新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

我が国がインドに抜かれ世界第4位に

2014-06-26 13:46:30 | コラム
世界銀行のレポート:

昨25日に21世紀パラダイム研究会の定例会で、上田会長ご推薦のエコノミストで証券投資コンサルティング会社テンダネスを経営される本間宗究氏の講演を聴いた。本間氏は議事録にして15枚にも及ぶ講演で、我が国が抱える多くの経済問題を解りやすい語り口で約2時間聞かせてくれた。

その全部をここに採り上げる気はないが、本間氏が何処も採り上げて報じなかったと何度か繰り返された話題に、去る4月30日に世界銀行が発表したレポートにあった「世界の経済大国(Biggest Economies、2011年の購買力平価ベース)」で我が国がインドに抜かれて第4位に落ちたことを指摘された。同氏の口ぶりからは「遺憾である」との響きが感じられた。

第1位はアメリカ、続いて中国、インドの順だった。第5位はドイツ、第6位はロシア、以下ブラジル、フランス、UK、インドネシア、イタリー、メキシコとなっていた。

余計なことかも知れないが、「購買力平価」(=Purchasing Power Parity, PPP)とは「各国の通貨の購買力を比率で表した為替レート。通貨の購買力は物価水準に反比例する」と、広辞苑にある。

本間氏は「我が国がインドに抜かれ世界第4位に落ちたことは実体経済のみならずマネー経済においても日本の存在感が薄れている状況とも言える」との懸念を表明していた。