中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

経営を譲る意思を伝えられるか??

2018年05月16日 05時10分30秒 | 2017年版「小規模企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「小規模企業白書」235ページ「第 2-2-35図 個人事業者の経営の引継ぎに関する課題と対策・準備状況」をみましたが、今日は236ページ「第 2-2-36図 経営を譲る意思の伝達状況(小規模法人・個人事業者)」をみます。

下図から経営を譲る意思の伝達状況について後継者の決定状況別に見ると、候補者がいるが後継者決定に至っていない小規模事業者では、経営を譲る意思の伝達ができていない企業が多いことが分かります。

白書は、小規模事業者では親子間での事業承継が多いが、親子間であっても後継者の了承を得る上で、はじめに、現経営者がしっかりと後継者に対して経営を譲る意思を明確に伝えることが重要、とあります。

歴史ある老舗であっても承継の了承をしっかりと確認すると聞いたことがあるので、経営者は譲ることを早めに明確に伝えた方が良いということですね!

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事業承継に向けた対策・準備を行っている割合が低い!

2018年05月15日 04時41分11秒 | 2017年版「小規模企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「小規模企業白書」234ページ「第 2-2-34図 小規模法人の経営の引継ぎに関する課題と対策・準備状況」をみましたが、今日は235ページ「第 2-2-35図 個人事業者の経営の引継ぎに関する課題と対策・準備状況」をみます。

下図から個人事業者について、経営の引継ぎに関する課題と対策・準備状況について見ると、後継者決定企業・未決定企業に共通する課題としては、「後継者を補佐する人材の確保」や「引継ぎ後の事業運営計画の策定」が挙げられ、対策・準備も遅れていることがうかがえる。

白書は、他方で、後継者未決定企業に着目すると、「後継者を選定し、本人や関係者の了承を得る」、「後継者への事業内容や技術・ノウハウの引継ぎ」、「後継者への取引先(販売・仕入等)との関係の引継ぎ」が課題と感じられているものの、対策・準備を行っている割合が低いことが見て取れる、とあります。

対策・準備を行っている割合が低いというのは「事業承継」に限ったことではない、にもかかわらず対策が後手になっている。これが問題です。では、どうしたら良いのでしょうか。読み進んでいきましょう!

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経営の引継ぎに関する課題は何ですか??

2018年05月14日 04時45分06秒 | 2017年版「小規模企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「小規模企業白書」232ページ「第 2-2-32図 小規模事業者が後継者を決定した理由(親族内・親族外)」をみましたが、今日は234ページ「第 2-2-34図 小規模法人の経営の引継ぎに関する課題と対策・準備状況」をみます。

下図から小規模法人について、経営の引継ぎに関する課題と対策・準備状況について見ると、後継者決定企業・未決定企業に共通する課題としては、「経営者の個人保証に関する金融機関との折衝」や「後継者を補佐する人材の確保」が挙げられ、対策・準備も遅れていることがうかがえます。

他方で、後継者未決定企業に着目すると、「後継者を社外での教育、ネットワークづくりに参加させる」、「後継者を選定し、本人や関係者の了承を得る」が課題と感じられているものの、対策・準備を行っている割合が低いことが見て取れます。

「後継者を社外での教育、ネットワークづくりに参加させる」というのが小規模とはいえ法人らしいですね。では、個人事業者ではどうなのでしょうか?明日、見ていきましょう!
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後継者に決定した理由は何ですか??

2018年05月13日 07時14分03秒 | 2017年版「小規模企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「小規模企業白書」231ページ「第 2-2-31図 後継者に求められる資質・能⼒(小規模法人・個人事業者)」をみましたが、今日は232ページ「第 2-2-32図 小規模事業者が後継者を決定した理由(親族内・親族外)」をみます。

下図から後継者との関係別に、後継者に決定した理由を見ると、「後継者の引継ぎ意思があった」は共通して重視している項目であるが、親族を後継者とする小規模事業者では、「後継者が適齢になった」や「経営者または後継者の親族の了承」を重視する一方で、親族外を後継者とする企業では、「能力が優れていた」が最も多く、「役員・従業員からの信頼」や「取引先からの信頼」等の、後継者の資質や周囲からの信頼を重視していることが分かります。

次に、後継者候補がいるが、後継者の決定に至らない理由を親族内・親族外別に見ると、「候補者の了承がない」、「候補者の能力が不十分」は共通して見られるものの、親族を後継者候補とする小規模事業者では、「候補者がまだ若い」と回答するものが最も多く、親族外を後継者候補とする小規模事業者よりも候補者の年齢を重視していることが分かります。

後継者に限らず、人材は年齢ではなく能力で選ぶべきと考えますが、教科書通りには行かないのが現実なのでしょうね。。。

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後継者に求められる資質・能力とは??

