ブログを始めて2ヶ月ほどたち、たくさんの方が訪れてくださっています。いつもありがとうございます。「毎日楽しみにしている」とメールもいくつかいただいています。文章を書いて、それを読んでいただくことが「好き」なんだなあと感じています。
ブログを見てくださっているのは、俳句の関係者、児童文学の関係者、友人、家族関係、そしてお会いしたこともない方といると思うので、ちょっとご説明しておきたいと思います。俳句話題のときは、俳句をやっている方にとっては当然知っているようなことまで、説明しています。俳句は特殊な言葉や読みを使うので、読みをいちいち書いてもいます。またいつも迷うのが、俳句では植物や動物は、片仮名で書くということをしません。外来種のチューリップなどは片仮名ですが、古くから日本にあるものは、アジサイ、スミレという書き方はしないで、「あじさい」か「紫陽花」、「すみれ」か「菫」。また先日書いたように、ヘクソカズラは、「へくそかづら」「屁糞葛」または「灸花」「やいとばな」などと書きます。仮名で書くなら「かずら」のところを「かづら」と書くのは、旧仮名遣いを使っているからです。これは、俳句は旧仮名で書くということが決まっているわけではなく、俳人によって旧仮名を使う。私はそっちだということで。新仮名だけで書くよりもバリエーションが広がるし、雰囲気出るから好んで使っています。旧でやると決めたら、すべてを旧で通します。現代において旧仮名を使うのなんて、俳句くらいかもしれませんが、日本語の美しさを大事にしたいと考えたとき、旧仮名こそとも思います。人によっては抵抗を感じる人もいるようですが、私は小学校のときから明治生まれの祖父が遺した本を読んでいたので(エドガーアランポーとか)、旧仮名は懐かしさこそあれ、抵抗がありません。
このブログの文章を旧仮名で書くということはしませんが、俳句は旧仮名です。動植物はできるだけ片仮名ではなく漢字か平仮名で書きたいと思っています。
水脈は、すいみゃくとも読みますが平仮名で書くと「みを」とも(旧仮名)
カエルではなく、「かえる」か「蛙」、旧仮名だと「かはづ」
また〈本の紹介〉をする場合、できるだけ低学年向けとか、中学年向けと書いています。これは児童文学の知人以外の方が、どなたかに本をプレゼントと考えていただく場合の参考になればと思って。子どもによっては、低学年でも難しい本を読んでしまう子もいますので、あくまで目安です。
そんなわけで、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。何かありましたら左のメッセージからどうぞ遠慮なく、送ってください。(メールをご存じの方は、直接どうぞ)実際ちょこちょこ間違っては教えていただき、自分自身の勉強になっています。今後もよろしくおねがいします。
それから、自分の俳句には「あぶみ」(俳号)とだけ名前を書いています。俳人は名字ではなく名前で呼び合うという習慣があるので、フルネームでなく書くときは、名字ではなく名前を書きます。松尾芭蕉は、芭蕉。正岡子規は子規のように。
つゆ草の青のただよふ草の中 辻 桃子 (句集『津軽』より) 「ただよふ」は「ただよう」の旧仮名です。つゆ草は秋。