[3月5日17:00.天候:晴 埼玉県さいたま市中央区 斉藤家1F応接間→B1Fプレイルーム]
真冬ならもう真っ暗という時間帯だが、3月の今はまだ明るい。
そんな時、家の前に黒塗りのハイヤーが到着した。
前はお抱え運転手の新庄さんが送迎を務めていたが、新型コロナウィルスに感染してしまい、今なお後遺症と闘病中の為、復職できないでいる。
その間は、地元のタクシー会社で東京でも営業している所とハイヤー契約を結び、それで通勤している。
ダイヤモンド:「お帰りなさいませ、旦那様」
そこは『御主人様』ではないらしい。
メイドカフェと区別する為か?
斉藤秀樹:「ああ。愛原さんは?」
ダイヤモンド:「はい。探偵の愛原様は、奥の応接間でお待ちでございます。リサ様は御嬢様と一緒に、地下のフィットネスルームで……」
秀樹:「愛原さんはずっと応接間に?」
ダイヤモンド:「はい」
秀樹:「はい、じゃない。それでは、ずっと暇を弄ばれたのではないか?」
ダイヤモンド:「それは……」
秀樹:「プレイルームにも案内すれば良かったのに……」
ダイヤモンド:「も、申し訳ございません」
そんな話し声が応接間の外から聞こえて来た。
秀樹:「愛原さん、お待たせしました。長らくお待たせしてしまいまして、真に申し訳ない」
愛原:「いいえ。全然かまいませんよ。社長こそ、お忙しい中、お疲れ様です」
秀樹:「ちょっと仕事がおしてしまいましてね……。本当ならプレイルームで時間を潰して頂いても良かったのですが、うちの使用人の気が回らなくて申し訳無かったです」
愛原:「いいえ、そんな……」
どうせ、プチカジノバーみたいな部屋だ。
スロットマシーンやルーレット、ビリヤード台にトランプ台があるだけに過ぎないだろう。
私がそう思っていたら……。
秀樹:「知り合いのパチンコ業界関係者から、中古のパチンコ台(“海物語”)を購入しましたので、それでヒマを潰して頂ければなと思っていたので……」
愛原:「後で是非やらせてください!」
秀樹:「さて、夕食まで時間がございますので、ご案内致しますよ」
愛原:「ありがとうございます」
プレイルームは地下にある。
メイドのダイヤモンドに鍵を開けてもらい、中に入ると、確かに見覚えのあるパチンコ台があった。
秀樹:「これで夕食まで時間を潰してください。話の続きは、また夕食後にしましょう」
愛原:「ありがとうございます」
私は早速、パチンコ台の前に座った。
[同日18:00.天候:晴 斉藤家1Fダイニング]
時間になり、メイドのオパールが呼びに来た。
因みにパチンコ台は、未だにアミューズメント仕様になっていたので、当たりが出やすい設定にはなっていなかった。
ただ、釘は甘くなっていたので、魚群を回しやすくはなっていたが。
リサ:「先生、いくら稼いだの?」
愛原:「いやいや、ゲーセンのパチンコ台みたいなものだから、換金とか無いよ」
リサ:「そんなにウリンが好きなの!?」
愛原:「何でいきなりロリキャラ出す!?普通、メインキャラのマリンちゃん出さない?」
リサ:「先生、ロリコンっぽいし」
愛原:「ンなワケあるかーっ!」
普通はマリンちゃんのボインに目が行くだろうが。
リサ:「めんそーれ沖縄♪ちゅちゅちゅらちゅら沖海♪」
愛原:「レッツゴー!……って、こら!」
秀樹:「楽しんで頂けて何よりです。また中古台手に入りそうなら、導入しておきますからね」
愛原:「は、はあ……」
絵恋:「お父さん!そんな無駄なお金使うくらいなら……」
秀樹:「何を言ってる?オマエの大好きなリサさんは、愛原さんと一緒じゃないと来れないのだぞ?」
絵恋:「先生!今度は何の機種がいいですか!?エヴァ!?それとも大工の源さん!?」
愛原:「ハハハ。まだ高校生のキミが立ち入って良い話題じゃないよ。因みに私は、“海物語”と“バイオハザード”派だ」
秀樹:「“バイオハザード”ですか。もしかしたら、CRバイオハザードリベレーションズ2が手に入るかもしれませんな」
愛原:「あれ、まだ比較的新しい台なんじゃ?さすが社長ですね」
リサ:「どんな話?」
