小6遭難 「発見」一報、拍手と涙 校長「元気な姿うれしい」(産経新聞) - goo ニュース
小学生高学年の男女1組のペアが山で行方不明になったということで、私はつい“地獄先生ぬ~べ~”を連想してしまった。この漫画のメインキャラクター達も小学校高学年だが、山で行方不明になるシーンがいくつかあるからである。無論この漫画では妖怪絡みなのだが、今回はまあ……好き勝手な想像で留め置くことにしよう。いずれにせよ、無事だったのだから。
物書きなんかやってるとね、何か変なネタが思い浮かんでしまうのだよ。上記の事件を元に、1つの短編が思いついたくらいだ。
ま、それは後々、事故のほとぼりが冷めた頃にでも……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
“ボカロマスター”より。ミュージカル編が思いのほか盛り上がったので、もう少し公開。
結局謎が解けないまま、仙台公演が始まった。
仙台公演は特別公演ということで、たった3日間だけの開催であった。
敷島は言わば出演者を提供したプロダクション側の人間であるのだが、何故か舞台袖には入れてもらえず、代わりに観客席を用意してもらっていた。
シーンは第1部のクライマックス、リリアンヌ(リン)の王宮が革命軍によって攻め込まれているところに差し掛かる。
「もうすぐこの国は終わるだろう♪怒れる国民たちの手で♪これが報いだというのならば♪僕はあえて♪それに逆らおう♪」
生き別れた双子が再会した時、姉リリアンヌは悪逆非道の王国の頂点に君臨する王女であり、弟アレン(レン)は雇われた直属の召使であった。
それだけでも哀しさが漂うが、2人は互いが実は幼い頃に生き別れた双子の姉弟だということを知らないフリして過ごしていた(最初は知らなかったが、後に薄々気づき始めた)。
そして、シーンは双子が互いに衣装を交換するところに差し掛かる。
「ほら僕の服を貸してあげる♪これを着て、すぐにお逃げなさい♪大丈夫♪僕らは双子だよ♪きっと、誰にも分からないさ♪」
そろそろすすり泣く観客が出始めた頃、敷島は冷静に台本と役者達の台詞、立ち回りを見比べていた。
「『各々方、革命にて候!』」
ついに王宮に革命軍が乗り込んでくる。そのリーダー役を演じているのはMEIKO。
「『狙うは悪の娘リリアンヌのみ!良いか!けして殺してはならぬ!必ずや生け捕りにし、民衆の前で裁きに掛けるのだ!』」
(MEIKO演じるジェルメイヌ将軍が、革命軍を率いて、城の中に突入するよな?)
やっぱり台本通りだ。どこもおかしい所は無い。
「『近衛兵団など、この人数を持ってすれば恐れるに足らん!突っ込め!』」
「…………」
そしてリリアンヌがついに、革命軍に捕らえられる。しかしそれは、双子の弟が成り済ましたものである。しかし、革命軍は誰一人それに気づかない。
「『……よって、リリアンヌ・ルシフェン・ドートゥリシュを翌日午後3時の鐘を持ち、ギロチンの刑に処す!それまでは逃亡の防止と反省を促すため、北の塔への幽閉を命ず!』」
(確か台本だと、弟の処刑を見届けた後、国外逃亡しようとして、ミクが演じる革命軍の兵士に見つかるんだっけ)
ここまで見てきたが、何もおかしな所は無い。
3時の鐘が鳴る。
〔「ついにその時はやってきて♪終わりを告げる鐘が鳴る♪民衆などには目もくれず♪君は私の口癖を言う♪」(リンの歌声)〕
「『あら、おやつの時間だわ』」
「『執行!』」
ザシュッ!
〔「君は王女♪僕は召使♪運命分かつ♪哀れな双子♪君を守る♪その為ならば♪僕は悪にだってなってやる♪」(レンの歌声)〕
大歓声を上げる民衆。しかしその中に1人、泣きじゃくる者がいる。入れ替わって生き延びたリリアンヌだった。
〔「もしも生まれ変われるならば♪その時はまた遊んでね♪」〕
涙を誘われた観客達も、ハンカチが手放せない。
「『そこの者!待て!』」
しかし、それを打ち消すかのようにミク演じる革命軍の一兵士が、リリアンヌを呼び止める。
「『何をフードで顔を隠している?怪しいヤツめ!こっちへ来い!』」
一兵士はリリアンヌの腕を掴んで、引き立てた。
民衆から離れたところで、一兵士の尋問が始まる。
「『フードを取れ!何者だ!?』」
リリアンヌが震える。だが、兵士はフードの隙間からその正体に気づく。
「『キサマ、もしや……!?』」
「『おい、そこで何をしている?』」
そこへ赤い鎧を身にまとい、立派な馬に乗った騎士が現れた。革命軍のジェルメイヌ将軍に他ならなかった。
すぐに兵士は片膝をついて畏まる。
「『これは閣下!実は先ほど刑場前にて、怪しい者を捕らえました!こやつにございます!』」
「『これはもしや、リリアンヌ王女の召使の1人ではないか?』」
「『そのようでありますが、どうもこやつ……』」
「『良い。召使になど、用は無い。我らの目的はただ1つ。元王女リリアンヌの粛正と、混乱した王国の建て直しにある。我らにはやるべきことが沢山あるのだ。放っておけ』」
タタタッとリリアンヌは小走りに立ち去る。ここまでは台本通りだった。ここまでは!
