梅さんのかわら版.umelog

我が家の琉球朝顔~オーシャンブルー

”たんぽぽのポポの辺り”

2015-10-31 17:10:43 | 俳句&短歌
        

今日は、俳人の坪内稔典さんと文学館館長の三枝昴之さんの対談に行ってきた。
文学館の回りは、銀杏がとてもきれいに色づいていた。
土曜日とあって、たくさんの人出だ。

坪内稔典さんは、異色の俳人と言われている。
以前に書いたかも知れないが

春の風ルンルンけんけんあんぽんたん
晩夏晩年角川文庫蝿叩き
三月の甘納豆のうふふふふ
びわは水人間も水びわ食べる
水中の河馬が燃えます牡丹雪

なんて句を作っているが、れっきとした京都教育大学名誉教授、佛教大学名誉教授で、正岡子規の研究者だ。
柿にも造詣が深く、以前柿に関する本を買ったことがある。
今日は、異色の俳人と言われている稔典さんがどのような話をするのかとても楽しみだった。
しかし、なんか違う。最後まで消化不良で終わってしまった感がある。
聞きたいことが聞けなかったような…
資料なんか無しで、自由に話をしてもらった方が良かったのでは等と思う。
対談は難しい。

たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ  坪内

これなども代表句だ。最初見た時には驚いた。こんな俳句があるのかと…
しかし、河野裕子さんがこんな短歌を作っている。

「たんぽぽのぽぽのあたりをそっと撫で入り日は小さきひかりを収ふ」 河野裕子『歳月』

短歌人や俳句人が好んで詠むこの「たんぽぽのぽぽのあたり」っていったいどの辺なんでしょうね。
撫ぜたり、火事になったりする…
こんな話にも突っ込んでもらいたかったなぁ…