[6月10日12時15分 天候:曇 東京都中央区八重洲 八重洲地下街・旭川ラーメン番外地]
高速バスを降りて東京駅に入った私とリサは、先に昼食を取ることにした。
八重洲地下街に移動して、辿り着いた場所は……。
愛原「ラーメン屋だ。最近、ラーメン食べてなかったんだ」
リサ「なるほど。ここって、前にも来たことあるよね?」
愛原「おっ、覚えてるか。肉とか一杯入ってて美味かっただろ?」
リサ「確かにね」
愛原「リサは何にする?」
リサ「醤油チャーシュー麺。大盛りで」
愛原「了解」
券売機で食券を買うタイプである。
私は醤油ラーメンにし、リサは醤油チューシュー麵の大盛りにした。
カウンター席に横に並んで座ることとなった。
愛原「そこの通りを南の方に進んで行くと、スリーコインズがある。そこで小銭入れを探そう」
リサ「分かった」
リサの、BOWとして良い所は人肉以外の物も食べれることと、知性や理性は正常であるこということだ。
やろうと思えば、こうして人の姿に化けることもできる。
本当は、ここまで戻せれば良いのだが。
今のところは、鬼の姿が正体である。
リサ「ねぇ、今思ったんだけどさ……」
愛原「ん?」
リサ「私の正体、鬼の姿じゃない?」
愛原「そ、そうだな。それがどうした?」
リサ「オリジナルの大先輩なんか全然違うなのに、わたしだけ鬼の姿っておかしくない?」
愛原「日本アンブレラが、独自の研究・改良でそうしたんだろ」
リサ「Gウィルスに、『鬼の血』を混ぜたとか?」
愛原「どうしてそう思う?」
リサ「さっきLINEで、リンとやり取りしてたの」
リンとは上野凛のことで、『魔王軍四天王』の1人だ。
2年生なので、正直あまりリサと絡みは少ない。
女子陸上部員なので、リサの『東京中央学園ブルマ復活計画』においては、陸上部のユニフォームをスパッツではなく、レーシングブルマに変えることで、学販ブルマの着用をかわしたという。
元々東京中央学園の女子陸上部には、ユニフォームとしてスパッツとブルマの両方があるらしいのだが。
栃木にある『ホテル天長園』の副支配人を務める上野利恵の長女で、同じく鬼型BOWの母親と普通の人間の父親との間にできた娘なので、『半鬼』と呼ばれている。
愛原「それで?」
リサ「リエは特異菌と鬼の血を混ぜた物を投与して、今の状態になったんだって」
愛原「それは聞いたことあるな。利恵がただの特異菌の化け物にならなかった理由はそれか」
リサ「私はGウィルスだけど、そのGウィルスに鬼の血を混ぜたからこうなったというのは?」
愛原「有り得なくは無いが、その『鬼の血』はどこから?」
リサ「まだ分かんない。だけどミキが、『昔、アンブレラの人間が、鬼の血を採取しに来た』という話を聞いて、もしかしたらと思って」
但し、太平山家はもちろん、そこの里の鬼達はアンブレラからの血の採取を断っている。
すると……。
リサ「でも、ミキ達は断ったらしい。だけど、もしかしたら、引き受けた連中がいたとしたら、その地が使われたってことだよね」
愛原「それ、多分、デイライトさん達も確認してるだろうなぁ……。後で聞く機会があったら聞いてみよう」
そんなことを話していると、ラーメンがやってきた。
愛原「じゃ、さっさと食べて買い物に行こうか」
リサ「ういっス!」
[同日13時00分 天候:曇 同地区 八重洲地下街・スリーコインズ]
リサ「あった!」
ラーメンを食べ終えた後は、その足でリサの小銭入れ探しに。
小銭入れというよりは、Sサイズのポーチといった感じだった。
愛原「あったか」
私はポーチを買ってあげた。
そして、預かっていた小銭をジャラジャラ入れてやる。
主に百円玉や十円玉が多かった。
リサ「いいの?」
愛原「ああ。これは緊急用でもある」
私は公衆電話を指さした。
愛原「俺も小笠原から船で帰る時、公衆電話しか使えなくて不便だったことがある。もしかしたらお前も、連絡手段は公衆電話だけみたいな事になるかもしれないぞ?」
