まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

雨の日

2022年09月20日 22時20分05秒 | 日々雑感
強い雨の中、用事があって歩いて出かけた。

家を出るときには、なんとかいけるかと思った雨がどんどん強くなる。

結局、かなり降られてから断念して戻ったのだが

すでにもう、さんざんな濡れよう。

すれ違う、帰宅途中の中学生達も制服から水が流れ落ちている始末。

でも、そこまで濡れてしまうと、いっそ気楽なもの。

わたしも中学生も、のんきに悠々と歩いていた。

それとは対照的に、車から降りて銀行に向かう人々は

ちょっとでも濡れてなるものかというように

頭上に手をかざして、慌てて走り込んでゆく。

『濡れぬ先こそ露をも厭え』

ということわざを思い出した。

濡れる前は、露に濡れるのさえ嫌がるけど、一度濡れてしまうと後はどんなに濡れても平気になる。

つまり、一度悪事を働けば、どんどん罪悪感は薄れて悪事を重ねてゆく。

みたいな意味だったと思う。

昔の人はうまいこと言うなあ。

もうわたしは、水たまりを避けることなく子供のようにジャブジャブと歩いている。

横を通る車にしぶきをかけられても平気だ。

レインコートを着込んだ自転車の中学生と目が合うと

「こんにちは!」と挨拶してくれたので

「気を付けて帰れよー」と声をかけたけど

お前こそ、と自分にツッコミを入れたいくらいずぶ濡れのわたし。

中学生は「はい!」と素直に帰って行った。




コメント
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