とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2016吉野山お花見マラニック:前半

2016-04-18 22:06:37 | マラソン
吉野の千本桜といえば、全国的にも有名で、「死ぬ前に一度はみておきたい絶景」の一つである。そして、奈良県では、もう一つ明日香村の遺跡巡りも楽しい。その両方を贅沢に楽しんで見て回りたいと思い、1泊2日のマラニックを計画した。1日目の吉野山は8人、2日目の明日香村は、6人で走って回る。

金曜日の夜出発して、道の駅で仮眠する。車内に4人、テントで2人が寝ることになったが、この日の奈良の気温は、温度変化が激しい。明け方は、1~2℃位に気温が下がっていた。幸い、私は寝袋を2枚重ねで寝たので、震えることもなかった。

6時半ころ道の駅を出発し、近鉄吉野駅近くの駐車場に車を停める。まだ、時間が早かったせいか、管理人がおらず一番乗りだった。駐車料金1500円と書いてあったが、誰もいないのでそのまま停めて吉野駅に向かう(帰りには、しっかり駐車料金をとられた)。

近鉄吉野駅で、関西の仲間と落ち合うことになっているが、まだ早いので止まっている電車を見ていく。


午前8時、メンバーが集まり、駅前でスタート前の写真を撮って、いざ吉野山へと出発する。


駅から少し歩くと、ケーブルカーの千本口駅がある。


ケーブルカーには乗らずそのまま脇の歩道を進む。


下千本のエリアでは、もう桜は散ってしまい、緑の葉が生き生きと咲き出していた。


七曲の坂の所々には、咲いている桜もある。


赤い橋を渡り先へと進む。この頃から観光客が増えてきた。


茶店の裏山には、真っ赤なシャクナゲが咲いている。このあたりの桜は終わっているが、シャクナゲが目を楽しませてくれる。




8:26。黒門に到着する。金峯山寺の総門で、昔は公家大名といえども槍を伏せ、馬をおりて歩いたといわれている。


黒門からの急坂を登りつめると、「銅の鳥居」がある。正しくは発心門といい、行者たちはここから向こうを冥土と見たて、ひとつ門をくぐるごとに俗界を離れて修行する決心を強めていくという。


金峯山寺の 仁王門が見えてきた。国宝だというが、大修理の予定があって、現在は足場で囲まれていて、全貌がよく見えず残念。


金峯山寺(きんぷせんじ)の蔵王堂。金峯山寺は吉野山のシンボルであり、修験道の総本山である。蔵王堂は、東大寺大仏殿に次ぐ木造大建築で、蔵王権現像(重文)3体がまつられている。この日は、蔵王堂秘仏ご本尊特別ご開帳の時期にあたり、高さ7mにもおよぶ金剛蔵王大権現を見ることができた。その圧倒的な迫力に声を失うくらいだ。


蔵王堂を見てから、三重塔の南朝妙宝殿に寄っていく。


このあたりからは、中千本になる。


桜本坊という宿坊に寄ってみる。小ぶりの可愛い仁王様がお出迎えだ。


枝垂れ桜と八重桜がいい感じで咲いていた。


上千本に入ってきたが、やはりほとんどの桜は散ってしまっている。


最盛期は、山全体が桜で埋まっているのだろうと想像しながら山を上がっていく。


10:09。吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)に到着する。葛城水分神社・都祁水分神社・宇太水分神社とともに大和国四所水分社の一つとして古くから信仰され、「みくまり」が「みこもり」となまり、子守明神と呼ばれ子授けの神として信仰を集めている。


社殿は豊臣秀頼が再建したもので、本殿、拝殿、弊殿、楼門、回廊からなる桃山時代の美しい建築だ。


いよいよ奥千本のエリアに入っていく。


10:30。金峯神社の鳥居修行門に着く。


伐採された場所からは、遠くの山々がよく見える。


境内を歩いていくと、この辺りは桜が見頃である。奥千本まで来てよかった。


急坂を下っていくと、まさに吉野らしい千本桜の風景が広がっていた。


10:54。『西行庵(さいぎょうあん)』があった。こよなく花を愛した平安~鎌倉時代の歌人「西行」が庵を結び、この地で3年を過ごしたとされる場所である。


11:05。奥千本の一番いい場所で記念撮影。


まさに、奥千本は一番のお花見最盛期だった。普段はここまで訪れる人は少ないというが、この日は多くの観光客で賑わっていた。


11:10。苔清水に到着する。「とくとくと落つる岩間の苔清水汲みほすまでもなき住居かな」と西行が詠んだといい、清らかに澄んだ湧水がとくとくと流れている。


「2016吉野山お花見マラニック:後半」に続く。