УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

『ツーリスト』

2011-03-21 17:52:30 | 日記
ツーリスト


をようやく見てきました。
もう、公開から二週間以上経っているのに結構な客入りでした。
多分、この三連休、遠出が控えられ、でも何か思いで作り(?)という事で映画でも見ようか?という人が多かったのではないかな~?と思います。

でもって、この「ツーリスト」
今をときめく、ハリウッドの人気二大スターの共演!!・・・でしたが、先に公開されたアメリカでの評判は芳しくなくて、興行成績的にも予想よりかなり下め、という事で。
ネットが発達してしまった現在、残念ながらこういった情報が早く出回るので、いくら予告とか興行側に好意的な(笑)映画評論家とか著名人がいくら「面白い」と誉めていても、そうそう素直に騙されにくくなってきた昨今ですが、まぁ反対にそれだけ先入観が入ってしまうともいえるわけでございますが。
まぁ、この映画に関して言えば、ネットでの口コミの方が正しかったな、確かに(笑)
でも、確かに「二大スターの共演」という見方からすればいいんですよ、この映画。
まーキスシーン以上はないけど(なんでも、本当はあったらしいけどデップ側が削除してくれ~!!と言ってきたそうで/笑)
その二大スターが、あまり役作り的に苦労しなくても済みそうな、彼らの持つイメージそのまんまの役柄をそのまんま演じている、という程度で、あーなんとも勿体ないというか。
デップなんか、ヘンな役を演るからこそ味があるのにねぇ~・・・
あとは、ヴェネチアの光景とか。
あ~、ジャコモ元気かなぁ~?とかと思ったりして(笑)
(注:ジャコモとは、数年前のN○K教育のイタリア語講座に出演してヴェネチアの紹介をしてくれていた地元っ子)
それにしても、すべてが生ぬるいというか、のどか、というか緊迫感がないというか(笑)
ハラハラドキドキがほとんどありませんでした。
特に、アクションシーンがなんとも、のどかで目と心臓に優しいというか(笑)
昨今の映画のアクション志向は、CG満載あるいは、カット割りを細かくして迫力やスピード感を出す、っていう感じですが、この映画は昔(かなり昔)ながらののどかな、そのまんま、というか工夫のないアクションというか(笑)
そーいや、ヴェネチアの運河でのアクションシーンの撮影って、以前「ミニミニ大作戦」でやった時に、破損事故とかが起きてしまって以降禁止になった、という話だが緩和されたんでしょうね~、まぁ、この映画のアクションレベルでは危険も少なそうだ(爆)
「ミニミニ・・・」の方が迫力あったね~。
まー、ホントに気楽に見られる気の抜けた映画ですが・・・
今が旬の、しかも実力派のはずの二人とそれに「善き人のためのソナタ」を作った監督の作品かと思うと・・・
オイオイ!!!-_-#と、つっこみを入れずにはいられないというか(笑)

他の予告では、邦画では「八日目の蝉」「パラダイスキス」多分、両方とも見ない
「世界侵略ロサンジェルス決戦」アーロン・エッカート目当てに見るかも(笑)
「カウボーイ&エイリアン」うーん、全然違うジャンルを無理やり合わせた事でいい具合に化けるといいんだが・・・失敗っぽい印象がヒシヒシと・・・
「抱きたいカンケイ」ナタリー・ポートマンの主演女優賞獲得の足を引っ張るんじゃないか?と当時、不安を抱かせたという出来らしい映画(笑)

そーいや、昨日紹介した本「魔女の1ダース」の中で、映画に関連する興味深いエピソードがありました。
カザフスタンでハリウッドの映画を紹介する映画祭があって、いろいろ上映されましたが、その中で大ブーイングをくらったのが、なんと「カサブランカ」!!!
この間、静岡での特別上映会の時は満員御礼(しかも年齢層が超高い)また、アメリカでも名作映画としてかなり上位にあげられる人気作品なのになんでや?かと言えば・・・
この映画のあらすじは・・・以下、ネタバレがあります。

1941年12月、モロッコの都市カサブランカ。ドイツの侵略による戦災を逃れた人の群れは、中立国のポルトガル経由でアメリカへの亡命を図ろうとしていた。
アメリカ人男性のリック(ハンフリー・ボガート)は、パリが陥落する前に理由を告げずに去った恋人イルザ・ラント(イングリッド・バーグマン)と、彼が経営する酒場「カフェ・アメリカン」で偶然の再会を果たす。パリの思い出である『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』が切なく流れる。
彼女の夫で、チェコスロバキア人のドイツ抵抗運動の指導者ヴィクター・ラズロ(ポール・ヘンリード)は現地のオルグと接触、脱出のチャンスをうかがっていた。
フランス植民地警察のルノー署長(クロード・レインズ)は計算高い男だが、流れに逆らうように異郷で生きるリックに不思議なシンパシーを感じ、かつてスペインのレジスタンスに協力したリックに、ラズロには関わるなと釘を指す。現地司令官であるドイツ陸軍のシュトラッサー少佐は、ラズロを市内に閉じ込める。
イルザは、夫を助けられるのは闇屋のウーガーテ(ピーター・ローレ)からヴィシー政権の発行した通行証を譲り受けたリックしかいないと、必死に協力をお願いする。しかしリックは、再び目の前からいなくなってしまう女性を前にして、今でも愛していると本心を打ち明ける。愛情を確かめ合う二人。
リックは、ラズロとイルザが通行証を欲しがっている事実をルノー署長に打ち明け、現場でラズロを逮捕するようにと耳打ちする。
手柄を立てるために、約束の閉店後の店にやってきたルノーだが、リックの本心は、二人を亡命させるためにルノーを空港まで車に同乗させて監視の目を欺く点にあった。シュトラッサーを射ち殺してでも彼女を守ろうとするリックは、過去の痛みに耐えていた彼ではなかった。
愛を失っても大義を守ろうとしたリックを前にして、ルノーはアフリカ内のレジスタンスの支配地域へ逃げるように勧めて、見逃すことにする。
二人の未来に希望を持たせながら、彼らは宵闇の中へ消えていく。

From:Wikiより

という感じで、第二次世界大戦下で、ドイツに占領された地域からモロッコに逃れ、そこからアメリカへ亡命、という感じで当時のドイツが完全に悪役扱いにされているわけで、
カザフスタンの人達から見ると、主人公たちはドイツに対するレジスタンスという感じの立場にあるわけですが、舞台となるモロッコ、そもそもここも現地の人ではなくフランスが植民地としている場所なんですよね。
つまり、主人公たち善側も、見方を変えると現地の目から見れば侵略者であるわけで。
ドイツと変わらないわけですね~。
そのあたりを全く出していないところが、無神経というか怒れる、というそうで。
なるほどねぇ・・・
まぁ、これ作ってるのはアメリカだから反ドイツだし、基本自国民向けに作っているわけだから、そーいうところは無神経に無視(あえて?)しているわけですな~。
でも、見る側が異なれば、当然「何、勝手な事言ってるだか、フン!!」と思えるわけだ。
ふーむ、なるほど、なるほど。と思った次第です。
映画の面白さ、というか深読みの楽しさってこういうところにもあるわけですね~。
ま、今日見た「ツーリスト」なんだかだと、全然そういう深読みする必要性も感じませんでしたが(笑)

コメント (3)
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