まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

人生楽ありゃ

2010年04月30日 14時12分13秒 | 日々雑感
10代の頃、20代になればもっとしっかりした人間になると思っていた。

20代の頃は30代になれば、もっと動じない人間になると思っていた。

30代になるとさすがに気づいた。

多分、40になっても50になってもあまり変わらないんじゃないのか。

40を越えた今、その予想は確信に変わった。

「不惑」なんていうのは理想である。

というより、惑わない人は二十歳でも惑わないし、

惑う人間は死ぬまで惑いっぱなしなのだろう。

酸いも甘いもかみ分けた大人になりたいと思っていたが

酸っぱいといってはうろたえ、甘いといっては浮かれて

落ち着かないことこの上ない。

もっとふてぶてしくなりたいなあと思うのだが

それは子供のときに身に着けるべき(あるいは生まれ持った性質)であり

この年になっては身に付かない生き方だ。

まあいいんだ。

わたしはこのまま40少女、50少女で生きていくから。

と思うしかないではないか。

うまく立ち回ろうと思わなくもないのだが、大体失敗するのだ。

やりなれないことはするものではない。

人よりいい目に遭いたいという卑しい心はあるのだけれど

(そういうのもないほど清ければ、苦労もないのだ)

うまく立ち回る能力がないんだなあ。

しかし反対に、こんなに幸せな毎日を送っていていいのかと

おののきを覚えることもあるくらい恵まれた毎日を送っている自分に

ふっと気づくこともあり、人の考えというのは

なんだかんだ考えているようでも大したことは考えていないのだと思うと

あっという間の人生にあたふたしている自分に、おかしさを覚えたりもする。




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