2018年05月12日 04時32分00秒 | 2017年版「小規模企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「小規模企業白書」230ページ「第 2-2-29図 後継者候補を探しているがまだ⾒付からない企業が、後継者の選定を始めてから現在までの時間(小規模法人・個人事業者)」をみましたが、今日は「第 2-2-31図 後継者に求められる資質・能⼒(小規模法人・個人事業者)」をみます。

下図から後継者に求められる資質・能力について見ると、「事業に関する専門知識」や「事業に関する実務経験」を重視する点は共通であるが、小規模法人では個人事業者に比べ「決断力」や「リーダーシップ」を重視する傾向が見て取れます。

「決断力」と「リーダーシップ」が備わっている人材であれば、後継者にしたくなりますね。これは納得ですね~!!

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後継者は五年経っても見つからない!!

2018年05月11日 05時00分36秒 | 2017年版「小規模企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「小規模企業白書」229ページ「第 2-2-27図 後継者選定状況別に⾒た、後継者選定に当たり⾏った検討(小規模法人・個人事業者)」をみましたが、今日は230ページ「第 2-2-29図 後継者候補を探しているがまだ⾒付からない企業が、後継者の選定を始めてから現在までの時間(小規模法人・個人事業者)」をみます。

下図から「後継者候補を探しているが、まだ見付かっていない」と回答した企業が、選定を始めてから現在までどれくらいの時間がかかっているかを見ると、小規模法人で20.6%、個人事業者で19.1%が後継者候補を探し始めてから5年超経っても後継者候補が見付かっておらず、後継者の確保が難航している小規模事業者が一定割合いることが分かります。

次に、、後継者候補が見付からない理由について見ると、個人事業者では、「親族外への経営の引継ぎに抵抗感がある」が35.1%と最も多く、小規模法人では「後継者候補を探す上で適切な相談相手が見付からない」、「探す時間が確保できない」が4割を超えていることが分かります。

白書は、小規模事業者にとっては、親族外承継への抵抗感が強く、適切な相談相手がいないことや探す時間が確保できないため、後継者探しに苦労していると見て取れる、とあります。

五年経っても見つからないということは想定していたことです。どうすれば良いのか、読み進んでいきます!!

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後継者は決まっていますか??

2018年05月10日 05時12分11秒 | 2017年版「小規模企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「小規模企業白書」227ページ「第 2-2-25図 後継者決定状況別に⾒た、親族内・親族外承継の割合(小規模法人・個人事業者)」をみましたが、今日は229ページ「第 2-2-27図 後継者選定状況別に⾒た、後継者選定に当たり⾏った検討(小規模法人・個人事業者)」をみます。

下図から後継者選定に当たり行った検討を後継者選定状況別に見ると、「後継者が決まっている」と回答した企業では、子供や孫を候補者として検討していた割合が高く、「後継者候補を探しているが、まだ見付かっていない」と回答している企業では、親族以外の役員・従業員だけでなく、社外からの招聘や事業の譲渡・売却・統合(M&A)を検討している割合が高くなっていることが分かります。

次に、小規模事業者について、後継者の選定を始めてから後継者の了承を得るまでにかかった時間について見ると、3年超を要した企業が小規模法人で45.7%、個人事業者で45.2%であることが分かります。

この結果について白書は、後継者の了承を得た上で、後継者教育やノウハウ等の継承に要する時間を踏まえると、早期に後継者の選定を始めることが望ましい、とあります。

最近、高齢の経営者とお話しすることが多いのですが、まさにこのデータ通りの状況です。非常に納得ですが、では、我々支援者はどうしたら良いのでしょうか。読んでいきましょう!!

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親族外の方に事業承継できますか??

2018年05月09日 04時52分36秒 | 2017年版「小規模企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「小規模企業白書」225ページ「第 2-2-23図 経営者の年代別に⾒た、後継者の選定状況(小規模法人・個人事業者)」をみましたが、今日は227ページ「第 2-2-25図 後継者決定状況別に⾒た、親族内・親族外承継の割合(小規模法人・個人事業者)」をみます。

下図から親族内・親族外承継の割合を後継者決定状況別に見ると、後継者が決定している小規模事業者のうち、親族外承継の割合は小規模法人で5.4%、個人事業者で2.8%に過ぎない、また、後継者候補がいる小規模事業者の場合でも、親族外承継の割合は小規模法人で19.2%、個人事業者で10.9%であることが分かります。

白書は、後継者候補として親族外の人物を検討している小規模事業者は一定割合存在するものの、実際には親族外承継の割合は低く、小規模事業者での親族外承継の難しさがうかがえる、とあります。

小規模事業者で親族外承継がいるケースを思い出せないので、この結果には納得です。ナンバーツーの親族外の方は経営者になるという選択肢は全くの想定外でしょうし、経営者もその人には経営は任せられないと思っているからなのかもしれませんね。

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後継者が決まっていますか??

