梅さんのかわら版.umelog

我が家の琉球朝顔~オーシャンブルー

”仕事の流儀~岡村隆史の場合”

2015-10-27 15:15:53 | 日記・エッセイ・コラム
              
NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」は好きな番組でよく見ている。
お笑い芸人の岡村隆史もこの番組のファンらしい。
それで請われたのか、昨晩この番組の放送10周年スペシャルに出ていた。
この番組もそうだが、「スタジオパークからこんにちは」や「ファミリーヒストリー」は、その人物をあぶりだしていくというものなので、その人物が好きでないと見ない。
その点、岡村隆史は、あの小さい体の中に何かあるようで、じっくり見たいという興味が湧いた。

今回は、岡村隆史の仕事ではなく、今まで放送されたものの中から3人を選び出して訪ねるというものだ。
岡村は何年か前に精神的に息詰まり仕事を休んだ時期がある。とても真面目な性格で、全部自分が背負込んで、ストレスの発散も出来なくて追い詰められてしまったのだ。
こう言った経験をしている岡村は、先ず、挟土さん(左官職人)にストレスの解消法を聞いている。カラオケや最近はものを書く事がストレス発散らしい。これは、岡村と同じ経験をした人には興味があることだろう。
リンゴ農家の木村秋則さんを訪ねた時は、なるほどこれは岡村だからこそだなぁと思ったことがある。
木村さんには歯がない。よく笑うが、笑うと歯がないのが目立つ。岡村はそんな木村さんに真っ向から、切り込んでいる。誰もが聞きたかったことだ。
随分、苦労をしたんだろうなぁと思う。歯医者に行くお金もなく、自分で虫歯を抜き、ずっと抜けたまま、今に至っている。この歯が頑張って来た証というわけだ。だから今も治さないという。他の誰でもなく、岡村だからこそ聞けた話だ。
岡村は自分が痛んだ分、人の痛みも分かる。恥じらいながら、ためらいながら聞き出す岡村が良かった。又吉直樹もそうだった。朴訥として寡黙で…人から話を聞き出すことは向いているかもしれない。