梅さんのかわら版.umelog

我が家の琉球朝顔~オーシャンブルー

プレバト俳句~富士山

2023-02-24 14:14:37 | プレバト俳句


題:富士山
2月23日は語呂合わせで2(ふ)・2(じ)・3(さん)の日。

1位70点 山本千尋
   中華街の少女の旋子風光る
添削 技の名は旋子風光る少女
2位65点 寺田心
   山笑う白髪の父と観覧車
添削 観覧車の春よ白髪の増えた父
3位60点 きむ(インディアンス)
   風光る車掌誘なう窓の富士
添削 風光る車窓よ富士のアナウンス
4位50点 新浜レオン
   春一番富士のいただき捕まえて
添削 頂を掴まん春一番よ吹け


永世名人へ1つ前進 ◆藤本敏史(FUJIWARA)
   春の山ひつじに空の名を与へ

永世名人28句で掲載ボツ ◆村上健志(フルーツポンチ)
   富士山の胴へふらここ漕ぐ少女
添削 富士山の胴を蹴らんと漕ぐぶらんこ

永世名人49句で掲載ボツ ◆梅沢富美男
   沸点の富士に近づく暮れの春
添削 沸点の低き怒りや老いの春

この句をもって、藤本は永世名人へと昇格した
今日はこの句について書いて見よう
この句を見た時、ある俳人の句が浮んできた

 雪の峰しづかに春ののぼりゆく 飯田龍太

我が郷土が生んだ俳聖とも言われる飯田龍太の句だ
umeさんが最初に初心者俳句講座を受講した時、先ず一番に出てきたのがこの句だ
これを鑑賞せよ…ということだった
この句の内容は、麓の方から雪が溶けて、黒い山肌が山頂を指して上ってゆくイメージ
春浅し 春めく 立春…春の季語は沢山あるが、春が来たということを、
「雪の嶺に、しづかに春が登って行く」という表現はなかなか思い浮かばないだろう
これが、俳聖と言われる所以だろうか

春の山ひつじに空の名を与へ 藤本敏史

藤本敏史の句は、何時もの個性的な句ではなく、非常に格調高い句だと思う
umeさんも好きな句だ