昨日、車で出勤、テニスのために早めに帰宅した私は、久しぶりにテレビのニュースを見た。
私は時間の使い方として、TVを見ないで、情報はもっぱらラジオとネットから取り込むことにしている。
久しぶりに、どっかりと椅子に座り、テレビのニュースを見ていると、東大の大学生が運営している ”マナビー”というサイトを紹介していた。
これは、無料で塾の講義が聴ける動画サイトだ。現在は、北は北大から南は九州大学の大学生たちが160人余りが無償のボランティアで得意分野の講師をしている。見ているのは、高校生たち。無料であるし、動画なので、経済的に塾に行くことが困難な高校生や、行きたくても塾がない離島の高校生たちが利用しているらしい。ユーザーは15000人余りと報道されていた。
主催している東大文学部3年生の大学生は、自身が母子家庭で育ち、経済的に余裕がなく、塾にいくことができなかったという。本来、教育は平等であって、親の経済力に影響されるべきものではないはずだ という信念の下に、無料の塾を立ち上げたという。
私は、心から賛同し、胸が熱くなるような感動を覚えた。
このサイトを利用し、一生懸命に勉強している高校は、自分も恩返しのために、必ず志望の大学に入り、無償のボランティアとして参加したいとの抱負を話していた。
明治時代、新政府は優秀な人材を作り出すために、国費で国立大学を設立した。そして、それは全国、各県にあるというすぐれたものだった。授業料は安かった。それが、いつの間にか、国立は私立大学並みの授業料となってしまった。
ちょうど私たちが大学生の時、同じ国立大学の学生でありながら、授業料は1年生の私たちは年間14万円、4年生は18000円だった。毎年倍々と授業料が上がっていった時期だった。
現在は、大学に入るために、高校で勉強するだけでは足らず、ほとんどの生徒が塾に通っている。親の経済負担は相当なものになっている。そこで、お母さんはパートで働くようになる。食事はお総菜にしても、子供の塾の費用は捻出しているのが現在の状況ではないか・・・・
それでも、どうしても経済的にしんどい という家庭もあるだろうと思う。
それを、大学生たちがサポートしようとしている・・・・日本の将来は明るい と、私は感動するのだ。
マナビー どうぞ、のぞいてみてください。