まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

シューベルトの味は・・・

2009年12月04日 19時09分54秒 | ごちそうさま
母が、修学旅行に行った高校生からウイーンのお土産をもらった。

修学旅行が海外というのはわたしたちの頃もあったと思うけれど

ウイーンってすごいなあ。

ちなみにわたしの高校は飛騨高山だった。

そしてわたしは仮病を使って参加していない。

わたしにとって学校は楽しくないことの多い場所だったが

特に中学2年と高校2年は人生から消し去りたいくらいだ。

どうしてか気になる人もいるかもしれないが、長くなるし面白い話ではないので省略。

海外のお菓子はパッケージが可愛い。

日本のものはどちらかというと、中身がなんであるか正確に

美味しそうに見せるパッケージが多い。

海外のものは一見中身はなんだかわからないけど

おしゃれな色やカラフルなイラストが目立つ。

ちなみにこれはなんでしょう。

カンペンケースではありません。




ベートーベンとシューベルト、他にハイドンもいました。



正解は、チョコレート。

日本の菓子(特にチョコレート)は海外のものより美味しいと思っていたけれど

このチョコはとても美味しかった。

わたしが食べたことのある海外のお菓子はもしかすると

その国でも大して美味しくないと思われているようなものだったかも知れず

日本の菓子が一番うまいという認識もちょっと間違っているかもしれない。

そして味覚というものは慣れと嗜好に大きく左右されるので

なにがうまくてなにがまずいかは、ガイドブックなんかに決められてたまるかと思うのだ。

知人に聞いた話だが、友人の外国人女性が来日するときには

大量にその国のお菓子を持ってくるという。

たぶん日本の菓子が口に合わないからだろう。

しかし知人に言わせると、彼女が持参した菓子はあまり美味しくないそうだ。

やっぱり味覚って慣れ親しむ部分が大きいのだろうか。

『どんなに料理の下手な母親も、息子が結婚した日から世界一のシェフ』

ということわざ(?)もあることだし。

アロハ・・・

2009年10月23日 18時48分30秒 | ごちそうさま
知人から、ハワイ旅行のお土産をもらった。

旅行に行っていたことを知らなかったので

あ~、お餞別もあげないのにありがとう。

と言ったら、「なにそれ?」と笑われてしまった。

え、海外旅行にお餞別はつきものでしょう?

「そんなの聞いたことない」と笑う知人。

そうか、そうだよね。

はるか昔、海外旅行が珍しかった時代ならともかく(洋行と言った頃か?)

