題:節分
◆現状維持 犬山紙子
福豆拾い子のコップで晩酌
添削 福豆を拾い 子のコップで 晩酌
◆現状維持 立川志らく
もうちょいと生きてみるよと豆を撒く
添削1 もうちょいと 落語に生きん 豆を撒く
添削2 もうちょいと 笑いに生きん 豆を撒く
◆永世名人掲載決定 村上健志(フルーツポンチ)
立てかけて清しき巻き簾節替り
俳句は季語とあと1つの物があれば材料として十分。
犬山さんの句は、一句に詰め込み過ぎ
志らくさんの句は、逆にあと一単語足りない
(誤記があったため一部書き
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とても有名なumeさんも感動した、飯田蛇笏が芥川龍之介を悼んで詠んだ句がある
「たましひの たとへば秋の ほたる哉」 飯田蛇笏
これだけだとよく分からないと思うので、芥川龍之介と飯田蛇笏の関係については、
下記に記した。これを読むと更にこの句の奥深さがわかると思う。
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「夏目漱石先生の所に行った際に、赤木桁平が蛇笏の句を非常に褒めていた。
自分は、特にうまいとも思わなかった。「ホトトギス」でも高浜虚子先生が敬意を表していたが、
私の蛇笏への評価はネガティブなものだった。長い間、蛇笏のことは忘れていた。
自分が俳句を作るようになって「死病得て爪美しき火桶かな」という蛇笏の句を読んでから評価が一変した。
そこから、蛇笏のことを注意してみるようにしていた。
蛇笏の悪口なんかを聞いても、さらに蛇笏のことを頼もしいと思った。
何年か経って手紙のやり取りをするようになった。
今は、もう蛇笏ではない。飯田蛇笏君と手紙のやり取りをしている。
私の作った俳句を、先輩の蛇笏君が読んで憫笑してくれれば辛甚である。」
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