とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019六甲縦走:2日目六甲ケーブル山上駅付近~有馬温泉

2019-12-10 21:05:24 | 山登り
8:15。民泊宿のコレス六甲さんから出発する。


しばらく進むと、六甲ケーブル山上駅に到着する。


山上駅のすぐ横にあるのが、六甲山の眺望スポット「天覧台」だ。 この展望台は、1981年(昭和56年)5月25日に昭和天皇がお立ち寄りになられたことを記念して、「天覧台」と名付けられた。ここからの景色も素晴らしく、夜景スポットとしても有名で1000万ドルの夜景が見られるとのことだ。


神戸ゴルフクラブの敷地内を通り抜ける。


ゴルフ場を抜けると観音像が建っていた。「みよし観音」と名付けられており、石碑にはこんな由来が書かれていた。


昭和39年2月18日雪の朝 スチュワーデス麻畠美代子(京都市出身)の搭乗機が徳島に向かって大阪空港を飛び立って間もなく遭難した。美代子は沈着冷静よく7人の乗客を救出し、最後の1人を助けようとして爆発にあい猛炎の中に「お母さ・・・」 の一語を残して殉職した。21歳であった。生前、ミス京都・準ミスワールドに選ばれた。又、宝田寮(徳島県)の孤児たちから「ホタルの天使」と慕われていた。姿美しく、心優しく、しかもその悲壮な捨身行を観音さまの化身とうけとめた純情少年、交通遺児の坂井誠・進兄弟(三重県)は美代子観音像を建立して交通安全、大空の守りをお祈りしようと発願し、これに共鳴した5千余人の善意と台湾・中国・韓国・朝鮮・印度・フランスなど外国出身留日者の合力がここに結晶し、六甲山上聖浄の地にみよし(美代子)観音の建立が成った。善男善女諸子、仰いで共に交通安全の祈りを込められんことを 
1970年8月1日 みよし観音奉賛会

由来を読んで、こんな女性がいたことを知り、いつまでも讃えられるべき行為だと大いに感動した。

歩いている途中で草むらにいるキジを発見。


9:22。六甲ガーデンテラスに到着する。ここでトイレ休憩などして、先に進む。


10:31。六甲山系の最高峰である六甲山931mに到着する。日本三百名山でもあり、2008年の六甲全山縦走以来2度目の山頂だ。


お昼には時間がまだ早かったが、お腹も空いてきていたので、山頂でランチ休憩する。


最高峰からは、六甲全山縦走路を離れ、魚屋道(ととやみち)と呼ばれる有馬温泉まで下るルートに入る。比較的坂がゆるく、道幅もあり歩きやすい道が続く。




しばらく進むと“う回路”の表示があり、まっすぐには行けない。


階段を上り、尾根筋を歩く。


本来のルートに戻り、後方を見ると、登山道が崩落しているのが見えたが、それほど危険ではなく、う回路がなくても問題なさそうだった。


しかし、さらに先に下っていくと、激しく崩落している斜面があった。


平成26年の台風の被害で山が荒れているとの案内板があり、未だに倒木だらけになっていた。


階段を上り、一躍山が開けた場所に出ると素晴らしい展望が待っていた。


ここの展望台から見える景色は、有馬六景の一つで有馬富士が遠望できるという。よく見ると、それほど高くはないが富士山のような円錐形の山がうっすら見えた。


筆屋道に入ると、渡渉を何度か繰り返す。


瑞宝寺公園の外れにある太鼓滝。なかなか見ごたえのある滝だ。


瑞宝寺公園は紅葉真っ盛りだった。


晩秋、美しい紅葉を眺めていて思わず終日を過ごしてしまったという日暮しの庭には、石の碁盤が残っている。その昔、太閤さんがこの碁盤を囲んで心行くまで一日の清遊を楽しんだと伝えられているそうだ。




有馬温泉の舗装道路の道に入る。


有馬温泉の花結びという旅館が、今回の六甲縦走のゴールだ。最上階の温泉に入って山旅の汗を流す。


旅館を出て、有馬温泉街を散策する。もうもうと蒸気が沸き上がっているのは妬(うわなり)泉源。褐色の「金泉」が湧き出る有馬の観光スポットだ。そばを通る美しい女性に嫉妬したお湯が、高温になり噴き出すようになったため名づけられたと言われている。


日帰り温泉「金の湯」前の足湯は、観光客で一杯。


温泉街を散策後、有馬温泉発の高速バスで新大阪駅まで向かい、新幹線で帰路に着いた。


参考1.2日目のコースマップ


参考2.2日目の高低図とコースタイム