[5月14日12:00.天候:晴 東京都江東区森下 桜鍋みの家本店]
事務所から徒歩5分ほど歩くと、墨田区から江東区へと入る。
元々私達の住んでいる場所は、江東区と墨田区との境付近である。
で、地下鉄の森下駅の近くに、それはあった。
善場:「こちらです」
愛原:「桜鍋……馬肉ですか!」
なるほど。
確かに馬肉なら、牛や豚よりも脂分は少ないし、鶏肉よりもボリュームがある。
店員:「いらっしゃいませ」
善場:「4人で予約した善場です」
店員:「善場様ですね。こちらへ、どうぞ」
愛原:「わざわざ予約までしてくれて……」
善場:「これも実験ですから」
私達は靴を脱いで、店内に入った。
靴を預かる下足番がいる。
2階建てのようだが、2階席ではなく、1階席の奥へと案内された。
店員:「こちらでございます」
テーブル席ではあるが、長テーブル形式になっていて、他の客と並ぶ形になる。
今の所、隣に他の客が来ることはなかった。
愛原:「善場主任、牛、豚、鶏ときて、今度は馬をリサに食べさせてみるという実験ですね?」
善場:「そういうことです」
しかし、こういう店、なかなかいい値段するだろう。
いくら下町・深川、江東区森下とはいえ。
愛原:「リサ、一口くらいは食べてくれよ?」
リサ:「うん。でもまあ、美味しそうな感じはする」
リサは、既に食べている他の客の桜鍋を見て言った。
善場:「まずはお飲み物をどうぞ」
愛原:「えっ?いや、しかし、これはあくまでも実験なのでは?」
善場:「飲み物くらい、ついでに頼んでもいいですよ」
愛原:「そ、そうですか?」
しかし、昼間からビールを頼むのはどうかと思ったので……。
愛原:「善場主任は何を?」
善場:「私はウーロン茶にします」
愛原:「じゃあ、私もウーロン茶で」
高橋:「じゃあ俺も」
リサ:「……わたしも」
善場:「リサは好きなの頼んでいいのよ?」
高梁:「別に俺らに合わせること無ェよ」
リサ:「オレンジジュース!」
飲み物を頼んだ後、どうやら善場主任はコースで注文したらしく、お通しが来た。
それと、馬刺しがやってくる。
リサ:「おー!」
リサとしては、生肉の方がいいのだろうか。
出された馬刺しを、あっという間に平らげた。
高橋:「馬肉イケるんじゃね!?」
リサ:「うん!全然気持ち悪くならない!」
愛原:「そうか。リサ、俺のも食え」
リサ:「いいの!?」
愛原:「ああ」
リサは美味そうに馬刺しをガツガツと食べた。
口周りに付いた肉の赤身が、まるで【ホワホワ】でゾンビのよう【ぴー】。
それから、メインの桜鍋が出てくる。
高橋:「先生!鍋奉行は俺に任せてください!」
愛原:「大丈夫なのか?」
私は善場主任を見た。
善場:「高橋助手にお任せします」
という許可を頂いたので、私は高橋に鍋奉行を任せることにした。
高橋:「実は昔、パイセンが桜鍋をゴチしてくれたことがあるんスよ!」
愛原:「へえ。新潟でも桜鍋は食べれるんだ?」
高橋は新潟県出身。
高橋:「いや、まあ、パイセンが紹介してくれた店、近くに新潟競馬場があるんで……」
愛原:「? ああ!」
競馬場があることがどれだけ関係性が強いのかは不明だが、高橋の言わんとしたいことは分かった。
日本に流通している国産馬肉。
その馬とは、【お察しください】。
尚、ウマ娘人気のせいで馬肉の消費量が落ちたかどうかは【お察しください】。
高橋は味噌を溶いて、肉をほぐしながらなじませていった。
普段から料理しているせいか、とても慣れた手つきである。
リサ:「うう……このまま食べたい」
肉はまだ生焼けのままだ。
愛原:「あまり煮過ぎると硬くなってしまうのは、牛すき焼きと同じだろう?」
高橋:「そうッスね」
愛原:「少し、赤みが残っているくらいの方がいいかもな」
因みに狂牛病などの関係で、今、牛刺しは食べれなくなってしまっている(タタキは流通している)。
しかし、馬刺しは流通しているのは何故か。
馬は牛よりも体温が高いので、肉の内部にまで寄生虫や病原菌が潜むリスクが少ないからだそうだ。
BOWも大半は人間より体温が高い為か、リサが今回の体質変化によるもの以外、体調不良を訴えたことはない(生理がやや重い時を除く)。
何しろ、寄生虫や病原菌に冒されるのではなく、むしろそれを飼い慣らす側なのだから。
できた桜鍋をリサはガツガツ食べ始めた。
善場:「フム。どうやら、馬肉は大丈夫のようですね」