愛原:「ナタリア・コルダっていう10歳の女の子が登場する……」
リサ:「やっぱりロリコンじゃないの!」
愛原:「いや、本当の話なんだって!」
リサ:「そいつはエブリンみたいに悪いヤツなの?」
愛原:「いや、今は確かBSAAの元職員のバリー・バートン氏の家で世話になっているはずだ。カナダのどこか」
秀樹:「2011年の話ですね。あの頃は日本では東日本大震災があった為に、北海の孤島で起きたバイオハザード事件は、殆ど報道されませんでしたな」
そしてその2年後、東欧の紛争地帯やアメリカのトールオークス市、中国の香港でバイオハザードが起きる。
サファイア:「お待たせ致しました」
キッチンメイドのサファイアが、分厚いステーキを焼いて持って来た。
300gはありそうだ。
リサ:「おおーっ!」
リサはまだ赤身が多く残っているうちから、ナイフとフォークを突き刺した。
絵恋:「これはテンダーロイン?」
サファイア:「さようでございます。リサ様は赤身肉がお好きと伺ったもので」
愛原:「うん。ステーキは血が滴るのが好きだっていうから、赤身肉がいいだろうね」
その為、リサはいつもレアで注文する。
本当は更に生に近いブルーレアが良いらしいが、それを受け付けてくれるレストランは、まず日本には無いのではないか。
最低でもレアからだろう。
因みに私はミディアム派である(が、作者は店で勧められる焼き方をそのまま選択するという)。
食中毒を経験したことのある人は、用心してウェルダンを注文するのだとか。
秀樹:「私達はサーロインですよ」
愛原:「あ、なるほど。肉が違うのですね」
秀樹:「はい」
愛原:「因みに高橋から、宿泊先は浦安駅近くのビジホだとの連絡が入りました」
そこはディズニーリゾートオフィシャルホテルではないらしい。
まあ、そこまであの2人にカネは掛けられないか。
秀樹:「舞浜から路線バスで行ける場所ですからね。けして、不便ではないと思いますよ」
愛原:「確かにそうですね」
夕食の後、私と社長は再び応接間へと移動した。
一方、リサと絵恋さんも再び3階の部屋へ……。
真冬ならもう真っ暗という時間帯だが、3月の今はまだ明るい。
そんな時、家の前に黒塗りのハイヤーが到着した。
前はお抱え運転手の新庄さんが送迎を務めていたが、新型コロナウィルスに感染してしまい、今なお後遺症と闘病中の為、復職できないでいる。
その間は、地元のタクシー会社で東京でも営業している所とハイヤー契約を結び、それで通勤している。
ダイヤモンド:「お帰りなさいませ、旦那様」
そこは『御主人様』ではないらしい。
メイドカフェと区別する為か?
斉藤秀樹:「ああ。愛原さんは?」
ダイヤモンド:「はい。探偵の愛原様は、奥の応接間でお待ちでございます。リサ様は御嬢様と一緒に、地下のフィットネスルームで……」
秀樹:「愛原さんはずっと応接間に?」
ダイヤモンド:「はい」
秀樹:「はい、じゃない。それでは、ずっと暇を弄ばれたのではないか?」
ダイヤモンド:「それは……」
秀樹:「プレイルームにも案内すれば良かったのに……」
ダイヤモンド:「も、申し訳ございません」
そんな話し声が応接間の外から聞こえて来た。
秀樹:「愛原さん、お待たせしました。長らくお待たせしてしまいまして、真に申し訳ない」
愛原:「いいえ。全然かまいませんよ。社長こそ、お忙しい中、お疲れ様です」
秀樹:「ちょっと仕事がおしてしまいましてね……。本当ならプレイルームで時間を潰して頂いても良かったのですが、うちの使用人の気が回らなくて申し訳無かったです」
愛原:「いいえ、そんな……」
どうせ、プチカジノバーみたいな部屋だ。
スロットマシーンやルーレット、ビリヤード台にトランプ台があるだけに過ぎないだろう。
私がそう思っていたら……。
秀樹:「知り合いのパチンコ業界関係者から、中古のパチンコ台(“海物語”)を購入しましたので、それでヒマを潰して頂ければなと思っていたので……」
愛原:「後で是非やらせてください!」
秀樹:「さて、夕食まで時間がございますので、ご案内致しますよ」