リサ「なるほど。それで百円玉なんだね?」
愛原「一応、公衆電話は十円玉も使えるから入れといたが……。もしも掛ける相手がスマホだったら、百円玉を入れておいた方がいいな」
リサ「分かった」
愛原「あと、電話番号はどこかにメモしておいた方がいいぞ?オマエも経験しただろうが、そういう時って、スマホが手元に無い、あっても使えない状態だったりするからな」
リサ「静岡にいた時なんかそうだったね。後でメモしておく」
愛原「よろしく。あとはもう用向きは無いな。荷物も多くなったし、タクシー乗り場に行こう」
エスカレーターで地上へ。
[同日13時30分 天候:曇 東京都千代田区丸の内 JR東京駅・八重洲口タクシー乗り場→東京無線タクシー車内]
タクシー乗り場に並んでいる間、私はパールにLINEを送った。
内容は、これからタクシーで帰る旨である。
パールからはすぐに返信があり、了解とのことだった。
トヨタ・ジャパンタクシーが来たので、ハッチを開けてもらい、そこにキャリーバッグを載せる。
それからリアシートに乗り込んだ。
愛原「墨田区菊川2丁目○-×までお願いします」
運転手「かしこまりました」
車が走り出す。
雨が降りそうなほどに空は曇っているが、ちょうど助手席後ろに設置されているモニタによれば、今日の東京は曇で、降水確率は30%とのこと。
おかげで、外は少し蒸し暑い。
タクシーの車内は冷房が入っているが。
愛原「レイチェルのヘリコプターは、本当に俺達を東京駅まで護衛したのか?何か、随分曇ってるけど……」
リサ「したみたいだよ。レイチェルは今日は訓練日だから、あとはそのまま引き上げたみたいだけど」
愛原「そうか……。友達が遊びに来るのはいつ?」
リサ「明日だね。バームクーヘンの賞味期限も明日までだから、それまで冷蔵庫に入れとかないと」
愛原「そうだな」
善場係長からも、明日は日曜日でゆっくりしていろと言われたし、私もそうさせてもらうとするか……。
高速バスを降りて東京駅に入った私とリサは、先に昼食を取ることにした。
八重洲地下街に移動して、辿り着いた場所は……。
愛原「ラーメン屋だ。最近、ラーメン食べてなかったんだ」
リサ「なるほど。ここって、前にも来たことあるよね?」
愛原「おっ、覚えてるか。肉とか一杯入ってて美味かっただろ?」
リサ「確かにね」
愛原「リサは何にする?」
リサ「醤油チャーシュー麺。大盛りで」
愛原「了解」
券売機で食券を買うタイプである。
私は醤油ラーメンにし、リサは醤油チューシュー麵の大盛りにした。
カウンター席に横に並んで座ることとなった。
愛原「そこの通りを南の方に進んで行くと、スリーコインズがある。そこで小銭入れを探そう」
リサ「分かった」
リサの、BOWとして良い所は人肉以外の物も食べれることと、知性や理性は正常であるこということだ。
やろうと思えば、こうして人の姿に化けることもできる。
本当は、ここまで戻せれば良いのだが。
今のところは、鬼の姿が正体である。
リサ「ねぇ、今思ったんだけどさ……」
愛原「ん?」
リサ「私の正体、鬼の姿じゃない?」
愛原「そ、そうだな。それがどうした?」
リサ「オリジナルの大先輩なんか全然違うなのに、わたしだけ鬼の姿っておかしくない?」
愛原「日本アンブレラが、独自の研究・改良でそうしたんだろ」
リサ「Gウィルスに、『鬼の血』を混ぜたとか?」
愛原「どうしてそう思う?」
リサ「さっきLINEで、リンとやり取りしてたの」
リンとは上野凛のことで、『魔王軍四天王』の1人だ。
2年生なので、正直あまりリサと絡みは少ない。
女子陸上部員なので、リサの『東京中央学園ブルマ復活計画』においては、陸上部のユニフォームをスパッツではなく、レーシングブルマに変えることで、学販ブルマの着用をかわしたという。
元々東京中央学園の女子陸上部には、ユニフォームとしてスパッツとブルマの両方があるらしいのだが。