善場主任はリサの様子をカメラで撮影し、手帳にメモを取りながら言った。
食べ終わってからしばらく様子を見たが、リサが体調不良を訴えるようなことはなかった。
実験は成功した。
愛原:「しかし、いつもいつも馬肉を食べさせるわけには……」
どうしても、牛・豚・鶏よりも流通量が少ない為に、スーパーに行けば売ってはいるのだが、値段が高い。
善場:「そうですね」
因みにお土産として、馬肉の燻製が売られており、これは私が自分で出資した。
もしもまたリサが暴走しかかったら、これを食べさせよう。
久しぶりのボリュームのある肉を食べたことで満足し、しばらくは暴走の危険は無いだろうが。
[同日14:00.天候:晴 みの家→東京都墨田区菊川 愛原のマンション]
善場主任が会計をしてくれた。
尚、領収証はしっかり請求していたので、後で経理担当に提出するつもりだろう。
善場:「今日はお時間を取って頂き、ありがとうございました」
愛原:「いえいえ、こちらこそ、こんな豪華な昼食をありがとうございました」
高橋:「ゴチっス!」
リサ:「ごちそうさま」
善場:「いえいえ、おかげさまで良いデータが取れました。次は、別の肉にチャレンジして頂きます」
リサ:「また御馳走してくれるの!?」
善場:「そうですね。候補として羊肉、鯨肉辺りを考えております」
羊肉というと、ジンギスカン辺りかな。
鯨肉は……何だろう?
善場主任は森下駅に入って行った。
そこから、地下鉄で新橋の事務所に向かうのだろうか。
あいにくと森下駅からは1本では行けないから、途中で乗り換えることになる。
新宿線なら馬喰横山だろうし、大江戸線なら蔵前か。
愛原:「じゃあ、俺達も戻ろうか」
私達は隣の菊川だが、たった1駅分なので、食後の運動を兼ねて歩いて帰ることにした。
リサ:「脂っこくなくて美味しかった!また食べたい!」
愛原:「ああ、機会があればな」
リサ:「お土産の燻製は!?」
愛原:「これは後で食べることにする」
しかし、馬肉がリサの体に合って助かった。
これで馬肉も合わず、やっぱり人肉のみ!となったら、リサは殺処分の対象となるかもしれない。
私はそんなことを考えて、2人と共にマンションへと向かった。
事務所から徒歩5分ほど歩くと、墨田区から江東区へと入る。
元々私達の住んでいる場所は、江東区と墨田区との境付近である。
で、地下鉄の森下駅の近くに、それはあった。
善場:「こちらです」
愛原:「桜鍋……馬肉ですか!」
なるほど。
確かに馬肉なら、牛や豚よりも脂分は少ないし、鶏肉よりもボリュームがある。
店員:「いらっしゃいませ」
善場:「4人で予約した善場です」
店員:「善場様ですね。こちらへ、どうぞ」
愛原:「わざわざ予約までしてくれて……」
善場:「これも実験ですから」
私達は靴を脱いで、店内に入った。
靴を預かる下足番がいる。
2階建てのようだが、2階席ではなく、1階席の奥へと案内された。
店員:「こちらでございます」
テーブル席ではあるが、長テーブル形式になっていて、他の客と並ぶ形になる。
今の所、隣に他の客が来ることはなかった。
愛原:「善場主任、牛、豚、鶏ときて、今度は馬をリサに食べさせてみるという実験ですね?」
善場:「そういうことです」
しかし、こういう店、なかなかいい値段するだろう。
いくら下町・深川、江東区森下とはいえ。
愛原:「リサ、一口くらいは食べてくれよ?」
リサ:「うん。でもまあ、美味しそうな感じはする」
リサは、既に食べている他の客の桜鍋を見て言った。
善場:「まずはお飲み物をどうぞ」
愛原:「えっ?いや、しかし、これはあくまでも実験なのでは?」
善場:「飲み物くらい、ついでに頼んでもいいですよ」
愛原:「そ、そうですか?」
しかし、昼間からビールを頼むのはどうかと思ったので……。
愛原:「善場主任は何を?」
善場:「私はウーロン茶にします」
愛原:「じゃあ、私もウーロン茶で」
高橋:「じゃあ俺も」
リサ:「……わたしも」
善場:「リサは好きなの頼んでいいのよ?」
高梁:「別に俺らに合わせること無ェよ」
リサ:「オレンジジュース!」
飲み物を頼んだ後、どうやら善場主任はコースで注文したらしく、お通しが来た。
それと、馬刺しがやってくる。
リサ:「おー!」
リサとしては、生肉の方がいいのだろうか。
出された馬刺しを、あっという間に平らげた。
