報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“大魔道師の弟子” 「家族旅行2日目の朝」

2022-05-24 20:18:49 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[5月4日06:00.天候:晴 宮城県仙台市太白区秋保町湯元 ホテル瑞鳳・客室]

 昨夜、勇太の夜這いを受け入れたマリアは朝早くに目が覚めた。
 勇太の性欲は1回の射精だけでは収まらなかったが、さすがにマリアの方がそれほどでもなかったので、今度はマリアが勇太を催眠魔法で眠らせるという手段に出た。
 それでも、寝惚け眼でマリアの脱がしたショーツを持ち去ろうとしたので、さすがに引っ叩いてやったが。

 マリア:(この分じゃ、今夜も迫って来そうだな……)

 屋敷ではイリーナの監視があるし、イリーナがいない時でも人形達の監視があるので、マリアがその気でないと婚前交渉はできない。
 イリーナがロシアに行っている間、屋敷内での婚前交渉は2~3回ほどしかできなかった。
 また、旅行直前まではマリアは生理中だったので。

 マリア:(まあ、いいか。確かに、こういう時でないとデキない……)

 マリアは起き上がって、トイレに行こうとした。
 股間がまだ少し痛む。
 別に生理ではなく、昨夜それだけ勇太に激しく突かれた為である。

 マリア:(うう……まるで、処女膜破られた気分……)

 ヒョコッヒョコッとした足取りでトイレに向かう。
 実は処女膜は、回復魔法で回復可能だということが分かった。
 魔法に関して専門的に研究している組が発見したらしい。
 但し、体力(ゲームで言うところのHP)を全回復させる上級魔法でのみらしいが。
 もちろん肉体的に回復できたとしても、精神的な処女喪失までは回復できるわけではない。
 当たり前だ。
 マリアは洋式トイレの便座に腰かけると、ショーツを脱いで放尿し始めた。
 因みに使用済みコンドームは、ティッシュに包んで汚物入れに入れている。

 マリア:「うう……出る出る……」

 ジョロジョロと放尿していると、突然ドアが開けられた。
 鍵を掛けるのを忘れたのだ!

 勇太:「まっ、マリア!?」

 何と、催眠魔法で眠らせたはずの勇太が何故か起きて来て、トイレに入って来たのだ。

 マリア:「勇太!?ヒィッ!?」

 いくら何度も婚前交渉した相手とはいえ、さすがに放尿シーンを見られるのはキツい。
 当然、放尿が止まるわけがない。

 マリア:「出てって!出てけ!Get out!変態!Abnormal!!」

 マリアは予備のトイレットペーパーや汚物入れを勇太に投げつけた。

 勇太:「わーっ!ゴメンゴメン!」

 勇太は慌てて出て行った。

 マリア:「うう……さすがにこんなの無い……!」

 マリアは恥ずかしさのあまり、全身を真っ赤にした。

 佳子:「一体、何の騒ぎなの?」

 さすがに大騒ぎしたせいか、勇太の母親の佳子も起きて来た。

 勇太:「か、母さん!?」

 トイレから出て来たマリアが、先ほどの大騒ぎの理由を説明した。

 マリア:「私がトイレを使用していたら、勇太が入って来たんです。使用中に、です!……鍵を掛け忘れた所は、私にも責任はありますが」
 佳子:「それは勇太が悪いわ。普通は入る前にノックをするものよ。謝りなさい」
 勇太:「ご、ゴメンナサイ」
 佳子:「もっと!平身低頭して!」
 勇太:「申し訳ありません!」
 佳子:「ねぇ、マリアちゃん。私からも言っておくから、どうか今回だけは許してあげてくれない?」
 マリア:「……分かりました。勇太のママに免じて、今回は許します」
 佳子:「ありがとう、マリアちゃん!」
 勇太:「ところで、父さんは?」
 佳子:「あそこでダウンしてる。まあ、想定内よ」
 宗一郎:「うう……飲み過ぎた……」

 二日酔いで布団から出られなくなっている宗一郎だった。

 佳子:「これは、チェックアウト時間ギリギリまで寝てることになりそうね」
 勇太:「はあ……」
 佳子:「お父さんは私が看ておくから、2人は仲直りして朝風呂にでも入ってきなさい。朝食はそれから」
 勇太:「は、はい」
 マリア:「……承知です」

 勇太とマリアは室内のタオルを持って、部屋の外に出た。
 無言でエレベーターホールに向かい、そして誰も乗っていないエレベーターに乗る。
 エレベーターが動き出してから、マリアは勇太の耳元で囁いた。

