とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2022第3回信越トレイル:セクション7

2022-08-08 22:30:03 | 信越トレイル
8月の第1週から第3回となる信越トレイルの再開である。前の日から戸狩温泉の民宿に宿泊して、翌朝セクション7の入り口となる松之山口の駐車場まで送ってもらう。


天水越のブナ林の中を登っていく。




関田山脈のブナ林はこれで見納めとなる。


信越トレイルの分岐に出ると、前回からの続きとなる。しばらくは急坂が続くが、やがてピークを越えると徐々に下り坂となり、新潟県津南町方面の展望が開けてきた。


里山出合に出ると、登山道は終わり林道となる。この日のゴールとなる森宮野原駅までは、残り3.6キロだ。


その後、舗装道路に変わり田園地帯の中を進む。


所々に大きなため池があり、水田に送る水が蓄えられている。


日差しが強くなり、アスファルトからの照り返しや直射日光を避けるため、女性陣は日傘を差すことになった。


水田の稲穂や里山の木々の緑が眩しいくらいだ。


下の方に国道が見えてきたと思ったら、健森田神社の前に出た。


そして、その先にあるのは、ゴールとなる森宮野原駅だ。セクション7は2時間ちょっとで終わりだ。


森宮野原駅には、最高積雪7.85mの標柱が立っている。昭和20年の豪雪の際に、森宮野原駅付近で最高積雪7.85mを記録した。積雪量は当時としては日本一で、その凄さを示す標柱が立てられたそうだ。当時、2階建ての家の屋根まで雪が積もり、電柱の電線をまたぐことができたと言う。現在でもJRの管轄する駅においては日本一の積雪記録となっているらしい。 


あまりにも早くゴールしてしまったので、森宮野原駅近くの栄村震災復興祈念館「絆」に立ち寄る。


東日本大震災の翌日、2011年3月12日未明、長野・新潟県境付近を震源とする、マグニチュード6.7、震度6強の地震が栄村を直撃し、激しい揺れが村を襲った。暗闇の中で家屋は傾き、道路は寸断され、村の8割の人々が避難を強いられたが、震災直後から多くの人々によるボランティアや義援金、物資の支援があり、復旧も早い段階で行うことができたという。


今後もこの未曾有の災害を忘れることなく、後世に伝えていくために記録を残し防災意識をいつも持ち続けていけるよう、復旧・復興の記録の展示室を整備したそうだ。東日本大震災の影響は、遠く離れた栄村にも甚大な被害を及ぼしていたことは、あまりよく知らなかったが、この施設を見て改めて大変な災害だったのだという事を思い知らされた。


栄村震災復興祈念館「絆」を出るとお昼だ。駅前の八百屋で美味しそうなスイカを売っていたので、冷えたスイカを買ってみんなで分け合う。




近くの道の駅「信越さかえ」まで歩き、屋根のある休憩所でランチ休憩する。




まだ時間は十分あるので、信越トレイルからは外れ、道の駅「信越さかえ」から3キロほど先にある栄村歴史文化館「こらっせ」まで足を延ばす。「こらっせ」は、旧東部小学校志久見分校を改修し設立された施設だ。栄村の伝統技術や文化を残し、伝え、発展させ、村らしさを究めることを目標にしているという。


2011年の震災で一度は失いかけた村の歴史や文化を保管・展示しており、常駐している職員の方からいろいろ説明を聞くことが出来た。


一通り説明を聞き終わる頃、民宿のお迎えのバスが到着して、宿に帰ることができた。

参考1.信越トレイル・セクション7の高低図&コースタイム


参考2.信越トレイル・セクション7のコースマップ


「2022第3回信越トレイル:セクション8」に続く。