高橋:「馬肉イケるんじゃね!?」
リサ:「うん!全然気持ち悪くならない!」
愛原:「そうか。リサ、俺のも食え」
リサ:「いいの!?」
愛原:「ああ」
リサは美味そうに馬刺しをガツガツと食べた。
口周りに付いた肉の赤身が、まるで【ホワホワ】でゾンビのよう【ぴー】。
それから、メインの桜鍋が出てくる。
高橋:「先生!鍋奉行は俺に任せてください!」
愛原:「大丈夫なのか?」
私は善場主任を見た。
善場:「高橋助手にお任せします」
という許可を頂いたので、私は高橋に鍋奉行を任せることにした。
高橋:「実は昔、パイセンが桜鍋をゴチしてくれたことがあるんスよ!」
愛原:「へえ。新潟でも桜鍋は食べれるんだ?」
高橋は新潟県出身。
高橋:「いや、まあ、パイセンが紹介してくれた店、近くに新潟競馬場があるんで……」
愛原:「? ああ!」
競馬場があることがどれだけ関係性が強いのかは不明だが、高橋の言わんとしたいことは分かった。
日本に流通している国産馬肉。
その馬とは、【お察しください】。
尚、ウマ娘人気のせいで馬肉の消費量が落ちたかどうかは【お察しください】。
高橋は味噌を溶いて、肉をほぐしながらなじませていった。
普段から料理しているせいか、とても慣れた手つきである。
リサ:「うう……このまま食べたい」
肉はまだ生焼けのままだ。
愛原:「あまり煮過ぎると硬くなってしまうのは、牛すき焼きと同じだろう?」
高橋:「そうッスね」
愛原:「少し、赤みが残っているくらいの方がいいかもな」
因みに狂牛病などの関係で、今、牛刺しは食べれなくなってしまっている(タタキは流通している)。
しかし、馬刺しは流通しているのは何故か。
馬は牛よりも体温が高いので、肉の内部にまで寄生虫や病原菌が潜むリスクが少ないからだそうだ。
BOWも大半は人間より体温が高い為か、リサが今回の体質変化によるもの以外、体調不良を訴えたことはない(生理がやや重い時を除く)。
何しろ、寄生虫や病原菌に冒されるのではなく、むしろそれを飼い慣らす側なのだから。
できた桜鍋をリサはガツガツ食べ始めた。
善場:「フム。どうやら、馬肉は大丈夫のようですね」
善場主任はリサの様子をカメラで撮影し、手帳にメモを取りながら言った。
食べ終わってからしばらく様子を見たが、リサが体調不良を訴えるようなことはなかった。
実験は成功した。
愛原:「しかし、いつもいつも馬肉を食べさせるわけには……」
どうしても、牛・豚・鶏よりも流通量が少ない為に、スーパーに行けば売ってはいるのだが、値段が高い。
善場:「そうですね」
因みにお土産として、馬肉の燻製が売られており、これは私が自分で出資した。
もしもまたリサが暴走しかかったら、これを食べさせよう。
久しぶりのボリュームのある肉を食べたことで満足し、しばらくは暴走の危険は無いだろうが。
[同日14:00.天候:晴 みの家→東京都墨田区菊川 愛原のマンション]
善場主任が会計をしてくれた。
尚、領収証はしっかり請求していたので、後で経理担当に提出するつもりだろう。
善場:「今日はお時間を取って頂き、ありがとうございました」
愛原:「いえいえ、こちらこそ、こんな豪華な昼食をありがとうございました」
高橋:「ゴチっス!」
リサ:「ごちそうさま」
善場:「いえいえ、おかげさまで良いデータが取れました。次は、別の肉にチャレンジして頂きます」
リサ:「また御馳走してくれるの!?」
善場:「そうですね。候補として羊肉、鯨肉辺りを考えております」
羊肉というと、ジンギスカン辺りかな。
鯨肉は……何だろう?
善場主任は森下駅に入って行った。
そこから、地下鉄で新橋の事務所に向かうのだろうか。
あいにくと森下駅からは1本では行けないから、途中で乗り換えることになる。
新宿線なら馬喰横山だろうし、大江戸線なら蔵前か。
愛原:「じゃあ、俺達も戻ろうか」
私達は隣の菊川だが、たった1駅分なので、食後の運動を兼ねて歩いて帰ることにした。
リサ:「脂っこくなくて美味しかった!また食べたい!」
愛原:「ああ、機会があればな」
リサ:「お土産の燻製は!?」
愛原:「これは後で食べることにする」
しかし、馬肉がリサの体に合って助かった。
これで馬肉も合わず、やっぱり人肉のみ!となったら、リサは殺処分の対象となるかもしれない。
私はそんなことを考えて、2人と共にマンションへと向かった。