まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

定年はいつ?

2011年01月28日 12時23分20秒 | テレビの話
ドラマの「相棒」が、かなりの視聴率だという。

その時間帯、他にライバル番組がないせいもあるし視聴者が定着しているせいもあるだろう。

わたしも2時間ドラマの頃からずっと見てきたが、最近「面白くない」と思うことが多い。

つまらないわけではない。

面白くないのだ。

ありきたりの話と思わせてどんでん返し、というのが相棒の魅力であったのが

いつの間にか社会派ドラマのようになっている。

他殺に見せかけて自殺した男の回とか、母親の失踪を隠す中学生の話とか。

特にスペシャル物がつまらなくて、秀吉の茶碗もいまいちだったし

南果歩が息子を事故で死なせた相手を殺す話は、展開に無理がありすぎて疲れるほどだった。

息子の敵を取るのは分かるが、それを「聖戦」と言い放って右京達に挑発的な態度を取るのは不自然だ。

警察のせいで犯人が捕まらなかったわけでも無罪になったわけでもない。

おまけに、自分が殺した人間の妻に向かって

「あんたの亭主バラバラに出来て最高の気分」という発言にいたっては全く意味が分からない。

だって、その奥さんは息子の亡くなった事故に全く関与していないのだ。

右京達の裏をかいて椅子から落ちるほど笑い転げたり。

最後に右京さんに「僕には彼女がどういう人なのか分からなかった」というような言い訳させて

無理な展開をごまかしてる感じ。

息子が死んだときに彼女は壊れてしまったにしても無理がありすぎる。

南果歩にエキセントリックな女を演じさせたかっただけじゃないの、としらけてしまった。

相棒の魅力はB級感、(時にBの上みたいな感じ)だと思っていたのだが

もしかして製作者側はA級ドラマだと思って作ってる?

どう?どう?よかったでしょ?という押し付けがましさがぷんぷん。

このままいけば相棒も長くないな、と思うのだが

押し付けられたままにドラマを楽しむ人からの支持は案外厚く

ご長寿ドラマになってゆくのかな。

なんだかんだいってもうちも毎週見てるし(だって最近の相棒は年寄りにも見やすい)。

しかし相棒の最盛期はもう過ぎたと思う。

右京さんも歳を取った。

定年・・・あるのかな。
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バロンが好き

2010年11月12日 20時35分55秒 | テレビの話
今、朝の楽しみと言えば「ペリーヌ物語」だ。

BSで昼に放映されているものを録画して、出勤前に化粧をしながら見ている。

以前ならこの時間はNHKの「生活ほっとモーニング」を見ていた。

視聴対象年齢が高いためか、健康や相続など渋い話題も多かったが

季節の話題や旅の紹介などもあり、全体的に静かで落ち着いていて

朝のひとときを、穏やかな気持ちで過ごせた。

それが、今年から「朝イチ」という番組に変わった。

わたしが今、一番嫌いな番組だ。

初めて見たとき、画面のうるささからNHKではないと勘違いした。

スタジオセットにやたらと明るい色を使い、ゲストも民放バラエティで見かける顔ばかり。

なにより嫌なのは、ワイプという丸やら四角やらで、中継を見ている出演者の顔を映し出すこと。

最近のNHKは、やたらと民放みたいな番組を作っている。

受信料を取っているから、多くの人に支持される番組を作らなければいけないと思っているのだろうが

それではスポンサーを意識して、視聴率稼ぎの為に番組を作っている民放と変わらない。

うるさくて刺激的なことをすれば視聴率が上がると思っている。

そして腹の立つことに「朝イチ」の視聴率はいいそうだ。

世間というのは、分かりやすい刺激が好きらしい。

何が悲しくて朝っぱらからNHKでセックスレス特集を見なければいけないのだ。

杉本彩とか室井祐月とか、いかにもなこと言ってくれそうなゲスト用意して(わたしは二人を嫌いではないが)

「赤裸々な本音」とやらを聞いたりしても、予定調和でしかない。

大体、わたしは「本音」というのが嫌いである。

地味な意見やまじめな意見は本音として扱ってもらえず、

本音と言えば大胆で赤裸々な意見しか求めない。

思うに、セックスレス特集のなかで一番本音と言えるのは

「セックスレスって、そんな悩むほどのことですか?」という意見ではないか。

みながセックスレスに関しての問題点を話す中、「セックスってそんな大事ですか」と

言ってのけることこそ大胆と思うのだけど。

別に、大事じゃないとは言わないけどさ。

テレビや雑誌で煽りすぎじゃないか?