「!!!」
次の瞬間、ミクが台本に無いことをやり始める!
小学生高学年の男女1組のペアが山で行方不明になったということで、私はつい“地獄先生ぬ~べ~”を連想してしまった。この漫画のメインキャラクター達も小学校高学年だが、山で行方不明になるシーンがいくつかあるからである。無論この漫画では妖怪絡みなのだが、今回はまあ……好き勝手な想像で留め置くことにしよう。いずれにせよ、無事だったのだから。
物書きなんかやってるとね、何か変なネタが思い浮かんでしまうのだよ。上記の事件を元に、1つの短編が思いついたくらいだ。
ま、それは後々、事故のほとぼりが冷めた頃にでも……。
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“ボカロマスター”より。ミュージカル編が思いのほか盛り上がったので、もう少し公開。
結局謎が解けないまま、仙台公演が始まった。
仙台公演は特別公演ということで、たった3日間だけの開催であった。
敷島は言わば出演者を提供したプロダクション側の人間であるのだが、何故か舞台袖には入れてもらえず、代わりに観客席を用意してもらっていた。
シーンは第1部のクライマックス、リリアンヌ(リン)の王宮が革命軍によって攻め込まれているところに差し掛かる。
「もうすぐこの国は終わるだろう♪怒れる国民たちの手で♪これが報いだというのならば♪僕はあえて♪それに逆らおう♪」
生き別れた双子が再会した時、姉リリアンヌは悪逆非道の王国の頂点に君臨する王女であり、弟アレン(レン)は雇われた直属の召使であった。
それだけでも哀しさが漂うが、2人は互いが実は幼い頃に生き別れた双子の姉弟だということを知らないフリして過ごしていた(最初は知らなかったが、後に薄々気づき始めた)。
そして、シーンは双子が互いに衣装を交換するところに差し掛かる。
「ほら僕の服を貸してあげる♪これを着て、すぐにお逃げなさい♪大丈夫♪僕らは双子だよ♪きっと、誰にも分からないさ♪」
そろそろすすり泣く観客が出始めた頃、敷島は冷静に台本と役者達の台詞、立ち回りを見比べていた。
「『各々方、革命にて候!』」
ついに王宮に革命軍が乗り込んでくる。そのリーダー役を演じているのはMEIKO。
「『狙うは悪の娘リリアンヌのみ!良いか!けして殺してはならぬ!必ずや生け捕りにし、民衆の前で裁きに掛けるのだ!』」
(MEIKO演じるジェルメイヌ将軍が、革命軍を率いて、城の中に突入するよな?)
やっぱり台本通りだ。どこもおかしい所は無い。
「『近衛兵団など、この人数を持ってすれば恐れるに足らん!突っ込め!』」
「…………」
そしてリリアンヌがついに、革命軍に捕らえられる。しかしそれは、双子の弟が成り済ましたものである。しかし、革命軍は誰一人それに気づかない。
「『……よって、リリアンヌ・ルシフェン・ドートゥリシュを翌日午後3時の鐘を持ち、ギロチンの刑に処す!それまでは逃亡の防止と反省を促すため、北の塔への幽閉を命ず!』」
(確か台本だと、弟の処刑を見届けた後、国外逃亡しようとして、ミクが演じる革命軍の兵士に見つかるんだっけ)
ここまで見てきたが、何もおかしな所は無い。
3時の鐘が鳴る。
〔「ついにその時はやってきて♪終わりを告げる鐘が鳴る♪民衆などには目もくれず♪君は私の口癖を言う♪」(リンの歌声)〕
「『あら、おやつの時間だわ』」
「『執行!』」
ザシュッ!
〔「君は王女♪僕は召使♪運命分かつ♪哀れな双子♪君を守る♪その為ならば♪僕は悪にだってなってやる♪」(レンの歌声)〕
大歓声を上げる民衆。しかしその中に1人、泣きじゃくる者がいる。入れ替わって生き延びたリリアンヌだった。
〔「もしも生まれ変われるならば♪その時はまた遊んでね♪」〕
涙を誘われた観客達も、ハンカチが手放せない。
「『そこの者!待て!』」
しかし、それを打ち消すかのようにミク演じる革命軍の一兵士が、リリアンヌを呼び止める。
「『何をフードで顔を隠している?怪しいヤツめ!こっちへ来い!』」
一兵士はリリアンヌの腕を掴んで、引き立てた。
民衆から離れたところで、一兵士の尋問が始まる。
「『フードを取れ!何者だ!?』」
リリアンヌが震える。だが、兵士はフードの隙間からその正体に気づく。
「『キサマ、もしや……!?』」
「『おい、そこで何をしている?』」
そこへ赤い鎧を身にまとい、立派な馬に乗った騎士が現れた。革命軍のジェルメイヌ将軍に他ならなかった。
すぐに兵士は片膝をついて畏まる。
「『これは閣下!実は先ほど刑場前にて、怪しい者を捕らえました!こやつにございます!』」
「『これはもしや、リリアンヌ王女の召使の1人ではないか?』」
「『そのようでありますが、どうもこやつ……』」
「『良い。召使になど、用は無い。我らの目的はただ1つ。元王女リリアンヌの粛正と、混乱した王国の建て直しにある。我らにはやるべきことが沢山あるのだ。放っておけ』」
タタタッとリリアンヌは小走りに立ち去る。ここまでは台本通りだった。ここまでは!
「!!!」
次の瞬間、ミクが台本に無いことをやり始める!