日本作品が久々にアカデミー賞取りました!
原作が村上春樹、って事ですが、あーなんかそれっぽいなあ〜
あー、湯船に浸かって、あの高い天井の立派な梁をぼーっと眺めてるのが好きだったなあ〜。
が、ウィルスミスのビンタ事件で、日本でもそっちの報道の方が大きいよーな?
まあ、これが『映画』だったら観客は拍手喝采なんだろうけど。
で、ウィルスミスは正式に謝罪したそうだが、なんだかウィルスミス側だけ取り上げて、ビンタされた側の『ジョーク』についてはあんまり、なんだけど、あれって許されるもんなんか?
ジョークだからいいの??
しかし、たしかに暴力はいかんが、空気読んで周りにあわせてお愛想笑いせずに、奥さんのために怒ったウィルスミスを私は非難出来ないなー。
あーいうの、ハラスメントと同じくなんだよね。セクハラ発言受けても、怒るなんてガキだよ、笑って流すのが『いい女』、みたいな考え方。
それ、古いからね。
まあ、例え周囲皆から非難されても奥様は絶対救われたと思し、それが一番だよね。
で、そのアカデミー監督賞国際長編映画賞取りましたドライブマイカーを見てきました。
原作が村上春樹、って事ですが、あーなんかそれっぽいなあ〜
って村上春樹語るほど読んでないけど、絶対的な孤独感、喪失感と共に生きていかざるおえない人々、ってあたり、あとモノローグ的な話の作りとかが。
なんかさ、映画を見てると同時に映画を見る事により観客の自分の内をも見させる映画といいますか。
外の展開より内部への展開の方がドラマチックだなー、って思いました。
主人公は舞台俳優・演出家でもあり、舞台劇演じてる様子が出てきます。
舞台の演技って、同じ演技でもテレビドラマや映画の演技とはかなり違うわけで。
舞台が好きな人がハマるのもそのあたりかなー?って思うんだが(勿論好きな俳優がいる、とかもあるだろうけど)
私はそんなに舞台演劇みる機会もないんだが、なんかその舞台演技がなーんかデジャブというかどっかで見た??
あ、そうだ!この間のウクライナのゼレンスキー大統領演説の後に参議院の山東議長が挨拶してたが、彼女の口調がこーいう舞台劇の役者の喋り方だったねー。
舞台ならいいが、リアルに話すと大仰すぎてわざとらしい、って話し方^_^;;
で、話は戻り、映画内の舞台劇として稽古や上演されてるのが、チェーホフの『ワーニャおじさん』なんですよ!
なんか舞台劇を背景として扱う映画って、チェーホフ率高いのでは?
主人公がやる舞台は多言語舞台で、いろんな国からの俳優がそれぞれ母語でセリフを言う、ってパターンで、ロシア語でのも出てきました〜
で、広島で上演するんでその際はアジア圏になるんだが、日本語・北京語・韓国語、そして韓国手話。
見てる時はそんなに感じなかったんだけど、今日たまたまTwitterみたら、手話使う人からのこの作品での手話についての苦言がツイートされてました。
韓国手話を使っていた女優さんは、手話を使うという設定の役柄であり、本人は普通に聞こえて喋るわけだ。
役柄として手話を使う、それなりに指導は受けたそうだが、日常ホントに手話を言語として使う人から見ると、彼女の手話は棒読みで感情がなく美しくない、そうです。
うーむ、難しいところだが、多分、ツイートした人は手話>映画、であり製作側は手話<映画、なんだろうなー。
手話を実際に使う人を役者として使えたらいいか?って言えば、反対に手話はできても演技的にどうか?この作品に合う人なのか?はまた別問題なんだよね。
手話やセリフだけじゃないからね、映画の演技は。
結果として製作側は映画のイメージの方を重視した、ってわけで。
昨今、ハリウッドでも例えばトランスジェンダーの主人公を普通のノーマルな役者に『演じさせる』とバッシングが来る、ホントのトランスジェンダーである役者の演じるチャンスを奪うな、って事で。
本来はアジア系である漫画のヒロインを、金髪碧眼の女優がキャスティングされると大ブーイングになる、こういう流れとの共通点をなんか感じるなー、と。
まあ気持ちはわかるけどねー。
この映画自体は決して悪くはないと思うんだけどね。
映画っていうのはほんといろんな人が見るから、そこにはその人の見る観点があり、それはそれぞれに異なる。
誰かがこだわるとこは他の誰かにはスルーされて気付きさえしないかもしれない。
それこそ、映画を通じて自分の内面に向き合うロールシャッハテストみたいな映画なんかもしれませんねー。
(ロールシャッハテスト=インクの染み見せて、何に見えるか答える検査)
三時間なんで、途中で絶対眠くなるかと思ったら全然眠くならなかったし。
で、今日は今月で閉店する松之湯へ。
最終日は混むだろうから、私には最後の松之湯。テレビの取材来てました。
あー、湯船に浸かって、あの高い天井の立派な梁をぼーっと眺めてるのが好きだったなあ〜。
水風呂がぬるかったのも今となっては懐かしい(?)
いろいろお世話になりました、ありがとうございました。