栃木にある『ホテル天長園』の副支配人を務める上野利恵の長女で、同じく鬼型BOWの母親と普通の人間の父親との間にできた娘なので、『半鬼』と呼ばれている。
愛原「それで?」
リサ「リエは特異菌と鬼の血を混ぜた物を投与して、今の状態になったんだって」
愛原「それは聞いたことあるな。利恵がただの特異菌の化け物にならなかった理由はそれか」
リサ「私はGウィルスだけど、そのGウィルスに鬼の血を混ぜたからこうなったというのは?」
愛原「有り得なくは無いが、その『鬼の血』はどこから?」
リサ「まだ分かんない。だけどミキが、『昔、アンブレラの人間が、鬼の血を採取しに来た』という話を聞いて、もしかしたらと思って」
但し、太平山家はもちろん、そこの里の鬼達はアンブレラからの血の採取を断っている。
すると……。
リサ「でも、ミキ達は断ったらしい。だけど、もしかしたら、引き受けた連中がいたとしたら、その地が使われたってことだよね」
愛原「それ、多分、デイライトさん達も確認してるだろうなぁ……。後で聞く機会があったら聞いてみよう」
そんなことを話していると、ラーメンがやってきた。
愛原「じゃ、さっさと食べて買い物に行こうか」
リサ「ういっス!」
[同日13時00分 天候:曇 同地区 八重洲地下街・スリーコインズ]
リサ「あった!」
ラーメンを食べ終えた後は、その足でリサの小銭入れ探しに。
小銭入れというよりは、Sサイズのポーチといった感じだった。
愛原「あったか」
私はポーチを買ってあげた。
そして、預かっていた小銭をジャラジャラ入れてやる。
主に百円玉や十円玉が多かった。
リサ「いいの?」
愛原「ああ。これは緊急用でもある」
私は公衆電話を指さした。
愛原「俺も小笠原から船で帰る時、公衆電話しか使えなくて不便だったことがある。もしかしたらお前も、連絡手段は公衆電話だけみたいな事になるかもしれないぞ?」
リサ「なるほど。それで百円玉なんだね?」
愛原「一応、公衆電話は十円玉も使えるから入れといたが……。もしも掛ける相手がスマホだったら、百円玉を入れておいた方がいいな」
リサ「分かった」
愛原「あと、電話番号はどこかにメモしておいた方がいいぞ?オマエも経験しただろうが、そういう時って、スマホが手元に無い、あっても使えない状態だったりするからな」
リサ「静岡にいた時なんかそうだったね。後でメモしておく」
愛原「よろしく。あとはもう用向きは無いな。荷物も多くなったし、タクシー乗り場に行こう」
エスカレーターで地上へ。
[同日13時30分 天候:曇 東京都千代田区丸の内 JR東京駅・八重洲口タクシー乗り場→東京無線タクシー車内]
タクシー乗り場に並んでいる間、私はパールにLINEを送った。
内容は、これからタクシーで帰る旨である。
パールからはすぐに返信があり、了解とのことだった。
トヨタ・ジャパンタクシーが来たので、ハッチを開けてもらい、そこにキャリーバッグを載せる。
それからリアシートに乗り込んだ。
愛原「墨田区菊川2丁目○-×までお願いします」
運転手「かしこまりました」
車が走り出す。
雨が降りそうなほどに空は曇っているが、ちょうど助手席後ろに設置されているモニタによれば、今日の東京は曇で、降水確率は30%とのこと。
おかげで、外は少し蒸し暑い。
タクシーの車内は冷房が入っているが。
愛原「レイチェルのヘリコプターは、本当に俺達を東京駅まで護衛したのか?何か、随分曇ってるけど……」
リサ「したみたいだよ。レイチェルは今日は訓練日だから、あとはそのまま引き上げたみたいだけど」
愛原「そうか……。友達が遊びに来るのはいつ?」
リサ「明日だね。バームクーヘンの賞味期限も明日までだから、それまで冷蔵庫に入れとかないと」
愛原「そうだな」
善場係長からも、明日は日曜日でゆっくりしていろと言われたし、私もそうさせてもらうとするか……。
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