 マリア:「後でお仕置きだからね?」
 勇太:「ええっ!?……あっ!」

 勇太は見た。
 久しぶりにマリアが、『魔女の顔』をしているのを。
 それは、嗜虐性に富んだ不気味な笑み。
 しかし、勇太はこの笑顔に一目惚れしたのである。
 思わず、男性器が反応してしまう。

 マリア:「なに、だらしなくコック(男性器)起たせてんのよ!」

 マリア、ベチッと勇太の下半身の盛り上がっている所を引っ叩いた。

 勇太:「いでっ!?」

 エレベーターが大浴場のあるフロアに着いた時、入れ替わりでエレベーターに乗り込んだ宿泊客は見た。
 勇太が股間を押さえながら、トトトというロボットのような歩き方をしていたのを。

 宿泊客:「よっ、兄ちゃん!彼女にタマ蹴られたかね!?」
 勇太:「いえ……引っ叩かれました……!」
 宿泊客:「そいつぁ御愁傷様!」
 勇太:「いいえ……どうも……」

[同日08:00.天候:晴 同ホテル・レストラン]

 朝風呂と朝の勤行を済ませた勇太。
 自行の力か、朝の勤行をやっていると、不思議と股間の痛みが収まってきたのだった。
 それが終わってから、宗一郎を除く3人は朝食会場へ向かった。
 会場は夕食会場と同じレストラン。
 そして、メニューこそ違えど、同じビュッフェである。

 佳子:「2人とも寝汗かいたの?何か汗の臭いがしたから、朝風呂に入ってもらったけど……」
 勇太:「えっ、そんなに臭った!?」
 マリア:「まあ、私の場合は今朝かいた汗も含まれていると思いますが」
 佳子:「ゴメンねぇ!」

 さすがに婚前交渉でかいた汗だとは言えない2人だった。

 勇太:「父さんは大丈夫かな?」
 佳子:「ソルマックは飲ませたから、少しは大丈夫だと信じたいけどね。一応、頭痛薬と胃腸薬も持って来たけど……」
 勇太:「さすが母さん」
 佳子:「でも、それには少しでも食べてもらわないとね。何しろ、『食後』に飲む薬だから……」
 勇太:「あー……」
 マリア:「ソルマックは効きますけどね。勇太のダディもそれが効くといいですね」
 勇太:「エレーナの薬は即効性だけど、高いからなァ……」
 マリア:「ポーションやエリクサーを倍以上の値段で売り付けてくるヤツだからな」

 その頃、都内にいるエレーナは大きなくしゃみをしたという。
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“大魔道師の弟子” 「秋保温泉での一夜」 2

2022-05-23 20:14:26 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[5月3日22:00.天候:曇 宮城県仙台市太白区秋保町湯元 ホテル瑞鳳]

 勇太:「うー……」
 マリア:「むー……」

 湯上りに、サロンにあるマッサージチェアでマッサージされる2人の魔道士。

 マリア:「どうだ?少しは胃もたれが収まったか?」
 勇太:「まあ、一応……」
 マリア:「日本人は湯上りに牛乳を飲むらしいな?」
 勇太:「さすがに牛乳は入らないよ……」
 マリア:「そう?私は飲んだけどね」
 勇太:「凄いなぁ……」
 マリア:「師匠なら、リラクゼーションサロンに行くんだろうけど」
 勇太:「さすがに全身揉み解されりたりしたら、胃の中身が出て来そう……」
 マリア:「大げさ」
 勇太:「いや、ホントだよ」

 機械が止まると、席を立つ。

 勇太:「んー、まあ、機械だとこんなもんか……」
 マリア:「あんまり疲れてるんだったら、ミカエラとクラリスにやってもらう?」
 勇太:「いや、あれはどっちかっていうと整体だから。痛いのなんの」

 1000年生きているイリーナの肉体の骨格を治すほどだ。

 勇太:「それなら、まだダニエラにやってもらった方がいいや」
 マリア:「ダニエラ、マッサージしてくれるんだ?」

 勇太専属のメイド人形。
 元々は勇太の脱走を監視する為の人形だったが、いつの間にか今では勇太専属のメイド人形となっている。
 山深い屋敷にある為、そもそも脱走など不可に近いのだが。

 勇太:「肩もみ、肩たたき、ヘッドスパ」
 マリア:「おー、いいじゃない!今度、私にもやってもらおうかな」
 勇太:「足つぼもやってくれたことがあるんだけど、メチャクチャ痛かった」
 マリア:「フム。人形達の力加減は、今後の課題か……」

 温泉と言えば卓球であるが、さすがに深夜帯ともなれば、営業していなかった。
 しょうがないので、そのまま部屋に帰ることにした。

[5月4日01:50.天候:雷雨 同ホテル客室]

