。

下図から小規模事業者の「後継者候補を探しているが、まだ見つかっていない」と回答した企業の、後継者候補が見つからない理由について見ると、個人事業者では、「親族外への経営の引継ぎに抵抗感がある」が 35.1%と最も多く、小規模法人では「後継者候補を探す上で適切な相談相手が見つからない」、「探す時間が確保できない」が 4 割を超えていることが分かります。

これについて白書は、小規模事業者にとっては、親族外承継への抵抗感が強く、適切な相談相手がいないことや探す時間が確保できないため、後継者探しに苦労していると見て取れる、とあります。

次に、小規模事業者の後継者に求められる資質・能力について見ると、「事業に関する専門知識」や「事業に関する実務経験」を重視する点は共通であるが、小規模法人では個人事業者に比べ「決断力」や「リーダーシップ」を重視する傾向が見て取れます。

抵抗感、時間的な制約、相談相手・・・これらを迅速に決定するために、後継者には「決断力」や「リーダーシップ」を求めてしまうのかもしれませんね!!

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小規模事業者は後継者の確保に難航している!!

2017年10月04日 04時42分12秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」302ページ「第2-2-52図 組織形態別に見た、従業員構成」をみましたが、今日は303ページ「第2-2-54図 後継者決定企業が、後継者の選定を始めてから了承を得るまでにかかった時間」をみます。

下図から小規模事業者について、後継者の選定を始めてから後継者の了承を得るまでにかかった時間について見ると、おおむね 3 年以内に決定する企業が過半であるが、5 年超を要した企業も小規模法人で 23.8%、個人事業者で 22.6%いることが分かります。

この結果について白書は、後継者の了承を得た上で、後継者教育やノウハウ等の継承に要する時間を踏まえると、早期に後継者の選定を始めることが望ましいといえる、とあります。

次に、「後継者候補を探しているが、まだ見つかっていない」と回答した企業が、選定を始めてから現在までどれくらいの時間がかかっているかについて見ると、小規模法人で 20.6%、個人事業者で 19.1%が後継者候補を探し始めてから 5 年超経っても後継者候補が見つかっておらず、後継者の確保が難航している小規模事業者が一定割合いることが分かります。

見つけようと思うとそう簡単には見つからないのは、世の常であり、事業承継についても同じことが言えるということなのでしょうね!!

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家族経営は事業承継が難しい!!

2017年10月03日 05時00分00秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」301ページ「第2-2-51図 後継者決定状況別に見た、親族内・親族外承継の割合」をみましたが、今日は302ページ「第2-2-52図 組織形態別に見た、従業員構成」をみます。

下図について白書は、小規模事業者で親族内承継を検討する割合が高い背景として組織形態別に従業員構成を見ると、小規模法人では、約 4 割が経営者の親族を中心とする家族経営であり、個人事業者では、約 8 割が家族経営である点を指摘しており、こうした家族経営の企業において、後継者として従業員や外部の人材を登用することが難しいと推察される、とあります。

次に、後継者選定に当たり、小規模事業者が行っている検討について見ると、「後継者が決まっている」と回答した企業では、子供や孫を候補者として検討していた割合が高く、「後継者候補を探しているが、まだ見つかっていない」と回答している企業では、親族以外の役員・従業員だけでなく、社外からの招聘や事業の譲渡・売却・統合(M&A)を検討している割合が高くなっていることが分かります。

家族経営であるが故に事業承継が難しくなる、ということですね。これは納得の結果ですので、読み進んでいきましょう!!

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親族外承継を行う事業者は極めて少ない!!

2017年10月02日 04時32分25秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」300ページ「第2-2-49図 経営者の年代別に⾒た、後継者の選定状況」をみましたが、今日は301ページ「第2-2-51図 後継者決定状況別に見た、親族内・親族外承継の割合」をみます。

下図から親族内・親族外承継の割合を後継者決定状況別に見ると、後継者が決定している小規模事業者のうち、親族外承継の割合は小規模法人で 5.4%、個人事業者で 2.8%に過ぎないことが分かります。

白書は、後継者候補がいる小規模事業者の場合でも、親族外承継の割合は小規模法人で 19.2%、個人事業者で 10.9%である。

後継者候補として親族外の人物を検討している小規模事業者は一定割合存在するものの、実際には親族外承継の割合は低く、小規模事業者での親族外承継の難しさがうかがえる、とあります。

これまでの私の短い経験を振り返っても、親族外承継を行った経営者を思い出すことができないので、これは現実の数字ということなのでしょうね。。。

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