2018年05月08日 04時28分13秒 | 2017年版「小規模企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「小規模企業白書」223ページ「コラム 2-2-3①図 事業承継支援体制の強化」をみましたが、今日は225ページ「第 2-2-23図 経営者の年代別に⾒た、後継者の選定状況(小規模法人・個人事業者)」をみます。

下図から経営者の年代別に、後継者の選定状況を見ると、後継者が決まっている割合は、50~59歳では3割に満たないものの、60~69歳では50%を超え、70歳以上になるとおおむね7割の小規模事業者で後継者が決定していることが分かります。

他方で、「候補者はいるが、本人了承を得ていない」、「候補者もいない、または未定である」といった後継者が決定に至っていない70歳以上の経営者は、小規模法人で30.1%、個人事業者で24.2%存在する。

次に、「候補者もいない、または未定である」と答えた小規模事業者の、後継者候補に関する考えを見ると、「後継者候補を探しているが、まだ見付かっていない」と回答する経営者は、経営者の年代が上がるにつれて増えているが、個人事業者では、70歳以上でも「後継者について考えたことがない」と回答する割合が5割を超えていることが分かります。

白書は、こうした経営者については、早期に事業承継に向けた意識を持つ必要があるとあります。後継者が決定に至っていない70歳以上の経営者は都心と地方ではどちらが多いのか分かりませんが、地方の場合は、例えば商店がなくなると買い物難民に直結する場合があるので、意識以上の仕掛けが求められるような気がしますね!!

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「事業承継支援体制」を俯瞰する!

2018年05月07日 04時50分24秒 | 2017年版「小規模企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「小規模企業白書」220ページ「コラム 2-2-1①図 組織形態別に⾒た、事業を引き継いだきっかけ」をみましたが、今日は223ページ「コラム 2-2-3①図 事業承継支援体制の強化」をみます。

下図について白書は、都道府県を中心として、商工会・商工会議所、公認会計士や税理士等の士業専門家、金融機関等の様々な支援機関から構成される「事業承継ネットワーク」を構築する、とあります。

こういう図は「絵に描いた餅」のように感じますが、そのように感じるのは自分がこのネットワークを形成する力がないからなのでしょうね。「掘り起こし」ではなく「掘り当てて」しまったお宝をどこに鑑定して貰えば良いか分からない。。。そういう中小企業支援者が多いと思うので、この地図で俯瞰してみると良いかもしれませんね。

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会社を引き継いだきっかけは??

2018年05月06日 04時50分04秒 | 2017年版「小規模企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「小規模企業白書」219ページ「第 2-2-22図 経営者を補佐する人材と考える理由(小規模法人・個人事業者)」をみましたが、今日は220ページ「コラム 2-2-1①図 組織形態別に⾒た、事業を引き継いだきっかけ」をみます。

下図から組織形態別に事業を引き継いだきっかけを見ると、小規模法人では、「先代経営者の引退」をきっかけとして事業を引き継いでいる一方、個人事業者では 59.9%が「先代経営者の死去」や「先代経営者の体調悪化」をきっかけに事業を引き継いでいることが分かります。

白書は、こうした割合は、小規模法人でも一定割合おり、事業承継についてネガティブな印象を持つ背景と考えられる、とあります。

次に、小規模法人と個人事業者について事業を引き継いだ際に問題となったことを見ると、経営全般に関しては、「引継ぎまでの準備期間が不足」、「取引先との関係維持」、「技術・ノウハウ等の引継ぎ」が上位になっています。

白書は、小規模法人については、個人事業者に比べると、「社内に右腕となる人材が不在」と回答する割合が高くなっている、とあります。

中小企業の場合、会社と経営者は一体なので、経営者が代わるきっかけといえば、まっさきに「死去」を思い出します。それがネガティブな印象を持っているということなのですね。なるほど、分かってきましたね!!

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なぜその人を右腕人材とするのか??