 マリアは雷鳴で目が覚めた。
 どうやら外は、雷雨らしい。
 それよりも、夜中に目が覚めた理由は他にもあった。

 マリア:「……!」

 寝ていた布団の掛布団が剥がされ、また、着ていた浴衣もはだけさせられていたからだ。
 直後、右胸の乳首が吸い付かれた。

 マリア:「ひゃあッ……ン!な、何してるの、勇太……?」

 もちろんその犯人が、勇太だとすぐに分かった。
 直後、今度は唇を奪われた。

 マリア:「ん……」

 互いに舌を絡めるキス。
 ようやく勇太が離れたと思うと……。

 勇太:「シようよ?」

 と、言って来た。

 マリア:「スるって、御両親が寝てるよ?」

 マリアは襖の向こうを指さした。

 勇太:「大丈夫。両親は僕がラリホーで眠らせた」
 マリア:「催眠魔法!?いつの間にそんな魔法が使えるようになったの!?」

 比較的初歩の魔法ではあるが、見習いではまだ習得できないはずだった。

 勇太:「最近になって、できるようになったんだよ。きっと、正式契約が決定したからだ」
 マリア:「あっ……!」

 雷雨の中、部屋の外では……。

 アスモデウス:「ウェーイ!夜這いプレイ、Yo!ぶぶぶーん!」
 ベルフェゴール:「『隣で両親が寝てるのに……』というAVみたいだねぇ……フフフ……」

 パリピ系ギャルと化したアスモデウスだった。

 勇太:「たから、いいよね!?」

 勇太は頭から布団を被った。
 暗闇となった布団の中で、再び濃厚なキスが交わされる。

 マリア:「分かったから……コンドーム持ってるの?」
 勇太:「持って来た!」

 両親も一緒の旅行のはずなのに、本当に使う気でいたのか……。

 アスモデウス:「うぇーいうぇーい!中田氏プレイYo!」
 ベルフェゴール:「いや、ちゃんとゴムは使うみたいだよ」
 アスモデウス:「えーっ!?」
 ベルフェゴール:「結婚前に妊娠しちゃうと、胎児は堕胎、そしてその魂はボク達の餌になるから、ボク達にとってはそうしてくれるといいんだけどね」
 アスモデウス:「ちょっとゴムに穴開けてくるわ」
 ベルフェゴール:「やめときなさい。契約解除を言い渡されてしまうよ?」

 2柱の悪魔が遠巻きに見守る中、勇太とマリアの婚前交渉が始まった。

 勇太:「脱がすよ?」
 マリア:「うん……」

 マリアのショーツはピンク色の、ハイティーンの少女が穿くようなものだった。
 欧米人の女性だとビキニタイプかTバックしか穿かないイメージがあるが、マリアはあえて日本人のハイティーンが穿くようなショーツを着けている。
 Tバックを穿くのは、人種的にお尻が大きくなりやすく、また、ズボンを穿くことが多い為、パンスジ(ズボンの下にショーツラインが浮き出ること)が起こりやすい。
 そして、欧米人女性達はパンスジを恥と捉えることが多く、それを防ぐ為にTバックを穿くのだそうだ。
 しかしマリアは体が小さいのと、スカート姿でいることが多い為、Tバックを穿く理由が無い。

 マリア:「勇太も脱いで」

 勇太も自分のボクサーパンツを脱いだ。

 マリア:「凄い……。サキュバスが欲しがりそうなペ【ぴー】」
 勇太:「今はサキュバスじゃなく、魔女に欲しがられてるよ」

 ベルフェゴール:「サキュバスはキミの眷属じゃなかったっけ?」
 アスモデウス:「そうね。でもあれじゃ、サキュバスの出番は無さそうだよ」
 ベルフェゴール:「フフフ……。白い血を貪りし、下級の悪魔だ。しかし、人間の男にとっては魂ごと吸われるリスクを負ってでも契約したいという……」
 アスモデウス:「教会に捕まって火あぶりにされた例が多いけどね」
 ベルフェゴール:「あれ?20年以上前、人間界の女子高に送り込んだことがあるよね?あれ何で?」
 アスモデウス:「男子校だと獲物が選り取り見取りだろうけど、却って目立つだろうと思って。だったら、まだ女子校に送り込んで、若い男性教員の白い血と魂吸わせる方がいいかなって思った」
 ベルフェゴール:「それはいいのだが、送り込んだ先がミッション系女子高って……!これじゃ、捕まえて火あぶりにしてくださいって言ってるようなものじゃないか」
 アスモデウス:「そのリスクの中、如何に白い血と魂をいくら吸えるかが勝負だったのよ。最終的には、捕まって火あぶりになったけどさ」
 ベルフェゴール:「まだ、男子校に女性教員として送り込んで、男子生徒を吸う方が良かったんじゃないの?」
 アスモデウス:「それだとAV的につまらないでしょ?」
 ベルフェゴール:「いや、そんなことないだろう!そういう類のAV、今でもあるよ?」

 男子生徒×濡れた女教師、いけない女子高生×男教師。
 あなたはどちらが好きですか?

