1月7日
県内の山は結構登ったつもりでしたが地図を開いてみれば登りこぼしの山が未だ未だ数多い
そこで今日はその一つ西上州中里村の立処山に足を向ける事にしました

粉砂糖をまぶした様な雪が薄っすらと残る畑地がスタートです

人間って勝手だなァと言う猪や鹿の声が聞こえてきそう

防護柵を潜った直後から早くもつづら折りの急登が始まりました
頼りにしたい木も少なく小石に滑り落ち葉に足をとられ誰かの歌の文句では有りませんが
「
一歩進んで二歩下がる」そんな状態がずっと続きます



鍾乳洞入口の案内板を見た辺りからはロープが備え付けられてはいるものの
左手の握力が弱い私はやはりズルズル・・・
写真もこの通りブレてしまいました


約1時間後、稜線に登り上げると今までの道が嘘の様です
山頂直下まで伸びる道は一変、穏やかな道に変わりました
石灰岩の積み重なる岩場を一登りで着いた山頂の眺めは360度
幾重にも波打つ西上州の山並みの向こうにノコギリ歯の両神山が日差しのせいか穏やかな姿で
横たわっていました
眼下に目を向ければ戸数僅かな集落は今日の暖かな陽光にいかにも長閑そう
しかし日照時間は10時~3時までの僅か5時間とか

時間は未だ10時半、お弁当を開くには早過ぎる時刻です
ここでは展望を楽しむに留めこれから白水の滝に向かう事にしました

下りは登り以上に厳しいもの
石車に乗り滑ったら4~5Mは止まりそうにない急坂です
鍾乳洞入口で一息いれながら置いてある記帳ノートを開くとそこには
「立処山はオッカネー、鍾乳洞までの道はビビる」と言う登山者の文が・・・
確かに岩をトラバースする道は幅が僅かに20センチ有るか無いか
しかも谷側に傾斜している上に例の細かい石がここにもゴロゴロです
逆に下から登り上げた方が良いかも知れない・・・と


下で待機している私は鍾乳洞方向を指示しますが声が届かない様で洞の上の岩に登り上げてしまいました
しかし、そこには何時 置かれた物か石祠が一つ置いて有ったとか


1枚岩の下りに手こずりながらも何とか探し当てた鍾乳洞は
1M位下は真っ暗な穴が下へ伸びる竪穴だったそうです

ここで思わぬ時間を費やして下山が12時25分
立処山は白ペンキを流した様な岸壁を見せ太陽を背に堂々とそそり立っていました

さて次の目的地、白水の滝に車を移動します

林道を進むと前方に要塞の様に立ちはだかる叶山が見えてきました
うん?左の丸い岩は韓国で登った馬耳山そっくり




叶山の山懐から湧き出る水が幾条もの流れとなって美しい景観を見せる白水の滝



この道は幾度となく通っていますが神流鮎神社から丸岩が有る河原に下りたのは初めて
この丸岩は日本武尊が東征の折に休憩したという云われが有ります
対岸に流れ落ちる滝は氷つき手が凍える程の寒さを感じながらも冬の川を楽しんだ後は
ビラせせらぎの湯で冷えた体を温めました(600円)



温泉近くの蛇木の滝

間物沢の対岸に味わい深い家並に目が止まり、はいチーズ




鬼石に有る万福寺・県の重文に指定されており門の彫刻は素晴らしく
写真はその中の今年の干支「龍」


神流川で写した流れの一部を龍に見立ててみましたが無理が有ったでしょうか