伊能忠敬の本の紹介を昨日したのだが、面白さのひとつに旅の中に知っている地名がたくさんでてきたことにある。
まず、伊能さんは、北海道の地図をつくることを目的として旅を始めたので、東北宮城野県の今私が住んでいる街などを通られている。
なんでわかるかっていうと、日記に残されている地名からだ。
仙台の「芭蕉の辻」という処など、80%の宮城県人が、松尾芭蕉が通った処だと思っているのではないだろうか。
ところが、どっこい、仙台藩に居た隠密の、名前が芭蕉という人に由来する場所だというのだ。今でいう同名かな・・・・うっそ~と声にでたからね、それを知った時には。井上ひさしさんはすごいなあ~と。
そして、調べてみました。すると、本当だった。疑るわけではないが。。。。俄かには信じられなかっから。
また、仙台が誇る飲み屋街、国分町もその時代からあったという。なんたって、伊能さんがそこを通っているからだ。
それを読みながら、市町村合併をするさいは、奇抜な新しい名前を考えるのではなく、昔の名前をなるべく残したらいいのになあと思った。
北海道の地名は、ほとんどがアイヌの言葉の音を日本語に変えているものだともわかった。アイヌの歴史は本当にむごい。この本はある意味、アイヌ民族に対して、和人が何をしてきたかの告発本だともいえる。
話があちこちするが、私はこの本を読みながら、奥の細道に関する本も買った。伊能さんや、芭蕉さんが通った道を、是非、今訪ねてみたいと思うからだ。その際は、本の描写を傍らに、歴史の流れに心を寄せてみたいと思っている。