 ベルフェゴール:「……おっ、そんなこと言っている間についに始まったぞ!」

 勇太は自分のいきり立ったアレを、マリアのアソコに【お察しください】。

 アスモデウス:「ん、ちょい待ち。ゴム姦プレイってことは、白い血はゴムん中ってことじゃん!?それ貰えばいいんじゃん!」
 ベルフェゴール:「だから、ボクの契約者が怒るからやめなさいって。取りあえず、ボクは正常位で射精する方に賭けるかな」

 ベルフェゴールは金貨を1枚取り出した。

 アスモデウス:「いや、案外バックっしょー?!」

 アスモデウスも金貨を1枚取り出した。

 アスモデウス:「2番目は!?」
 ベルフェゴール:「うーん……騎乗位かな」

 ベルフェゴールは銀貨を2枚出した。

 アスモデウス:「案外、新しい主はAVみたいなことがしたいって感じだからね。最後は射精直前にゴム外して、腹射!」

 アスモデウスも銀貨を2枚出した。
 魔道士達の夜、悪魔達の夜、それぞれの思いが交錯する雷雨の夜だった。
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“大魔道師の弟子” 「秋保温泉での一夜」

2022-05-23 16:33:31 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[5月3日18:00.天候:雨 宮城県仙台市太白区秋保町湯元 ホテル瑞鳳]

 ホテル内のプールで泳いだ勇太とマリアは一旦部屋に戻り、そこで両親と合流した。

 宗一郎:「おっ、戻って来たなー」
 マリア:「ただいま、戻りました」
 勇太:「屋敷以外のプールで泳いだの、久しぶりだよ」
 宗一郎:「それは良かった。夕食は19時からだから、浴衣に着替えて待ってろ」
 勇太:「19時からかぁ……」

 プールで泳いだことにより、だいぶカロリーを消費した為か、空腹を感じている勇太。

 宗一郎:「入れ替え制のビュッフェだからな。我々は二部の方なんだ」
 勇太:「なるほど……」
 佳子:「お茶菓子があるから、これでも食べたら?」
 勇太:「そりゃいい!マリアも一緒に!」
 マリア:「ありがとう」

 マリアは浴衣を持って、次の間に入った。
 座椅子などが置いてある部分は10畳以上の広さがあったが、次の間は6畳くらいある。
 ここにマリアが寝る。
 勇太とマリアが浴衣に着替えている間、佳子がお茶を入れてくれたので、それを飲みながら茶菓子を食べた。

 マリア:「雨、やまないね……」

 雨自体は強くない。
 今は霧雨くらいだ。

 勇太:「『霧雨煙る♪秋保温泉♪』ってか……」
 マリア:「何それ?」
 勇太:「『霧雨煙る♪大石ヶ原♪』の替え歌……」
 マリア:「よく分からん?」

[同日19:00.天候:雨 同ホテル・レストラン]

 夕食の時間になり、勇太達はレストランに移動した。

 スタッフ:「いらっしゃいませ。ご案内致します」

 ビュッフェスタイルが一般的なのも、時代の流れだろう。
 団体旅行が主流だった頃は、大広間で膳に乗った定食形式が通例であった。
 あの、固形燃料に火を点けて煮る一人鍋が付いていたタイプである。
 今でも団体旅行に参加すれば、そういう形式での夕食となるのだろう。
 その一環で家族旅行や少人数のグループ旅行客であっても、大広間での夕食を取らされたものである(さすがにグループ客同士での会場となり、団体客と混在はなかった)。
 バブルの頃は部屋食での旅館もあった。
 しかし、部屋食は食事の用意や後片付けの手間が掛かる。
 また、バブル崩壊後、団体旅行の減少により、大広間での膳形式も効率が悪くなった。
 そこで見出した答えが、ビュッフェスタイルなのだろう。
 これなら個人客から団体客まで、全ての客層に対応できる。
 デメリットとしては、豊富な種類の料理を用意しないと飽きられてしまうので、そうする為のコストが高いのと、団体客も収容できる広い会場と人数も必要になるということくらいか。
 しかし、個人客もグループ客も全部ひっくるめられる所は、ホテル側にとっては大きいのかもしれない。