2018年05月05日 04時41分09秒 | 2017年版「小規模企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「小規模企業白書」218ページ「第 2-2-20図 経営者を補佐する人材の有無(小規模法人・個人事業者)」をみましたが、今日は219ページ「第 2-2-22図 経営者を補佐する人材と考える理由(小規模法人・個人事業者)」をみます。

下図から経営者を補佐する人材がいる小規模事業者に対して、その人物を経営者を補佐する人材として考える理由を組織形態別に見ると、「後継者または後継者候補だから」が最も多く、小規模事業者ではその傾向が強くなっていることが分かります。

白書は、小規模事業者においては、経験の豊富さや人柄もあるが、後継者・後継者候補を「右腕」として登用し、経営を補佐してもらいながら、経営の引継ぎに備えていると推察される、とあります。

ここまでを踏まえ、白書は、小規模事業者、特に個人事業者では経営者の判断に依存している者も多い。組織形態にかかわらず、経営者を補佐する人材がいる経営者は、後継者を含む「右腕」となる人材とともに経営を行っている。こうした、組織体制の整備や経営者を補佐する人材を確保することは容易にできるものでないため、経営者は事業承継に直面する前の段階から、後継者の代を視野に入れた組織づくりや経営者を補佐する人材の確保・育成を心掛けることが重要である、とあります。

今、30歳代前半の後継者がいる宿泊事業者のコンサルティングを行っていますが、これを読むと、補佐する人材を確保することの難しさ、そして有り難さを改めて感じてしまいますね~。

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右腕人材はいますか??

2018年05月04日 05時01分25秒 | 2017年版「小規模企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「小規模企業白書」217ページ「「第 2-2-19図 社内の重要な意思決定状況(小規模法人・個人事業者)」のポイント」をみましたが、今日は218ページ「第 2-2-20図 経営者を補佐する人材の有無(小規模法人・個人事業者)」をみます。

下図から経営者を補佐する人材の有無について組織形態別に見ると、「既にいる」割合は小規模法人で65.7%、個人事業者で53.5%となっており、「いないので欲しい」という割合は、小規模法人で21.9%、個人事業者で17.5%おり、「既にいる」とあわせると、経営者を補佐する人材がいる、もしくは必要とする経営者は多いといえます。

では、どのような人物がこうした経営者を補佐する人材になっているのかについて見ると、小規模事業者では「子供」や「配偶者」等の親族の割合が高いことが分かります。

持続化補助金の〆切直前となっているので、この連休に作成されている方も多いと思います。「子供」という右腕人材がいることは、「自社の強み」欄で積極的にアピールしましょうね!!

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誰と意思決定してますか??

2018年05月03日 05時00分52秒 | 2017年版「小規模企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「小規模企業白書」216ページ「【参考】「経営者保証に関するガイドライン」のポイント」をみましたが、今日は217ページ「「第 2-2-19図 社内の重要な意思決定状況(小規模法人・個人事業者)」をみます。

下図から社内の意思決定について組織形態別に見ると、「経営者が一人で意思決定している」と回答する割合は、個人事業者で59.1%と高く、小規模法人で37.3%となっていることが見て取れます。

この結果について白書は、小規模事業者においては、経営者の判断に依存する部分が大きい一方、法人形態となると、組織的な意思決定が行われるようになっている、とあります。

先日、WBSで「サイコパス的要素を持っている人が支持される傾向にある」という話がありました。サイコパス的要素とは「決断が速い、人がためらうことを平然と行う」とのことでした。経営者の仕事が意思決定であることを楽しめる人が羨ましいですね~笑。。。

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「経営者保証ガイドライン」を知っていますか??

2018年05月02日 04時42分31秒 | 2017年版「小規模企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「小規模企業白書」215ページ「第 2-2-16図 小規模法人の個人保証の状況」をみましたが、今日は216ページ「【参考】「経営者保証に関するガイドライン」のポイント」をみます。

下図について白書は、経営者の個人保証に拠らない融資を一層促進するため、2013年12月に「経営者保証に関するガイドライン」(以下、「経営者保証ガイドライン」という。)が策定され、2014年2月より運用が開始されている、とあります。

金融機関は、これに対し、経営者保証を求めない可能性、経営者保証の機能を代替する融資手法を活用する可能性について検討することとしており、仮にその検討の結果として経営者保証を求めることがやむを得ないと判断された場合であっても、債務者や保証人に対して保証契約の必要性等に関する丁寧かつ具体的な説明を行うことや、適切な保証金額を設定することといった対応が求められる、とあります。

これを踏まえ、下図から、経営者保証ガイドラインの認知・活用状況について見ると、金融機関からの借入れがある小規模事業者のうち、経営者保証ガイドラインを知っていると回答した割合は、小規模法人では34.9%、個人事業者では22.1%とまだまだ低く、今後一層の周知・普及を図っていく必要があります。

私は「知らない」を選択しますが、経営者保証を行っている方は知っておいた方が良さそうですね。

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