報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

過ぎ去った 黄金週間 夢の跡

2013-05-07 21:47:26 | 日記
500万円「使わされた」 18歳双子姉妹に脅された68歳男性(産経新聞) - goo ニュース

 ヤらせてもくれない女に貢ぐなよ~w
 しかし、今の年寄りというのは本当に金持ってるねぇ。我々が年寄りになる頃には年金が出ているかどうかも怪しいし、そもそもどれだけ貯金額があるか分からんぞ~。
『貯金ゼロの老人たち』『ワシワシ詐欺多発。18歳少年より金を騙し取った82歳男逮捕』『悠々自適の生活をしているのは、むしろ若年世代』
 なんて新聞の見出しが目に浮かぶようだ。
 今は年寄りが若者に騙されて金を取られている時代だが、将来は我々世代が数少ない若者を騙して逮捕者が続出するかもしれないww
 私はその一員にならないようにしよう。

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 敷島は研究所近くのワンルーム・アパートに住んでいる。
 休日は基本的には部屋でジッとしているタイプなのだが、たまに初音ミク達が遊びに来る。
「たかおさん、こんにちは」
「よう、2人とも」
 今日は初音ミクと巡音ルカが訪ねて来た。
「何されてるんですか?」
「うん。部屋の片付けついでに、小遣い稼ぎでもしようかとね」
「何ですか?」
「いらない物を売って、生活費に充てようと思って」
 敷島の入れている段ボールには、古い漫画本やDVDが入っていた。
「この部屋も収納少ないからね。実家から持ってきたものや、埼玉に住んでいた頃の分も合わせて、随分とかさ張ってたんだ。正直、今の研究所に出向されてから給料も減っちゃって、少し節約しないと……」
「大変なんですね。でもプロデューサー、これだけ売られても、概算で4桁行けばいい方ですよ」
 さすがルカ。何気に計算していた。
「そうなんだよなぁ。何とか5ケタ行きたいよなぁ……」
 敷島は腕組みをして、首を傾げた。
「たかおさん、このゲーム機とソフトは?」
それだけは何としても売らん
 キリッと言い放つ敷島だった。
「そうですねぇ……。他にいい方法があるとすれば……」
 ルカは大きな段ボール箱を開いた。そして、その中に入る。
「値段は時価になりますが、よろしいですか?」
「あ、じゃあわたしも」
 ミクもその隣に入った。
「コラコラコラ!お前達は非売品だっつーの!!」
 でも確かに1番高く売れそうである。

「因みに私のエミリーは、もはや値段が付けられんぞー。ふっふっふっ」
 研究所では、南里が得意気に弟子の平賀に言った。
「もう何百回も聞きましたって、先生……」
 平賀も天賦の才能を買われ、若くして大学教授である。しかしそれを鼻に掛けることはなく、日々新しいロボットの研究に勤しんでいる。
 今日は受け持ちの研究室の学生達も連れて来ていた。
「値段が付けられない理由は旧ソ連の秘密兵器だからであり、当時の旧ソ連ルーブルのレートが既に崩壊してるということもあって……」
 平賀がごく自然体に説明を始めたものだから、慌てて南里が遮った。
「コラコラコラ、平賀君!国家機密を垂れ流すでない!」
「旧ソ連は既に崩壊してるんだから、国家機密も何も無いんじゃ?」
「いや、そうではない。契約は今のロシア政府になっても、続いているのじゃ」
「……だ、そうだよ。でもまあ、今のエミリーは完全に南里先生の物だし、先生の言うことは何でも聞くから、もう殺人兵器なんかじゃないよ」
 学生のうちの1人が質問した。
「先生、でも実際にエミリーを作ろうとしたら、概算でどのくらいの金額が必要ですか?」
「そうだなぁ……。そもそも今はいないけど、ボーカロイドが1体5億円はするから。まあ、それぞれ微妙に違うんだけど、だいたい平均5億円ね。エミリーは兵器として開発されたから、もっともっと高いはずだね」
「んふふふふ……。それが数十年経っても、このように部品交換などのメンテナンスだけで数十年も元気に稼動できるんじゃ。元は取れるわい」
 南里は更に得意気に笑った。

「わたし達で10億円です。たかおさん」
「だから、試作型と量産先行型のお前達は売らないって!」
「私はプロデューサーのおかけで、殺人ロボットにならずに済みました。私が売られることで、プロデューサーが助かるのでしたら……」
「いや、だから売らんっちゅーに!」

 因みに生活費は今日のラッキーカラーがピンクであるため、ルカにナンバーズ3をやらせ、その賞金を充てたそうである。
コメント (2)
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GW終了

