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前日聞いた『星めぐりのうた』と『精神歌』がとてもよかったので、なんとか俳句にしたいと思いました。
精神歌荻の声ともきこえたる あぶみ
賢治忌や手帖に読めぬ文字ありて あぶみ
という2句を作り、大会の当日投句しました。大会では6月くらいに事前に応募を受け付けているのですが(応募してませんでした)、それとは別に当日投句部門というのがあったので。するとこの「精神歌」の句が、なんと辻桃子選により花巻市長賞を受賞してしまったのです。なななんと、という感じでした。大畑善昭先生からも入選、また賢治忌の句のほうは高橋秋郊先生の入選に選んでいただきました。
副賞の色紙。
ちなみに作者、筆跡などわからないようにした上での選です。主宰から表彰されるときも「あなたの句とは思わなかったわ」と小さな声で言われてしまいました。主宰の色紙ゲットは二枚目です。ありがとうございました。
また大会では、宮澤賢治記念館館長牛崎敏哉氏の「声で描く宮沢賢治」の講演もありました。この中でも、「星めぐりのうた」「ポラーノ広場のうた」「種山ヶ原」「イギリス海岸の歌」と、歌が盛り込まれていて、賢治作曲の歌に馴染んだ二日間でした。今でも「星めぐりのうた」が、頭に浮かびます。賢治の作曲は「よなぬき五音階」…47ぬき…ファとシがない五音階なのだそうです。
大会の〆は、精神歌の合唱でした。
日ハ君臨シカガヤキハ
白金ノアメソソギタリ
ワレラハ黒キツチニ俯シ
マコトノクサノタネマケリ (『精神歌』 作詞 宮沢賢治)
花巻農学校では、校歌にしたかったけれど、賢治が承諾しなかったとか。