長蔵小屋でしばらく休憩したあと、燧ケ岳に向けて出発する。この辺りも例年なら水芭蕉の花が咲き乱れているのだが、今は全く見えない。
沼山峠への分岐から沼尻方面に曲がると小さな木橋と小川が流れている。小川の中を覗くと、透明な水の中に魚影が見える。イワナかヤマメだろうか。
分岐から20分ほど歩くと沼尻と長英新道への分岐があり、長英新道に進む。長英新道は、燧ケ岳へのメインルートである。山頂までは、2合目、4合目等と1合毎にプレートがつけられているので歩くうえでの目安になってありがたい。
10:25。5合目手前あたりの樹木が切れた場所から尾瀬沼が良く見えた。
いきなりの急階段を登る。
11:10。ミノブチ岳(2220m)山頂に到着する。正面には、爼嵓(まないたぐら)の三角錐の山容がよく見える。目を凝らして爼嵓の山頂を見ると、多くの人影が見える。
ミノブチ岳から20分ほど進んだ頃、後ろを振り返ってみると、ミノブチ岳がこんなにも小さくなっていた。そして尾瀬沼周辺も一望できた。
西の方向に目を凝らすと、尾瀬ヶ原と至仏岳もよく見える。
11:45。爼嵓(2346m)山頂に到着する。後方のピークは、燧ヶ岳最高峰である柴安嵓(しばやすぐら)である。
尾瀬沼方向をバックにもう1枚。
爼嵓から柴安嵓に向かう。柴安嵓へは、ほとんど直登となり、山頂間近に雪渓が残っているのが見える。
山頂直下の雪渓は、爼嵓から見た時、急斜面で滑りそうかなと思えたが、実際歩いてみるとそれほど怖くなくアイゼンを付ける必要もなく登ることができた。
12:20。燧ヶ岳最高峰である柴安嵓(2356m)の山頂に無事到着する。
柴安嵓山頂は、広く休憩するにはちょうどいい。ここで、ビール、おにぎり、カップラーメンなどで昼食休憩だ。
柴安嵓で昼食休憩したあと、爼嵓まで引き返す。柴安嵓と爼嵓の間は、雪解け水が流れ込みちょっとした湿原である。
爼嵓直下の岩場を下る。
13:50。8合目まで戻ってきた。8合目からは、長英新道を下らずナデッ窪ルートに向かう。先週までは、雪渓が残っていて通行禁止になっていたルートだが、ちょうど解禁されたばかりだったので、帰りは行きと違うルートにした。
ナデッ窪は、まっすぐ沼尻に下っていくルートだ。勾配はきつく、上りには使いたくない。大きな岩がゴロゴロ転がっていて歩くのも一苦労だが、10分ほど下ると正面に尾瀬沼が見え、まるで池に飛び込んでいってしまいそうな景色となった。
景色は素晴らしいが、尾瀬沼までは、まだまだ遠い。
分岐から1時間半ほどでナデッ窪を下り終わると、水芭蕉の花が残っている湿地があった。
15:20。木道に出ると、沼尻はすぐそこだ。
ヒメシャクナゲとワタスゲ
沼尻休憩所跡。昨年9月21日,小屋の電気を賄っていた発電機が出火原因で沼尻休憩所が全焼したという。幸い人的被害はなかったそうだが、ロケーションのいい場所であるだけに早期に再建できるといいものだ。
その後、尾瀬沼北岸を1時間ほどでぐるっと回り長蔵小屋に着いたのは16:20くらいになっていた。長い一日だった。一ノ瀬から歩き出して10時間も過ぎていた。歩行時間は、約8時間半ほどだったのだろう。みんなよく頑張って歩いたと言える。小屋のお風呂で汗を流したあとの夕食時には、生ビールで”お疲れ様”の乾杯をする。
夕食後は、部屋に戻ってワインとお菓子で二次会である。夕日の沈む中、尾瀬の一日目が終わろうとしていた。
参考:長蔵小屋~燧ヶ岳~長蔵小屋のコースマップ
