とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2022第3回信越トレイル:セクション8

2022-08-09 22:03:14 | 信越トレイル
前日のセクション7だが、健森田神社から森宮野原駅までのルートが間違っていたことがわかり、健森田神社から信越トレイルをやり直すことにした。


国道迄行かずに、健森田神社前の細い道から住宅の間を下っていく。


しばらく進むと、森宮野原駅の線路側が見えてきた。


踏切を渡る。ガイドブックに載っていた写真通りの風景を確認できた。


これで、正規のルートでセクション7を歩き終えた。


森宮野原駅からいよいよセクション8が始まる。道の駅「信越さかえ」を通り過ぎ、河岸段丘を登りきると広大な田園地帯に出る。ここからは、起伏ある台地の舗装路歩きがずっと続く。


中子の湖の横を通る。


道路脇で見かけたオオウバユリ。あまり見た事のないユリだった。


坂を上がって行くと、中子の湖が見えた。


人が住むような家もない山の中に大きな建物が見えてきた。


妙法育成牧場の建物だ。ここは、新潟県が管理運営する牧場で、県内の酪農家から子牛を預かり、大きく育てて返すという。苗場山麓に広がる河岸段丘は、育ち盛りの牛にとってはとても良い生育環境なのだ。


広大な牧草地の中を進む。


牛が何処かにいないか、気になって見渡してみたが、あまりにも暑い日だったのか、どこにも牛の姿が見えない。建物の中に入ってしまっていたのかもしれない。


舗装路がまだまだ続く。


久しぶりに木陰の道に入るとホッとする。


舗装路が終わり、やっとブナの森に入っていく。


大きな杉木立の下にたたずむ道祖神「あずき地蔵」が見えてきた。


可愛らしいお地蔵さんだ。ここが結東への分岐となり、秋山郷への急な九十九折のあずき坂に続いていく。あずき坂は、昔の人たちも利用した古い道だ。


長い下りが終わり、古峯神社の裏手に出ると、「佐藤佐平治の救済」という看板が立っていた。新潟県津南町と長野県栄村の山間にまたがる秋山郷は、特殊な断崖地形や生活文化など、伝統的な暮らしの匂いが残る秘境で、江戸時代当時の往来は過酷で、大雪で閉じ込められると飢饉に見舞われ、村人が餓死する村も出てしまう。遠く三島郡片貝村の造り酒屋・佐藤佐平治は、有名な”米百俵”どころか、籾3000俵という、とてつもない規模の救援を江戸時代から昭和まで100年以上に渡る援助をしていたという事が書かれていた。江戸時代にこのような人がいたとは、驚きで畏れ入った。


古峯神社の鳥居を抜けると、セクション8のゴールが間近だ。


秋山郷結東温泉「かたくりの宿」に到着する。


「かたくりの宿」は、旧中津峡小学校を宿泊施設としてリノベーションし、1993年にオープンしたそうだ。この日は、「秘境秋山郷のマタギ展」が開催中だった。壁に書かれたマタギの言葉が興味深かった。


参考1.信越トレイル・セクション8の高低図&コースタイム


参考2.信越トレイル・セクション8のコースマップ


「2022第3回信越トレイル:セクション9」に続く。