不景気とはいっても円安だし、海外へ行くことはそう大変でもない。

現に知人だって、初めての海外旅行ではない。

出かける前に、いちいち周りにに知らせたりしないだろうし

聞いたとしたってお餞別、といった時代ではないのだろう。

どうもわたしは昔から、感覚が昔の人っぽいところがあるのよね。

お土産をくれた知人は10歳以上年上だというのに。

しょうがないから、ハワイどうだった?暖かかった?と聞いて

更に失笑を買ってみました。

オチは駄洒落

2008年11月04日 17時19分03秒 | ごちそうさま
思い焦がれた麩まんじゅうを、とうとう購入した。

物産展の最終日とあって、昼過ぎに行くとすでに

「柚子あんしか残っていません」。

がっかりだ。

白あん系も嫌いではないが、なんと言っても小豆のあんこが好きなのに。

だが仕方がない。

買ってすぐ、我慢できずに休憩コーナーで食べてみる。

開けてびっくり。

記憶の中の麩まんじゅうは緑だったのだが、買ったものは白い。

同じお店かどうかもわからないので、色が違っても不思議はないのだが。

あの緑はよもぎの緑だろうか。

考えながら口にすると、またびっくり。

風味が全く違う。

というより、今日買ったものはさほど癖がないが

昔食べた物は、食べた瞬間にかなり強い風味を感じたのだ。

店の人がくれたパンフレットを読んでみると「青海苔を加えた麩にあんを包み・・・」とある。

そうか、あれは青海苔だったのか。

うーん。

期待が大きい分結果はいまひとつ、の見本のような展開。

母は「美味しい」と言ってくれたが

わたしはちょっと、不満じゅう・・・。

うふふまんじゅう

2008年10月31日 16時27分20秒 | ごちそうさま
百貨店で催される京都物産展の広告を見てから

わたしの頭は、麩まんじゅうでいっぱいなんである。

18か9の頃、別の百貨店で京都物産展のバイトをしたことがあり

わたしが配属されたのはみたらし団子屋さんだったが、

向かい側に麩まんじゅうの店があり、今で言う派遣の販売員がいて

(XXマネキンというところから来ていたので「マネキンさん」と呼ばれていたが

中年のどっしりしたおばちゃんだった)

この人が、本当にプロの売り子さんとでも言うべき人で

ちょっと声をかけるだけでお客さんがわらわらと寄ってきてしまい、人だかりができるほどだった。

それまでの人生で見たことも聞いたこともなかった麩まんじゅう。

そもそも「生麩」を見たことがなく、知っているのはお吸い物や味噌汁に入れる乾燥麩で

あまり好きなものではなかった。

いや、好きか嫌いかというより関心を持ったことがないと言ったほうが正しいだろう。

京都の人は本心が知れないと言われるが、団子屋さんは優しく

休憩や帰るときには団子をお土産に持たせてくれた。

隣りのかまぼこ屋さんは性格がきつく

「ここに配属にならなくてよかった」と思ったものだ。

物産展のバイトでは、どこに配属になるかが重要なポイントだ。

一坪ほどのコーナーで、店主と二人きりで一週間を過ごすのだから。

楽しみが多いのはやはり、お土産のもらえる食料品の店で

工芸品の店だったりすると、ちょっと何かをもらうのは難しいだろう。

せこいことを言ってしまったが、団子を喜びつつもわたしの気持ちは

いつしか麩まんじゅうに惹きつけられていった。

しかし当時のわたしは独り暮らしをしていて、とにかく切り詰めて生活していたので

5個で1000円の麩まんじゅうは高いなーと思ってしまい、なかなか買うことができなかった。

しかし結局、最終日に清水の舞台から飛び降りるつもりで(大げさ)買ったのだ。

実家に行き、家族と共に口にした憧れの麩まんじゅうは不思議な味だった。

それはそうだろう。

今まで口にしたことのない生麩の食感、匂い。

うーむ。

思ったのとは違うなあ。

ちょっと後悔の気持ちを浮かべそうになったとき母が

「美味しいわね」と言ったのでほっとした・・・

という記憶がうっすらとあるのだが、なにせ20年近く前のことなので

味覚も含め、かなり曖昧なのだ。

そこでわたしは来週、その物産展へ行きリベンジを、いや、確認をしようと思っている。

お金持ちとはいえないが、今や1000円や2000円のお菓子にびびるわたしではないのだから。

復活

2007年10月04日 20時53分34秒 | ごちそうさま
数ヶ月、食べる気がしなかった甘い物を最近また食べるようになった。

アイスも今頃になって食べている。

もっとも、あまり暑いとアイスは売れずにカキ氷のほうが売れるのだそうだ。

分かる気がする。

暑いときには、いくら冷たくても脂肪分を含むアイスはこってりし過ぎている。

しかしわたしが甘いものを食べなくなったのは、

そんなに暑さが厳しくなってからではないので一体どういうわけだったのだろう。

生まれて初めて、甘いものを食べない人の気持ちがわかった貴重な体験だったが

また食べるようになってちょっとホッとしている。

「わたし、甘いもの嫌いなの」という女の子を「かっこいいなあ」と思ったこともあるし

甘いもの大好きな自分を、女子としてベタだなーと思ったこともあるが

友人とケーキを食べに行ったり、職場の女の子たちと

「冷蔵庫のシュークリーム食べていいよ」などとおやつを交換するのは楽しい。

甘いものを食べなくても生きていけるけれど、口にした瞬間

ほほ・・・と笑ってしまう食べ物は、他にない。

もっとも酒好きな人は飲む度に、ほほ・・・かも知れないけれど。