fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『北前船 寄港地と交易の物語』(加藤貞仁文・鐙啓記写真)/『北前船おっかけ旅日記』(鐙啓記)無明舎出版

2012年08月10日 | 本の紹介

  隠岐に行く前に、 隠岐のことを調べようと図書館に行ったのですが、あまりこれといった本がありませんでした。ネットで少し調べて行った程度だったのですが、隠岐島後(どうご)の西郷港で、川舟を待っているとき売店に、 この本を発見。実はこの本の作者は、私の兄です。身内の本の紹介になり申し訳ありませんが、それでそうだった、これがあったんだったと思い出したのです。下の写真『北前船』という本の発行は10年前ですが、かつて北海道から瀬戸内まで日本海を航海し、行く先々で商いをした北前船の寄港地をすべて豊富な写真とともにその歴史を紹介しています。隠岐もまた北前船が繁栄をもたらした地だったわけで、帰ってから本棚から取り出し改めて読んでみました。正直言って、行ったことのないところだと頭を素通りしてしまうのですが、(私の場合ね)行ったことがあると全然違います。北前船が日本海側の町にどれほど恩恵をもたらしたか、北前船で巨額の財を成した商人がいたことなどがよくわかります。民謡には、北前船の船乗りと土地の女の人との悲恋などが唄われています。日本海にゆかりのある方にとっては一冊持っていても損のない良書です。(そうでなくても図書館などで、見てみてください)

    『北前船おっかけ旅日記』は、『北前船』という本を作るため、ライターの加藤さんの取材に編集者兼カメラマンとしてすべての旅に同行した兄が、あそこで何を食べた、何を飲んだ、うまかったと8割は食べものの日記でした。