梅さんのかわら版.umelog

笛吹川フルーツ公園の紅葉

"夾竹桃~戦争を終えたその日から”

2015-08-11 18:12:07 | 俳句&短歌

どこにでもある夾竹桃の花。
夏になると、家々の庭に咲き出す。
この花は、ある意味を持っている事に気が付いた。

八月はいろいろな忌日がある。
広島忌、長崎忌、終戦忌…
戦後70年にあたる今年は、この戦争に関する話題が絶えない。
俳句や短歌においても、連日この歌や句が夥しい数で作られている。
新聞の投稿欄の半分は反戦の歌や句だ。
我が家でも、学徒動員で二人戦死している。
万歳峠のことを調べた時、夾竹桃も何かあるのではないかと調べてみた。

~~~~~   ~~~~
夏に咲く花 夾竹桃
戦争終えた その日から
母と子どもの おもいをこめて
広島の 野にもえている
空に太陽が 輝くかぎり
告げよう世界に 原爆反対を  
~~~~~~(夾竹桃の歌 2・3番に続く)~~

夾竹桃は原爆で被災した広島市で、原爆により70年間草木も生えないと言われた焦土にいち早く咲いた花だという。
原爆犠牲者への慰霊の意もこめて昭和48年、広島市の花に選定された。
とても大きな意味を持った花であることが分かった。

歌と同時に、夾竹桃物語~わすれていてごめんね~という絵本があることも分かった。
夾竹桃がなぜいち早く咲いたのか…広島の原爆のことが、子供向けに分かりやすく描かれている。

俳句は17音と言う短い言葉なので、季語が持つ力が強いとか、季語の持つ力を利用するとか言われてきた。
この夾竹桃は、そういう意味で、ものすごい力を持つ。
但し、知らない人にとっては唯の花なのだが…。
戦後70年、いろいろ勉強させて貰っている。