 スタッフ:「こちらでございます」

 テーブル席に案内される。
 席に着くと、スタッフからレストランについての案内があった。
 ビュッフェにはない追加料理もあるとのこと。
 まあ、あえて追加用とするだけあって、なかなかいい値段する。
 ビュッフェスタイルにすれば、食事を運ぶスタッフも削減できるので、この辺の人件費圧縮という狙いもあるのだろうか。
 せいぜい、こういう案内係のスタッフや食事を下げる係のスタッフだけ置いておけば良い。
 後は客が銘々、好きな料理や飲み物を取りに行けば良い。

 宗一郎:「まずは乾杯だ、乾杯」

 ドリンクコーナーに行って、ビールやワインを持ってくる。
 飲み放題は別料金だが、それは払った。
 昼間飲めなかったので、ここでがぶ飲みする気であろう。
 もっとも、佳子がどこまで許すかにもよるが。
 尚、アルコール度数はウィスキーやワインと同等ながら、日本酒や焼酎はマリアは飲めない。
 飲むと悪酔いする。
 ただ単に酔っ払うだけなら良いのだが、魔力が暴走することが分かって来たので、イリーナからも禁止されている。
 酒を飲むと魔力が暴走するのは、何もマリアだけとは限らず、他の魔女にも見られる傾向である。
 リリアンヌはそれを利用して、あえて悪酔い状態で悪人粛清を行うのだ。
 稲生親子はビール、佳子はカシオレ、マリアはワインだった。
 ドリンクカウンターにはバーテンダーがいて、カクテルを注文すると、その都度作ってくれる。

 宗一郎:「乾杯したら料理だ、料理」
 勇太:「おー!……あっ、やっぱり牛タンある」

 ドリンクコーナーのバーテンダー同様、料理コーナーの方も、調理師が目の前で作ってくれる演出付きだ。

 宗一郎:「昼間食べたろうに……」
 勇太:「せっかくの食べ放題だからね、頂くよ」
 マリア:「天ぷらある!」

 天ぷらも目の前で揚げてくれる。
 ……と。

 宗一郎:「ふーむ……。目の前で調理することで客の目を楽しませる半面、作り置きして発生する売れ残りのフードロスを抑える狙いがある……か。フムフム、何かの参考になるかもしれん」
 勇太:「父さん、一瞬仕事モードに入った」

 宗一郎がどうやってこのホテルの宿泊券を手に入れたのかは不明だが、もしかすると、仕事の一環として入手したのではないかと疑う勇太だった。

[同日21:00.天候:曇 同ホテル客室(勇太達の部屋)]

 勇太:「も、もう入らない~……」
 マリア:「ついつい食べてしまいますね」
 宗一郎:「食べ過ぎだよ……ヒック」
 佳子:「そういうあなたも飲み過ぎよ!」
 宗一郎:「ご、ゴメン……」

 部屋に戻ると、既に布団が敷かれていた。
 次の間の所にだけ、マリアの布団が敷かれている。
 さすがに、まだ正式な家族になっていないマリアが、同室で寝ることは躊躇われたということだ。

 宗一郎:「うー……飲み過ぎた……」
 勇太:「うー、食べ過ぎた……」

 それぞれ同じタイミングで布団に入る親子。
 
 宗一郎:「……」
 勇太:「……って、胃もたれして寝れん!」

 宗一郎はすぐにイビキをかき始めたが、勇太はそういうわけにはいかなかった。

 佳子:「しょうがない。売店に行ってきなさい。多分、食べ過ぎとか飲み過ぎの薬くらい売ってるはずよ」
 勇太:「そ、そうだね」

 勇太とマリアは、再び部屋を出た。
 薬といっても、医薬品はホテルの売店では売れないので、医薬部外品を購入することになる。

 勇太:「父さんの分も買ってきたよ」
 佳子:「ありがとう。あの飲みっぷりでは、明日のお酒が残りそうだからね。こういうのを飲ませておくといいのよ」
 勇太:「なるほど」
 佳子:「というわけで、寝る前にお風呂に入ってきなさい」
 勇太:「えっ?」
 佳子:「まだ、プールにしか入ってないでしょ?」
 勇太:「そうでした。マリア、行こう」
 マリア:「分かった」

 勇太とマリアは、大浴場に向かった。
 
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“大魔道師の弟子” 「秋保温泉」

2022-05-23 11:04:36 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[5月3日14:45.天候:雨 宮城県仙台市太白区秋保町湯元 ホテル瑞鳳]

 バスは秋保温泉街を通る県道を走行した。

 勇太:「見えて来た」

 霧雨煙る温泉街を進むと、宿泊先のホテルが現れる。
 バスは駐車場に入ると、ホテル正面入口前で停車した。

 運転手:「はい、お疲れさまでしたー!ホテルに到着でーす!お忘れ物にご注意ください!」
 マリア:「アメリカではシャトルバスのドライバーにチップを払う習慣があるが、日本では?」
 勇太:「無いですよ」