「2016尾瀬・燧ヶ岳登山:長蔵小屋~大清水」に続く。
沼山峠への分岐から沼尻方面に曲がると小さな木橋と小川が流れている。小川の中を覗くと、透明な水の中に魚影が見える。イワナかヤマメだろうか。
分岐から20分ほど歩くと沼尻と長英新道への分岐があり、長英新道に進む。長英新道は、燧ケ岳へのメインルートである。山頂までは、2合目、4合目等と1合毎にプレートがつけられているので歩くうえでの目安になってありがたい。
10:25。5合目手前あたりの樹木が切れた場所から尾瀬沼が良く見えた。
いきなりの急階段を登る。
11:10。ミノブチ岳(2220m)山頂に到着する。正面には、爼嵓(まないたぐら)の三角錐の山容がよく見える。目を凝らして爼嵓の山頂を見ると、多くの人影が見える。
ミノブチ岳から20分ほど進んだ頃、後ろを振り返ってみると、ミノブチ岳がこんなにも小さくなっていた。そして尾瀬沼周辺も一望できた。
西の方向に目を凝らすと、尾瀬ヶ原と至仏岳もよく見える。
11:45。爼嵓(2346m)山頂に到着する。後方のピークは、燧ヶ岳最高峰である柴安嵓(しばやすぐら)である。
尾瀬沼方向をバックにもう1枚。
爼嵓から柴安嵓に向かう。柴安嵓へは、ほとんど直登となり、山頂間近に雪渓が残っているのが見える。
山頂直下の雪渓は、爼嵓から見た時、急斜面で滑りそうかなと思えたが、実際歩いてみるとそれほど怖くなくアイゼンを付ける必要もなく登ることができた。
12:20。燧ヶ岳最高峰である柴安嵓(2356m)の山頂に無事到着する。
柴安嵓山頂は、広く休憩するにはちょうどいい。ここで、ビール、おにぎり、カップラーメンなどで昼食休憩だ。
柴安嵓で昼食休憩したあと、爼嵓まで引き返す。柴安嵓と爼嵓の間は、雪解け水が流れ込みちょっとした湿原である。
爼嵓直下の岩場を下る。
13:50。8合目まで戻ってきた。8合目からは、長英新道を下らずナデッ窪ルートに向かう。先週までは、雪渓が残っていて通行禁止になっていたルートだが、ちょうど解禁されたばかりだったので、帰りは行きと違うルートにした。
ナデッ窪は、まっすぐ沼尻に下っていくルートだ。勾配はきつく、上りには使いたくない。大きな岩がゴロゴロ転がっていて歩くのも一苦労だが、10分ほど下ると正面に尾瀬沼が見え、まるで池に飛び込んでいってしまいそうな景色となった。
景色は素晴らしいが、尾瀬沼までは、まだまだ遠い。
分岐から1時間半ほどでナデッ窪を下り終わると、水芭蕉の花が残っている湿地があった。
15:20。木道に出ると、沼尻はすぐそこだ。
ヒメシャクナゲとワタスゲ
沼尻休憩所跡。昨年9月21日,小屋の電気を賄っていた発電機が出火原因で沼尻休憩所が全焼したという。幸い人的被害はなかったそうだが、ロケーションのいい場所であるだけに早期に再建できるといいものだ。
その後、尾瀬沼北岸を1時間ほどでぐるっと回り長蔵小屋に着いたのは16:20くらいになっていた。長い一日だった。一ノ瀬から歩き出して10時間も過ぎていた。歩行時間は、約8時間半ほどだったのだろう。みんなよく頑張って歩いたと言える。小屋のお風呂で汗を流したあとの夕食時には、生ビールで”お疲れ様”の乾杯をする。
夕食後は、部屋に戻ってワインとお菓子で二次会である。夕日の沈む中、尾瀬の一日目が終わろうとしていた。
参考:長蔵小屋~燧ヶ岳~長蔵小屋のコースマップ
「2016尾瀬・燧ヶ岳登山:長蔵小屋~大清水」に続く。