2013-05-07 00:13:10 | 日記
 ポテンヒット氏より、野田線レポを頂戴した。馬込沢とは、かなり船橋寄りにある駅で、電車の窓からも駅周辺が丘陵地帯になっているのが分かる。
 鎌ヶ谷大仏だが、前にテレビに出ていたのを思い出して、嫌な予感はしていた。ありがたくも、氏よりその写真が送られてきた。比較対象として氏の自転車が置かれていたのだが、率直な感想は、
「大仏じゃなく、小仏だナ」
 である。あまりにもガチ過ぎて、大笑いしてしまった。幸い今日、柏市在住の支隊長……もとい、副隊長がいたのだが、本当に大仏と名乗るには小さいとのこと。
 まあ、山道の途中にあるお地蔵さんよりは大きいといったところだろう。

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 平賀太一:
 東北産業工科大学教授。日本アンドロイド研究開発財団会員。32歳。
 子供の頃よりロボットに強い興味を持ち、専門的知識をどんどん身に着けていき、高校生の時には既に独自に七海の設計図を作成できるようにまでなるほどの天才。その才能を南里に買われ、彼に師事する形で大学に入学し、南里の研究室に入る。元々はアンドロイドへの興味は小さかったが、小学生の時に最愛の姉を交通事故で亡くし、外見のモデルを姉に似せた七海の製作に転向した。
 敷島が南里研究所入所の際のフィールドテストでは、悪役の南里に対し、敷島のサポート役を演じた。
 喫煙者で、よくマイカーや喫煙可能場所で喫煙している描写がよくある。
 メイドロボットの七海の天然ボケに悩まされているものの、姉と同じ運命を辿ろうとした際、七海に体を張って守ってもらったことにより、ライブラリの入れ換えを中止する。
 たまに敷島の突拍子もない行動・言動に振り回されることがある。
 初期設定では敷島と同じ体型だが、現設定では丸いレンズのメガネを掛け、多少無精ヒゲの生えた小太りの体型になっている。
 独身で、仙台市太白区のマンションに住んでいる。赤月とは大学生時代からの同級生で、「太一君」「ナツ」と呼び合う仲ではある。

 赤月奈津子:
 仙台学院大学工学部電子学科専任講師。日本アンドロイド研究開発財団会員。32歳。
 いわゆる理系女子で、自分の偏差値に合う大学に入学したところ、太一や南里と出会う。よって、平賀とは対照的に大学生になるまではロボット開発には何の興味も無かったが、七海の製作が研究室の課題となったのを機に興味を持ち始める。元々凝り性だったこともあってか、今では地元の大学の専任講師にまでなった。
 平賀や南里と違って、オリジナルのロボットは製作していない。財団内で共同製作した鏡音リン・レンの管理者に選任され、敷島より先にプロデュース業を始めるも、ドクター・ウィリーの襲撃を受けて重傷を負い、入院したのを機に管理者を降りる。敷島がそれを引き継いだ後も、プロデューサーとしてサポートをしている。
 大学が休みの日は教授ほど忙しくないためか、よく南里研究所の業務を手伝っている。
 リン・レンに付けられたあだ名は「なっちゃん」。平賀からは「ナツ」と呼ばれている。
 中学生の頃に大病を患ったことがあり、人の生命に関して独自の哲学を持っている。MEIKOが命を粗末にするような発言をした時には、思いっきり平手打ちをかましたほどである。

 七海:
 平賀が独自設計し、南里が教授を務めていた大学の研究室で製作されたメイドロボット。外見は事故死した平賀の姉をモデルにしている。平賀を主人と認め、彼に尽くそうとするも、インストールされたライブラリが悪かったのか、よく天然ボケをかまし、平賀に突っ込まれている。これが為、せっかくの傑作なのに企業に売り込んで量産化というわけにはいかなくなっている。
 寝起きの悪い平賀の口をこじ開けて醤油を飲ませたり、企業売り込みの際、プレゼン中に重役のヅラを外して契約をパーにしたりした。さすがに欠陥品だと憤慨した平賀は七海を作り変えようとしたが、その帰り道、居眠り運転の大型トラックにはねられそうになったのを体を張って、平賀を守り抜いた。その際に、左足が折れ、右腕が千切れて吹っ飛ぶなどの損傷を受けている。見直した平賀は、作り変えすのをやめた。
 似た役回りをするエミリーとは、先輩・後輩のような関係。やはり天然ボケをエミリーに突っ込まれることもしばしば。それでもたまに南里研究所の事務室で電話応対をこなすこともある。
コメント (1)
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