 ていうか、イギリスにも無いはずだが。
 バスが到着すると、従業員一同が正面玄関に出て出迎えてくれる。
 ホテルの送迎バスなら到着時間が決まっているので、そういうことがしやすいのだろう。
 尚、団体バスの場合も到着時間をホテル側に伝えていればそうすることが殆どだ。

 佳子:「あなた、荷物!」
 宗一郎:「おっと!」

 荷物室に預けた荷物を忘れて、ホテルに入ろうとする宗一郎。

 勇太:「やれやれ……」

 代わりに勇太が受け取った。

 マリア:「凄いホテルだ。明らかに師匠がいることを想定して計画された旅行じゃないの?」
 勇太:「そんな気がするね……。当の先生は、モスクワ市内ではどんなホテルに泊まってるんだろう?」
 マリア:「師匠の話では、ホテルではないらしい」
 勇太:「ん?」
 マリア:「モスクワ市内にも師匠の協力者がいて、そこの家に泊まってるらしいな」
 勇太:「そうなんだ」
 マリア:「何しろ向こうじゃ、アナスタシア先生達が違う意味で活躍しているので、ホテルも危なくて泊まれないらしい」
 勇太:「アナスタシア組が何を?ウクライナ側のスパイの取り締まりか何か?」
 マリア:「いや……。勇太も聞いたことない?ロシアでは財閥関係者が不可解な死を遂げているって」
 勇太:「あっ、何とかって富豪の……」
 マリア:「一家心中とか、不慮の事故とか……。日本のマスコミでは、プーチン大統領による粛清だとされている」
 勇太:「違うの?」
 マリア:「国外逃亡を図ろうとした富豪の中には、ロシアン・マフィアの手を借りようとして失敗し……結果……というものもそこそこあるそうだよ」
 勇太:「! そのロシアン・マフィアって……」
 マリア:「アナスタシア組だよ」
 勇太:「うあー……」
 マリア:「そのアナスタシア先生とうちの師匠は仲がいいから、敵対マフィアに目を付けられると困るんで、却ってホテルには泊まれないらしい」
 勇太:「結局、イリーナ先生は何がしたいんだろう?」
 マリア:「恐らく、クレムリンに侵入した“魔の者”の調査。それだろうね」
 勇太:「ロシアとウクライナとの戦争も、“魔の者”が?」
 マリア:「“魔の者”は、『魔女の卵』を食べるのが大好き。私が卵だった頃、狙われたわけだよ」
 勇太:「戦争を起こしてまで?」
 マリア:「魔女の卵は、ロシア政府関係者の中にいる。だから、“魔の者”は狙ったし、師匠もそれを疑って調査しているんじゃないかな?」
 勇太:「そんな時期に、温泉旅行に来ちゃって申し訳無いなぁ……」
 マリア:「師匠がいいって言ってるんだからいいんだよ」

 ロビーでそんなことを話していると、宗一郎がフロントからやってきた。

 宗一郎:「よし。じゃあ、行こうか」
 仲居:「ご案内させて頂きます」

 勇太達はエレベーターで客室フロアに上がった。
 そこで通された部屋は、二間続きの部屋だった。

 勇太:「すっごい眺めだ!」
 マリア:「うちの屋敷の眺めより開けてていいね」
 勇太:「そりゃ、普通の人は入って来れないほどの山深さだからね」
 マリア:「うん、それは確かに……」

[同日16:00.天候:雨 同ホテル4F 温水プール]

 勇太の両親が温泉に入っている間、魔道士2人はホテル内のプール。
 温水プールなので、まだ5月でも入ることができる。

 マリア:「プールに入るから水着持って行こうなんて勇太が言ってたけど、まさか本当にあったとは……」

 マリアは緑色のホルタービキニを着ていた。

 マリア:「さすがにスク水は着ないよ?」
 勇太:「はい。もう、これで十分です……!」

 プールにはウォータースライダーもあるのだが、それは子供用。
 ゴールデンウィークだからか、子供達の姿も多い。

 アスモデウス:「泳がないの?」
 ベルフェゴール:「悪魔がプールではしゃぐのも、どうかと思うよ?」

 プールサイドで寛ぐ悪魔二柱。
 ベルフェゴールは、筋肉ムキムキノの裸体を曝け出し、下は緑色のブーメランパンツである。
 因みに髪形は黒のオールバック。
 それでサングラスを掛けているものだから、どこかのマフィア幹部のバカンスである。
 アスモデウスは紫色のタイサイドビキニを着ていた。

 アスモデウス:「まーた、カッコつけちゃって。あたしは行ってくるねー」
 ベルフェゴール:「ついでに獲物探しかい?もう契約者も決まってるんだから、余計なことはするんじゃないよ」