死ぬまでそっち方面に現役の女性もいれば、40代からフェイドアウトしていく人もいるだろう。

それをメディアが今の40代、50代は若いとか現役が当たり前とか煽るから真に受けて焦る人が出てくるのだ。

確かに今の40~50代は若いけど。

ずっと交渉を続けるもよし、枯れるもよし。

自然でいいじゃないかと思うのだ。

没交渉になってゆく人は、枯れるタイプの方なんである。

わたし自身はもうドライタイプ。

恋に生きるもナニに生きるも自由だが、楽しいことは他にもいっぱいあるのだ。

閑話休題。

ペリーヌ物語はリアルタイムで見ていたはずなのだが、全く内容を覚えていなかった。

途中、母親が死んでしまうことだけはおぼろに覚えていたのだが。

1978年といえばわたしは小学校4年か5年。

子供の頃の記憶力には自信があるはずなのにどうしたことか。

母親がイギリス人とインド人のハーフというのも覚えていなかったし。

母娘が写真屋をしながら旅しているのも覚えていなかったし。

ボスニアからフランスまでという遠い距離を旅しているのも忘れていた。

本当に見ていたのか?

もしかすると見ていなかったのかも。

というのは、わたしにとってアニメは子供が見るものという意識があったので

小学校高学年の頃はもう、あまり見ていなかったのだ。

その意識はずっと変わらず、中学校のとき周りがガンダムに夢中になるのがさっぱり分からなかったし

高校の頃、同級生がドラゴンボールを見ていたのにはビックリしたくらいだ。

わたしの姉は結構アニメが好きらしく「はがれん」がどうの「ナルト」がどうのと熱く語るのだが

興味のないわたしには、頭の上に星が飛ぶ感じ。

しかしペリーヌは改めて見て、毎回泣く。

毎回、感動的なことや悲しいことが起こるわけではない。

むしろ淡々と話は進んでゆく。

旅の途中で出会った人達とも、深く関わるわけではないのだが

だからこそ、それぞれの土地で暮らす人の哀歓がそこはかとなく伝わってくる。

そして、健気で賢く、けっこう勝気なペリーヌと、美しく優しく知的な母親が心に沁みて、毎回ちょっと泣いてしまうのだ。

主題歌もすっかり歌えるようになってしまった。

しかし、これから母親が亡くなるのかと思うと、もう泣ける気がする。

いいのか、朝からそんなことで・・・
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消化不良

2010年11月05日 22時40分58秒 | テレビの話
100点を取り続けることは難しいが、70点平均なら努力しだいでできそうだ。

長く続くドラマにはそんな感じのものが多い。

「相棒」というドラマを2時間の単発の頃から見ている。

そこから連続ドラマになり、シリーズを重ねている。

すごく面白い回もあったし、今ひとつの回もあったが

年代問わず見られて、ある一定のレベルを保っているドラマだった。

警察批判や政府批判が多いのは放映している局の方針なのだろうか。

ときどき疑問に思わなくもなかったが、まあ鼻につく一歩手前のさじ加減はされていた。

寺脇康文の降板が決まったとき、残念だったけれど製作側の英断に感心もした。

若く見えるがすでに40代後半の寺脇康文。

いつまでも若手熱血刑事を続けるには無理がある。

いや、サスペンスの世界ではそういう配役も多いけど

いずれ不自然さが目立つようになる。

寺脇康文自身にも、惜しい気持ちはあったろうが

この引き際のお陰で、「亀山薫」は輝いたまま相棒ファンの胸に残る。

及川ミッチーに決まったとき、一時期熱烈なミッチーファンだったわたしとしては

ちょっと複雑な思いがした。

彼のセリフ回しって独特だから。

しかしまあ、亀山薫とはまた違ったキャラクターとして

これまでの相棒ファンに受け入れられてはいるようだ。

初登場の前作でも視聴率は落ちていない。

しかし、今シーズンの初回はなんだったのだろう。

いつもは2時間スペシャルで幕を開けるのにどうしたことかと思っていたら

まさかの前後編。

だらだらと前編が終わり、意外性も驚きもない後編へ。

部下を殺した男に殺意はあったのかなかったのか。

錯乱した部下との関係は元々どうだったのか。

贖罪の為に政治家の操り人形となって

罪のない人を次々と殺す必然性が全く感じられない。

殺人の贖罪が殺人というのはおかしいだろう。

それで最後に「裏切られた」ってちょっと間抜けすぎないか。

今季、相棒の視聴率は群を抜いていいらしいけど

それは水戸黄門の視聴率がある程度安定しているのと一緒じゃないだろうか。

面白かろうと面白くなかろうと、水曜9時は相棒って決めてる。

そういう視聴者が多いんじゃないか。

考えてみると、ライバルになりそうな番組、水曜日はないし。

