今日は、初めカンカン中どんより、夜になったらシトシト、っていう感じの天気でございました。
でもって、今日は、三島市の佐野美術館に行ってきました。
前回は、GW中に猫写真展を見にいきましたが、その時に、次回展示予定のチラシを見て面白そうだな~と思ったので、また今回行ってみたわけです。
今回は、これです。
伊藤尚未 電気美術倶楽部
静岡県出身の伊藤さんの、なんとも面白い作品集です。
名前の通り、電気が芸術と一体化した感じでございました。
順路がどうも、逆から入ってしまったらしく、最初???していた私ですが、見かねた(?)学芸員さんがちょいと説明して下さって、ようやく意図が分かったという(笑)
それは、表情-能面、という作品。
通路を挟んで、片側の壁に、この佐野美術館所蔵の能面のコレクションを並べ、中央にガラスの壁を置き、それを挟んで反対側にモニターを均等に並べ、そのモニターにそれらの能面を順に投影していく・・・
で、その鑑賞の仕方が面白くて、ガラスを通して向こう側にある本物(?)の能面を見てみると、その能面の上にモニター上の能面がかぶさるように投影されていて、本物の仮面が微妙に表情を変えていくように見える・・・という、見る側の錯覚なんですが。
他にも、本来は美術館所有の重文!!大日如来坐像のバックのバックに光をいろいろ変えて当てていく、という。
いーんかいな?という感じですが(笑)
これも、荘厳さが増したり、反対にチープになったり、と面白い。
電気の使用法は、主に、照明を変化させる、という感じなんですが、それが十分に発揮されているのが「踊る埴輪」を躍らせる、という展示。
↑ パンフより
小さな素焼き風のポーズの違う埴輪を並べて、それらを照らす豆電球の点滅を順番にするようにしていくと、なんと不思議な事に、埴輪の影がアニメーションのように動いてみえるですよ!!
ジャワの影絵みたい、というか、面白くて不思議です。
また、ついつい長居をして、見入ってというか聞きいってしまってたのが、コレ。
電線を巻いて、電磁石を作り、その上に試験管に入れた磁石を置く、そしてそこに電気を通すと、電磁石が作った磁界に反応して試験管の中で磁石が動き、試験管のガラスの壁にぶつかり、チリチリと音を立てる、という仕組みです。
これを、音階別に多数作って、さらに電気を通す=音が出る+ランプが灯る、という風になってます。
音は、私が聴いた感じでは、「ド」「ラ」「ソ♯」「シ」とパーカッション的なチリチリという音符では表現できない音が高低二種類、という感じです。
これを組み合わせて、なんとも不思議な音楽が生まれてきていました。
神秘的っていうか、ガムランみたい、というか、大木が生い茂る森に入ったら、こんな音が聞こえてくるんじゃないか?と思えるような感じもあり・・・
楽器でたとえると、吹奏楽のパーカッションで時々使われるウィンドチャイム、キラキラしたような連続音を出すあの楽器
これを単音づつ抜き出し、かつそれを多数同音で鳴らしたような感じかなぁ?
ランプの灯りもキャンドル風で、かつついたり消えたりして、とてもいい感じで、ずーっと座り込んで聞き入ってました。
人がいないのをいい事に^_^;
なんだか、全体的に雰囲気というか、発想が「テルミン」風だなぁ~と思ったりもして。
で、売店では、あの「大人の科学」も売られてたりするんですが、エレキギターとかの回はあるのに、なぜかテルミンは無かったのよぉ~T^T
という感じで、かなり良かったのですが、ただ、展示数のわりにはお値段が高いかな~?という気もしました。
まぁ、電気代がかかってるのでその分、かもしれませんがのぉ。
その後は、本来は今日はクラリネットのレッスン日でもあり、でもまだ時間があったので、一度やってみたかった「岳南鉄道を終点まで乗ってみる」をやってきました。
終点まで、片道350円です。片道9.2Kg。
岳鉄、と言えば、この赤の車両。一両編成です。
運転席でございます。
途中は、こんな工場のすぐ真横を走ったり、場所によっては敷地内も走ってるような気もする・・・
終点の岳南江尾駅。
線路も終点。枕木が沈んでますなぁ。
終点にあった、緑の岳鉄車両。岳南鉄道8000形電車、という名前だそうな。
赤いのは、5000形。
で、この岳南鉄道車両内に、ノートが一冊置いてあって、乗客に好きにご意見、感想等適当に書いて下さい、というとの事で、今日それを初めてパラパラめくってみたけど・・・
スゲー、東京、千葉、はたまた北海道から「乗りに来た」っていう書き込みが多数ありました。
地元人気はどうだか分からんが、確かに、鉄道ファンにはかなり人気みたいですなぁ~。
廃止のうわさは、とりあえず立ち消えたみたいだけど、まだまだ安泰とは言いがたい路線ではありますが、ぜひ存続していただきたいもんです。
まぁ、月に一度しか乗らん人が言うのもなんですが・・・