 尚、先述した通り、悪魔の姿は普通の人間には見えない。
 なので、見えない人間からしてみれば、誰もいない所で何故か波打っているように見えるのである。

 ベルフェゴール:「怪奇現象ものだな、あれは……」

 もっとも、トロピカルドリンクを飲むベルフェゴールだって、見えない人間からして見れば……【お察しください】。

 多摩準急(名誉監督):「はい、カット!OKだよ!」
 AD:「お疲れさまでーす!……カントクは?」
 多摩:「あそこで泣いてやがる」
 雲羽百三:「しくしくしく……。俺にもビキニの似合う人が結婚相手にいればなぁ……」
 多摩:「次のシーンは、レストランだな?」
 AD:「そうです」
 多摩:「オメーもいつまでも泣いてんじゃねぇ!撮影がおしてんだぞ!」
 雲羽:「婚活ぅ……」
 AD:「まあ、ビキニの似合う娘さんを生んでくれる人と結婚するか、既にそういった娘さんがいるシンママと結婚するかのどちらかしかないですねぇ……」
 雲羽:「……それな!」
 多摩:「おい、変なこと考えてるんじゃないだろうな!?」
 アスモデウス:「あっ、獲物はっけーん!」
 ベルフェゴール:「まさか、作者兼監督が悪魔に魅入られようとはねぇ……」
 多摩:「いいから!次の撮影の準備して!」
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“大魔道師の弟子” 「仙台到着」

2022-05-22 20:31:29 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[5月3日12:45.天候:雨 宮城県仙台市青葉区 JR仙台駅]

〔♪♪(車内チャイム)♪♪。まもなく終点、仙台です。仙石線、仙山線、常磐線、仙台空港アクセス線、仙台市地下鉄南北線と仙台市地下鉄東西線はお乗り換えです。お忘れ物の無いよう、お支度ください。本日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございました〕

 列車は地震復旧後の暫定ダイヤの為、郡山駅以北は速度を落として運転した。
 最速列車の“はやぶさ”であるにも関わらず、所要時間が長いのはこの為。
 しかも、宮城県に入ったら雨が降り出してきた。

 勇太:「せっかくの旅行なのに……」

 勇太が窓に当たる雨粒を見ながらボヤくと、前の席に座っている宗一郎が言った。

 宗一郎:「まあ、今日に関しては不幸中の幸いだ。今日は基本的に傘は要らないはずだからな」
 勇太:「そうなの?」
 佳子:「これから駅の中でお昼を食べて、あとはホテルのバスに乗ってホテルに向かうだけだから、多分傘は要らないと思うわ」
 勇太:「そうなんだ」
 宗一郎:「そこで、問題は明日以降の天気なんだが……」

 宗一郎はマリアを見た。

 マリア:「あ、はい。私の占いでは、明日以降は雨は降らないです」
 宗一郎:「ということだ。良かったな」
 勇太:「そういうことなら……」

〔「……到着ホームは11番線。お出口は、右側です。お降りの際、車内にお忘れ物の無いよう、ご注意ください。……」〕

 列車は雨に霞む視界の中、下り副線ホームに進入した。
 そして、停車する直前には乗降ドアの下からステップがせり上がって来る。
 これは車体の幅が在来線規格である為、フル規格の新幹線ホームに入線すると、車両とホームの間に大きな隙間ができてしまう。
 それを防ぐ為に出てくるものだ。

〔ドアが開きます〕

 乗降ドア開閉の乗客への合図、JR東海系統だとドアチャイムだが、JR東日本系統だとアナウンス。

〔「ご乗車ありがとうございました。仙台、仙台、終点です。お忘れ物、落とし物の無いよう、お降りください。11番線の電車は、回送となります。ご乗車になれませんので、ご注意ください。この後、盛岡、新青森方面ご利用のお客様……」〕

 勇太達は列車を降りた。
 雨が降っているからか、埼玉よりも湿気が多く感じる。
 しかも、肌寒い。
 これにはさすがの勇太も、ローブを羽織った。
 宗一郎はスーツの上着とは違うジャケットを羽織っているし、佳子はカーディガンを羽織っている。

 宗一郎:「改札を出たら、牛タンでも食べに行くか」
 勇太:「やっぱりそうなるよね」
 宗一郎:「こういう所に来たら、やっぱり名物を食べないとな」
 勇太:「昔、この町に住んでいた時は夕食に牛タンが出て来たね」
 佳子:「生協で普通に売ってたからねぇ……」

 自動改札口を出ると、稲生家の面々は同じ改札階にある“牛タン通り”に向かった。
 まだ昼時なので各店舗とも賑わっていたが、長い行列ができているというわけでもない(そこが地方と中央の差か)。
 少し並んでいると、順番が回って来た。

