今日は歯医者で歯石除去。その後バスで大宮駅に向かい、西口付近のアニメイトに行ってきたのだが、目ぼしいものは無かった。そういう時、Amazonは便利だな。なに、前記事で紹介しているうちに、私も“悪ノ娘”や“悪ノ召使”が聴きたくなってきた。なかなかの名曲らしいとのこと。
明日は久しぶりに日曜日に休みが回ってきた。いつもは仕事でしか行かない都内。たまには休日も歩いてみるか。
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“新人魔王の奮闘記”より。
「は?旧館の方で?」
「はい。夜な夜な大魔王ヴァール様の咆哮が聞こえるとの、専らの噂です」
安倍春明は魔王城新館にある首相執務室で、親衛隊長からそのような報告を受けた。
「旧館の地下には、更に魔界の大深部に繋がるトンネルがあるわけだろ?そこに大魔王が“邪悪なる者”を鎮めに行ってるんだから、もしかしたら、声が聞こえるかもしれないな」
「それが、その声が最近大きくなっているとのことです」
「旧館自体に何か変化は?」
「いえ。それはまだ……」
「分かった。旧館内部の監視体制を強化し、噂が無くなるまで警戒を怠るな」
「かしこまりました」
春明が命じると親衛隊長は一礼して、部屋を出て行った。
(旧館は立ち入り禁止にしているから、よほど何か起こらない限りは何も間違いは無いな)
そして春明は、室内の時計を見た。
(もうそろそろ昼の時間だな)
春明は机の上の電話を取った。
「もしもし。ちょっとお昼食べてくるから」
秘書に電話したのか。
そして、部屋を出る。
「おっと!」
部屋の外にはリーフがいた。
「ごめんごめん。どうした?」
『陛下はいないのですか?』
ダークエルフの少女は、スケッチブックにたどたどしい日本語を書いた。
彼らにはエルフ語なる独自の言語があるため、ルーシーが英語を教えていたのだ。
だが、春明はエルフ語の文字について、ある法則を見出した。
日本語のひらがなとカタカナを崩したような形になっていて、それを『元に戻す』と、彼らの言わんとしている内容と一致しているのである。
それならばと、春明はリーフに日本語のひらがなとカタカナを教えた。元のエルフ文字が似ているだけに、リーフはすぐに覚えた。
因みにスケッチブックに文字を書くのは、彼女の心の傷がまだ癒えぬからに他ならない。
「ああ。今日、陛下は魔王軍の閲兵に向かわれている。午後には帰ってくるよ」
春明もまたエルフ文字の法則を覚えると、それをスケッチブックに書いてやり、それを日本語で発音した。
するとリーフは、大きく頷いた。
「良かったら、一緒に昼御飯食べよう」
リーフは後ろからついてきた。
今は全廃・解散させた民主党人民軍のアジトを攻め込んだ時、多くのエルフ女性達が集団強姦されていた。
リーフが、そんな被害者達の1番最年少。年端の行かない少女も、初潮を迎えた時点で同じ運命を辿ることになる。
寿命がすこぶる長く、かつ成長の遅いエルフ族で、リーフの実年齢が幾つかは不明だが、いきなり訳も分からず犯され続けた少女が1番重傷であった。
さすがに見かねたルーシーがリーフを特別に魔王城で預かることとし、ルーシーによる直接的な治療を受けてから約1ヶ月。徐々に落ち着きを取り戻しつつはあったが、未だに言語障害は回復できずにいた。
しかし真っ先に救い出してくれた春明のことは慕っているようで、よくこうして執務室に訪ねてくることがよくあった。
(AK-47の出所、バレなくて良かった……。ルーシーはその辺、鋭いからな……)
自動小銃をどうやって人間界から持ち込んだのか。いや、そもそも人間界での入手経路は秘密にしておきたいようだ。
明日は久しぶりに日曜日に休みが回ってきた。いつもは仕事でしか行かない都内。たまには休日も歩いてみるか。
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“新人魔王の奮闘記”より。
「は?旧館の方で?」
「はい。夜な夜な大魔王ヴァール様の咆哮が聞こえるとの、専らの噂です」
安倍春明は魔王城新館にある首相執務室で、親衛隊長からそのような報告を受けた。
「旧館の地下には、更に魔界の大深部に繋がるトンネルがあるわけだろ?そこに大魔王が“邪悪なる者”を鎮めに行ってるんだから、もしかしたら、声が聞こえるかもしれないな」
「それが、その声が最近大きくなっているとのことです」
「旧館自体に何か変化は?」
「いえ。それはまだ……」
「分かった。旧館内部の監視体制を強化し、噂が無くなるまで警戒を怠るな」
「かしこまりました」
春明が命じると親衛隊長は一礼して、部屋を出て行った。
(旧館は立ち入り禁止にしているから、よほど何か起こらない限りは何も間違いは無いな)
そして春明は、室内の時計を見た。
(もうそろそろ昼の時間だな)
春明は机の上の電話を取った。
「もしもし。ちょっとお昼食べてくるから」
秘書に電話したのか。
そして、部屋を出る。
「おっと!」
部屋の外にはリーフがいた。
「ごめんごめん。どうした?」
『陛下はいないのですか?』
ダークエルフの少女は、スケッチブックにたどたどしい日本語を書いた。
彼らにはエルフ語なる独自の言語があるため、ルーシーが英語を教えていたのだ。
だが、春明はエルフ語の文字について、ある法則を見出した。
日本語のひらがなとカタカナを崩したような形になっていて、それを『元に戻す』と、彼らの言わんとしている内容と一致しているのである。
それならばと、春明はリーフに日本語のひらがなとカタカナを教えた。元のエルフ文字が似ているだけに、リーフはすぐに覚えた。
因みにスケッチブックに文字を書くのは、彼女の心の傷がまだ癒えぬからに他ならない。
「ああ。今日、陛下は魔王軍の閲兵に向かわれている。午後には帰ってくるよ」
春明もまたエルフ文字の法則を覚えると、それをスケッチブックに書いてやり、それを日本語で発音した。
するとリーフは、大きく頷いた。
「良かったら、一緒に昼御飯食べよう」
リーフは後ろからついてきた。
今は全廃・解散させた民主党人民軍のアジトを攻め込んだ時、多くのエルフ女性達が集団強姦されていた。
リーフが、そんな被害者達の1番最年少。年端の行かない少女も、初潮を迎えた時点で同じ運命を辿ることになる。
寿命がすこぶる長く、かつ成長の遅いエルフ族で、リーフの実年齢が幾つかは不明だが、いきなり訳も分からず犯され続けた少女が1番重傷であった。
さすがに見かねたルーシーがリーフを特別に魔王城で預かることとし、ルーシーによる直接的な治療を受けてから約1ヶ月。徐々に落ち着きを取り戻しつつはあったが、未だに言語障害は回復できずにいた。
しかし真っ先に救い出してくれた春明のことは慕っているようで、よくこうして執務室に訪ねてくることがよくあった。
(AK-47の出所、バレなくて良かった……。ルーシーはその辺、鋭いからな……)
自動小銃をどうやって人間界から持ち込んだのか。いや、そもそも人間界での入手経路は秘密にしておきたいようだ。