とかなんとかいって、うちも水曜9時は相棒って決まってるのだな。

まあ次回以降に期待・・・薄。
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そりゃーないよ

2010年10月23日 23時10分21秒 | テレビの話
小説にも漫画にもドラマにも映画にも、リアリティーを求めるつもりはない。

なぜなら全て作り物だから

面白くなかったら、リアリティーなんて意味がない。

どんなに荒唐無稽でも、あり得ない話でも、面白ければ読みたいし見たいし聞きたい。

しかし面白くない上にリアリティーもなかったとしたら。

そんなドラマを見た。

「検事・鬼島平八郎」。

テレビ朝日は今期、暴く系のドラマかぶってないか?

他局ともかぶっているが。

それはともかく、久しぶりに「そりゃーないだろ」と声に出して言いたくなるようなドラマだった。

実際言ってしまったら、父親に

「まあ、漫画だから」となだめられたが。

この場合の「漫画」は原作が漫画という意味ではない。

本当にはなさそうなドラマに対し父は「これは漫画だな」と言うくせがあるのだ。

そして父は、わりとそういうドラマが好きだ。

しかし漫画にも限度があるだろう。

検事が警官から自転車を強引に拝借するのはまだしも

取調べに向かう被疑者を乗せる車を、護送警官突き落として

知り合いの刑事に運転させて被疑者の家の近くまで行く・・・

もはや犯罪じゃないか?

固いこと言わないの、作り物なんだからと思えなかったのは

展開に無理がありすぎるからというより、やっぱりつまらないからだろう。

検事を取り巻く面々もなんだか定石通りで。

鳴り物入りで始まったわりに、なんだかなーというドラマ。

「そんなことあるわけないじゃん!」と言いつつ夢中になってしまうドラマだってあるのに。

SPECなんてすでに、「そんなことありそう」とまで思える。

まあSPECにも、そこはちょっと辻褄が合ってないよという場面あるのだが

そんなことどうでもいいや、くらいに面白いのだ。

わたしには。

昨日のSPEC、「しまった、半紙がない」に噴き出したわたし。

一緒に見ていた母が「面白いねえ、よくわからないけど」

これだ、大事なのは。

わからないのに面白い。

「検事・鬼島・・・」を書こうとして、結局SPECを褒めてしまった。
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柳の下に、ドジョウはいるか

2010年10月21日 20時54分24秒 | テレビの話
昼間、「ハケンの品格」が再放送されていて

以前にも再放送で見たのだが、改めて見てやっぱり面白いと思った。

(本放送は評判がよかったのでみなかった。わたしはへそ曲がりだから)

ドラマには大きく分けて

①わかりやすくて面白いドラマ

②わかりやすいがつまらないドラマ

③難解だが面白いドラマ

④難解な上につまらないドラマ

・・・がある。

さしずめ「ハケンの品格」は①だろう。

派遣問題を取り上げているけれど、

正社員でも派遣でも、やる気のある人間、ない人間それぞれを描くことで

どちらかを極端に悪者にはしていない。

正社員の傲慢さ、派遣の無責任さは、双方に「あるある」と言わせただろう。

そこへスーパー派遣である主人公を活躍させることで

派遣に溜飲を下げさせるというよりは、

懸命に働くことの潔さ、実力を持つことの強さを双方に訴える。

そんなうまいこといかないって・・・と思いつつ

明日も頑張って仕事しよう!と思った人、多いんじゃないだろうか。

さて、そのときの黄金コンビを配した「黄金の豚」。

うーん。

悪くはない。

うちの父親でも面白がれるような明快な展開。

ただなー。

こういう「巨悪を暴く」系のドラマを見るたびに

本当はちっとも暴かれない巨悪を考えてイライラするのはわたしだけだろうか。

うがった見方をすれば、こういう溜飲系のドラマがあることで

悪が暴かれないことへの不満が逸らされてしまうんじゃないの?と。

篠原涼子の、やけにやさぐれたセリフ回しはなんとかならないのか。

「大前春子」とかぶることを恐れての演出かもしれないけれど、なんだか不自然だ。

なんとなくセリフも陳腐だし。

父親は、あり得ない展開のドラマを見るたびに「漫画だなー」というのだが

まさに漫画チック。

それでもそこそこ見られるドラマなのは、やっぱり俳優がいいからなんだろうか。

冒頭で、これからなにか暗い展開が待ち構えているかのようなシーンが流れていたけれど。

中途半端な社会派作品にしないでくれよ。
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