 店員:「4名様、どうぞ!」

 店内のテーブル席に通される。

 勇太:「父さん、まさか昼間からビールなんてのは……?」
 宗一郎:「ん?勇太、飲みたいのか?別にいいぞ」
 勇太:「いや、父さんが飲むのかなぁって……」
 宗一郎:「まあ、社員旅行なら飲むところなんだがな……」
 佳子:「あなた……!」
 宗一郎:「家族旅行では、飲むのをやめておこう。マリアさんも、昼間から飲むのは嫌だろう?」
 マリア:「Huh?」

 マリア、普通にアルコールメニューを目を通している。

 宗一郎:「お国柄の違いでしたな」

 宗一郎はガックリ頭を垂れた。

 佳子:「あんまり飲み過ぎて、バスへの乗車を断られたりでもしたらどうするのよ?」
 宗一郎:「そ、それもそうだな。まあ、酒は夕食の時にでもしよう」
 勇太:「じゃあ僕、ウーロン茶で」

 4人は牛タン定食と、ソフトドリンクを注文した。
 もっともマリアの場合、童顔なのと制服ファッションのせいで、また未成年を疑われる可能性大であるが。

[同日13:50.天候:雨 仙台駅東口バスプール→ホテル送迎バス車内]

 食事が終わった後、トイレを済ませて、バス乗り場へと向かった。
 送迎バスの発着場は東口である。
 東口から外に出ると、意外と強く雨が降っていることに驚いた勇太。
 地味に傘が必須なほどである。
 で……。

 勇太:「エレベーターかエスカレーターのある場所には屋根があるけど、そこまでの間は屋根無し……と」
 宗一郎:「どうしたもんかね?」

 マリアはローブのフードを被った。

 マリア:「勇太、ここから近いのはあのエレベーターか?」

 マリアはエレベーターを指さした。
 東口バスプールも乗り場が厳格に決められていて、しかしちゃんと観光・送迎バスの乗り場が用意されているのが特徴である。
 ここだけ東京駅や大宮駅に勝っている!
 イメージ的には、さいたま新都心駅東口のバスプールを2~3倍大きくした感じだと思って頂ければ良い。

 勇太:「そうだね」

 エレベーターの後ろに、観光・送迎バス発着場の島に下りる階段とエスカレーターがある。
 つまり、エレベーターが最も駅の出入口に近い所にあるということだ。

 マリア:「私がエレベーターを呼んで、すぐ乗れるようにする。合図をしたら、走ってきて」
 勇太:「なるほど。それはいいアイディアだ」

 マリアはエレベーターまでダッシュすると、ボタンを押した。
 やはりエレベーターは下に止まっていたのか、スーッと上に向かって来る。
 そして……。

〔下へ参ります〕

 ドアが開いて、マリアが大きく手を挙げた。

 勇太:「よし、今だ!」

 勇太もフードを被って、エレベーターにダッシュした。

〔ドアが閉まります〕

 ドアが閉まって、ガラス張りのエレベーターは下に向かった。

 宗一郎:「いやあ、実にスリリングだったねぇ……」
 佳子:「まさか、こんなに雨が降るなんて思わなかったわ」

〔1階でございます〕

 幸い、バスプールの車寄せの部分には屋根がある。

 勇太:「あのバスだ」

 バス待機場には何台かの送迎バスが止まっていたが、その中に1台、これから稲生家が宿泊するホテルの名前が書かれたバスが止まっていた。
 中型の観光バスタイプである。
 乗降口には名簿を持った運転手がいた。

 宗一郎:「予約していた稲生です」
 運転手:「稲生様ですか。4名様ですね。3のAとB、CとD席へどうぞ。お荷物はございますか?」

 中型でも観光バスタイプである為、床下には荷物室がある。

 宗一郎:「それでは、頼むよ」

 宗一郎はキャリーバッグを荷物室に預けた。
 バスに乗り込む。
 中型バスだと定員30人弱といったところだが、既に10人くらいの乗客が乗っていた。
 運転手に指定された座席に座る。
 マリアは、また荷棚の上にバッグを置いた。
 やはり、そこから人形達が出て来て寛ぎ始める。
 稲生家の後、何組かの客が乗って来て、だいたい定員の半分以上が埋まった。
 補助席もあるのだが、それは使用せずに済みそうである。

 運転手:「お待たせしました。それでは、出発致します」

 最後の乗客を乗せると、バスは14時過ぎくらいに出発した。
 雨が降っているので、フロントガラスの上をワイパーが規則正しく動いている。

 宗一郎:「これならホテル真正面に着けてもらえるから、傘は要らないだろう?」
 勇太:「まあ、そうだね」
コメント
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