愛原:「ありがとうございます」
プレイルームは地下にある。
メイドのダイヤモンドに鍵を開けてもらい、中に入ると、確かに見覚えのあるパチンコ台があった。
秀樹:「これで夕食まで時間を潰してください。話の続きは、また夕食後にしましょう」
愛原:「ありがとうございます」
私は早速、パチンコ台の前に座った。
[同日18:00.天候:晴 斉藤家1Fダイニング]
時間になり、メイドのオパールが呼びに来た。
因みにパチンコ台は、未だにアミューズメント仕様になっていたので、当たりが出やすい設定にはなっていなかった。
ただ、釘は甘くなっていたので、魚群を回しやすくはなっていたが。
リサ:「先生、いくら稼いだの?」
愛原:「いやいや、ゲーセンのパチンコ台みたいなものだから、換金とか無いよ」
リサ:「そんなにウリンが好きなの!?」
愛原:「何でいきなりロリキャラ出す!?普通、メインキャラのマリンちゃん出さない?」
リサ:「先生、ロリコンっぽいし」
愛原:「ンなワケあるかーっ!」
普通はマリンちゃんのボインに目が行くだろうが。
リサ:「めんそーれ沖縄♪ちゅちゅちゅらちゅら沖海♪」
愛原:「レッツゴー!……って、こら!」
秀樹:「楽しんで頂けて何よりです。また中古台手に入りそうなら、導入しておきますからね」
愛原:「は、はあ……」
絵恋:「お父さん!そんな無駄なお金使うくらいなら……」
秀樹:「何を言ってる?オマエの大好きなリサさんは、愛原さんと一緒じゃないと来れないのだぞ?」
絵恋:「先生!今度は何の機種がいいですか!?エヴァ!?それとも大工の源さん!?」
愛原:「ハハハ。まだ高校生のキミが立ち入って良い話題じゃないよ。因みに私は、“海物語”と“バイオハザード”派だ」
秀樹:「“バイオハザード”ですか。もしかしたら、CRバイオハザードリベレーションズ2が手に入るかもしれませんな」
愛原:「あれ、まだ比較的新しい台なんじゃ?さすが社長ですね」
リサ:「どんな話?」
愛原:「ナタリア・コルダっていう10歳の女の子が登場する……」
リサ:「やっぱりロリコンじゃないの!」
愛原:「いや、本当の話なんだって!」
リサ:「そいつはエブリンみたいに悪いヤツなの?」
愛原:「いや、今は確かBSAAの元職員のバリー・バートン氏の家で世話になっているはずだ。カナダのどこか」
秀樹:「2011年の話ですね。あの頃は日本では東日本大震災があった為に、北海の孤島で起きたバイオハザード事件は、殆ど報道されませんでしたな」
そしてその2年後、東欧の紛争地帯やアメリカのトールオークス市、中国の香港でバイオハザードが起きる。
サファイア:「お待たせ致しました」
キッチンメイドのサファイアが、分厚いステーキを焼いて持って来た。
300gはありそうだ。
リサ:「おおーっ!」
リサはまだ赤身が多く残っているうちから、ナイフとフォークを突き刺した。
絵恋:「これはテンダーロイン?」
サファイア:「さようでございます。リサ様は赤身肉がお好きと伺ったもので」
愛原:「うん。ステーキは血が滴るのが好きだっていうから、赤身肉がいいだろうね」
その為、リサはいつもレアで注文する。
本当は更に生に近いブルーレアが良いらしいが、それを受け付けてくれるレストランは、まず日本には無いのではないか。
最低でもレアからだろう。
因みに私はミディアム派である(が、作者は店で勧められる焼き方をそのまま選択するという)。
食中毒を経験したことのある人は、用心してウェルダンを注文するのだとか。
秀樹:「私達はサーロインですよ」
愛原:「あ、なるほど。肉が違うのですね」
秀樹:「はい」
愛原:「因みに高橋から、宿泊先は浦安駅近くのビジホだとの連絡が入りました」
そこはディズニーリゾートオフィシャルホテルではないらしい。
まあ、そこまであの2人にカネは掛けられないか。
秀樹:「舞浜から路線バスで行ける場所ですからね。けして、不便ではないと思いますよ」
愛原:「確かにそうですね」
夕食の後、私と社長は再び応接間へと移動した。
一方、リサと絵恋さんも再び3階の部屋へ……。