とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019七倉周回登山ツアー:1日目

2019-07-29 22:44:05 | 山登り
先週末は、北アルプスの七倉山荘から七倉岳、船窪岳、烏帽子岳等をぐるっと周回する縦走登山を計画していた。しかし、前日突然、台風が発生する可能性があり北アルプス方向にやってくるかもしれないという情報が入り、どうしようかヤキモキしながら登山口のある七倉山荘に向かった。

ただ、1日目の天気にはまだ問題がなさそうなので、予定通り出発することにした。七倉山荘では、七倉山荘に前泊した2名、車中泊した4名、当日の朝現地集合の1名が集まり、計7名で朝6時に七倉山荘を出て登山口に向かう。


登山口で入山届を出し、ゲートの横からトンネル方向に向かう。


トンネルを真っすぐ進むと高瀬ダムに行ってしまうが、我々は、トンネルの入り口を10mくらい進むとすぐに右折する。ここが七倉岳登山口で、船窪小屋の看板も建っている。


10分も進むと、いきなりの急登となり、以後延々と登り坂となる。標高差140m毎に〇/10の案内板があり、それを目指してひたすら上っていく。つまり山頂までは標高差1400mを登るという事であるから、なかなかキツイルートである。5/10を過ぎると、大岩の周りに根を広げた逞しい樹が見られるようになってきた。


木陰の湿ったところには、ギンリョウソウが群生しているところも見られた。別名ユウレイタケとも呼ばれ、見た目が不気味でユウレイっぽい珍しい植物だ。


6/10を過ぎた辺りから,いよいよこのルートの最大の難所である「鼻付八丁」に入る。胸付八丁と云うのはよく聞くが,鼻付八丁は聞いたことがない。鼻が登山道に付いてしまうほどの急斜面という意味なのだろう。


鼻付八丁の名の通り,ハシゴが連続するきつい登りが結構長く続く。




10:40。天狗の庭に到着する。いつの間にか雲が晴れてきて、雲間から山が見え隠れしている。


雲の切れ間からは高瀬ダムのダム湖が見えた、


森林限界を超え、ハイマツの中を登っていく。青空が広がり、夏山らしくなってきた。


標高2300mくらいになると、まだシャクナゲの花が咲いている。


そして、ライチョウも出現する。ただ、ライチョウを見かけるという事は、これから天気が悪くなるという事か!嬉しいような悲しいような複雑な気分だ。


9/10を過ぎると、いろんな高山植物を見かけるようになってきた。これはゴゼンタチバナ。


クロマメノキ。


ツマトリソウ。


ミネズオウの群落。


ミヤマダイコンソウ。


12:00。いろんな花を見ているうちに、船窪小屋に着いた。


小屋の周りには、立派なコマクサが咲いている。


小屋前のベンチで休憩すると、小屋番の人が鐘を鳴らし、ウエルカム茶をふるまってくれた。温かいお茶が何よりうれしい。とりあえず、小屋のチェックインを済ませて荷物を降ろす。


船窪小屋から七倉岳までは歩いて10分くらいで到着する。北アルプス南部と後立山連峰の狭間にある山で、北アルプスの中では訪れる登山者が少ない山だが、静かな北アルプスを楽しむことが出来る。この日も、2509mの山頂は我々だけだった。


再び、船窪小屋に戻る。


船窪小屋の小屋番さんは、なかなか気配りが凄い。登山者が小屋に近づくと、かならず出迎えて鐘を鳴らしてくれるのだ。


17時から、待ちかねた夕食だ。船窪小屋名物の美味しい手作り料理。ネパールの人が作っているそうだ。白馬村の古代米、山菜の天ぷら、煮物、フルーツ、ビーフシチュー等山小屋ではほとんど見たことのない料理だ。特に古代米とビーフシチューは絶品でお代わりをしてしまった。


食事の時に飲んだビールの空き缶は、小屋の外で、ハンマーでつぶしてから捨てることになっている。


18:40。夕日が見えないかなあと外に出てみると、雲の切れ間からぽかっと飛び出た山影は、槍ヶ岳だった。あの独特で誰もが見間違えることにない槍ヶ岳の姿が見えると、誰もが歓声を上げる。


全員が夕食を済ませると、船窪小屋では定番のお茶会が始まる。ネパール茶を頂きながら、船窪小屋の歴史や小屋番たちの紹介があり、その後は集まった登山者たちの自己紹介などを行い、ランプの下で一期一会の出会いを楽しんだ。




20時で消灯。この日は、たくさん歩いたせいか、ぐっすり眠ることが出来た。

参考:1日目のコースマップ


「2019七倉周回登山ツアー:2日目」に続く。


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