まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

子供が閑居して

2011年05月31日 20時27分33秒 | 日々雑感
20代の半ばの頃、一生独身でいるつもりだというわたしに

当時40半ばと思われる同僚女性が「でも子供は産んだほうがいい」と力説した。

「子供を育てることで人は成長する」と続ける彼女に、内心うへーと思った。

だったら子持ちの人はみんな立派なんじゃないの。

傍若無人なおばさんが(おじさんも)よくいるけれど、あれが成長の成れの果てなの。

最初からちゃんとした人は、子供など持たなくてもちゃんとしてるんじゃないの。

などなど、反感を覚えたものだ。

子供を持つことそのものは否定しない。

わたしも、結婚はしなくても子供は欲しいと思っていた時期があった。

しかし「結婚」=常識みたいな考え方にはどうにも賛成しかねたのだ。

あれから20年近くが経ち、40代独身は珍しくもなくなり

世間から奇異な目で見られることもあまりない。

ただ最近、結婚や子育ては人を成長させるかも・・・と感じるときがある。

人生の第一ステージは誕生から子供時代

第二ステージは思春期、恋愛、そして大人に

第三ステージは結婚、子育て

第四ステージは、子供の手が離れ仕事や趣味の円熟期

第五ステージは老後

とまあ、オーソドックスな人生すごろく。

ちょっと古臭いかもしれないけど。

このすごろくで言えばわたしは、第二ステージで止まったままなのである。

子育ての苦労も知らず、PTAにも参加せず、嫁姑や親戚づきあいの煩わしさもなく

ママ友(という言葉は嫌いだが)との軋轢もなく・・・

とにかく、人と関わる煩わしさからことごとく免除されている。

というか、そのためにわたしは結婚しなかったのだ。

人と関わる機会を増やしたくない一心で独身を選んだのだが

最近ふと、だから自分はいつまでも子供じみているのだろうかと思う。

知人の男性に、結婚前と後では、驚くほど変わった人がいる。

なんというか、ひどく大人になった感じ。

成長したなーと妙な感慨を抱いてしまう。

まあね、年齢的にも責任ある立場になり、落ち着きが出てきたってのもあるんでしょうけどね。

虐待とかネグレクトとか、ろくでもない親もいるんだし

必ずしも結婚や子育てが人を成長させるわけでもないんだけど。

どうでもいいことを考えてしまうのは、最近あまりにも自分が子供っぽくて

嫌になる出来事があったからなんですが。

こういうことで悩む自体が子供なんだよなー。



コメント
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