不思議なドア

地方都市に暮らしていると、周りには電車の乗り方を知らない人が結構いる。

なぜなら乗る機会がないから。

一家に一台どころか、大人の人数分の車を所持する家庭も少なくない。

歩いて5分のコンビニにも車を使う。

そして、300kmくらいのところへの旅行なら車で行ってしまうのである。

なので、バスの乗り方を知らない人さえいる。

わたしは車を持っていないので、バスはよく使う。

電車に乗るのは年に3回あれば多いほう。

行動範囲が広くないから。

そして今日、久々に電車に乗って前の車両へ移動しようとしたらドアが開かない。

普通列車だから開かないはずないんだけど。

もしかして移動できない車両なのかも。

無知だからぼんやり考える。

電車が走り出して、ほかの乗客がその車両のドアを開けると

なんと、すんなり開くではないか。

なぜ・・・

さっきは停車していたからだろうか。

そして帰りの電車。

もちろん、さっきとは違う電車だ。

電車が動き出したのを見計らって、またドアに手をかける。

びくともしない。

今度こそ、通り抜けられない車両なのかも。

するとまた別の乗客（男性）がドアに手を。

果たして、すーっと軽々と開いたのだ。

なんかボタンがあるのか？

レバーがあるのか？

コツがあるのか？

力が要るのか？

もしかして人を選ぶのか？