新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

12月24日 その2 食べ物の匂いは、好みは

2015-12-24 15:29:07 | コラム
食べ物の好みは何で決まる:

佐藤隆一氏から今朝ほどの「カフェイン」について

「スパイスの香りで中東を思い出す!街にはそれぞれ匂いがあります。韓国はやっぱりキムチ臭い、台湾は場所にもよりますが、白檀のお線香の匂い、香港はウイキョウ・八角とパクチーの匂い、タイはハーブ・・・、で日本は何の匂いかと外国人に聞くと、醤油の匂いだそうです。日本人にはピンときませんが、そういうことらしいです。中東は行ったことが無いので分かりません。今度、新大久保の中東に行ってスパイス体験をしてきます。」

との意見が寄せられた。お出でになるのであれば、ハラルフードを商う店の中に入ってみることをお勧めしたい。所謂「異国情緒」も匂ってくるから。

そこで「日本の匂いは」で思い出したことがあった。それは10年以上も我が国に出張した経験がある、アメリカ人には珍しく全く躊躇することなく如何なる日本食でも「美味い、美味い」と楽しんでいた元の上司がいた。彼とは今でも家族ぐるみで交流を続けている。因みに、彼はW社をリタイヤーした後ではシアトルで大学院大学の教授となった知性派でいわば典型的なアッパーミドルである。彼がある時刺身と寿司を味わった後で言ったことが「日本の料理は美味だが、結局は醤油を味わっているのではないかと思う」だった。何となく説得力を感じて「そう言われてみればと一瞬考え込まされた。

また、矢張り日本の客先の工場等をを10年以上も技術サーヴィスで巡回して、かなり大胆に和食を味わっていた技術サーヴィスマネージャーがいた。彼はある時、お客様からの天ぷらの夕食の誘いを「なるべく先方の気分を害さないようにお断りしてくれ」と言い出した。それまでは天ぷらを好物の如くに食べていたので「何ゆえに」と尋ねた。答えは「あれほど何でも"deep fry"されたのでは何を食べても味が同じに感じられて楽しめない。今までは何とか耐えてきたが、それほど私の好みではなかった。だから今回は辞退したいのだ」だった。

これは、その個人の感性だからその通りにする以外ないだろうと、何とかお願いして変更して頂いたものだった。彼の好みは兎も角、このように、こういう場合でもはっきりと意思表示をする者がアメリカ人の中に入るのだ。そう言われてみれば、アメリカの食べ物には天ぷらのような揚げ物は少ないと思わせられた。だが、一度だけジョージア州アトランタで巨大なロブスターの唐揚げ(というのかな)をご馳走されたことがあった。「勿体ない。他の食べ方があるのに」と思ったが、非常に美味で驚かされた。

カフェイン(Caffeine)

2015-12-24 07:42:37 | コラム
カフェイン抜きの暮らし:

先日、カフェイン入りのエナジードンリンクを飲み過ぎて亡くなった方がおられたという痛ましい例が報道されていた。私は2006年1月の最初の心筋梗塞発祥の際の入院中に看護師さんから「もうこれから先に退院した後ではコーヒーは一日に一杯が限度で、出来るならば飲まない方が」と教えられていた。その意味が心臓に良い影響を与えないのだろうとは理解した。だが、その教えを守ろことなく喉元を過ぎた退院後には、何時の間にかおかわりが出る喫茶店やレストランなどでは何杯も飲むようになっていた。そして、別段何らかの悪影響が出てきたとは思っていなかったが、二杯目を飲むことは避ける程度には注意するようにはしていた。

ところが、一昨年の12月30日の不運だったと自分で決めつけている食中毒による血栓の発生と言うべきか三度目の心筋梗塞とすべきか迷うが、重大な病から何とか退院出来た後では、兎に角カフェインの摂取は極力避けようと思って調べてみれば、コーヒーどころか、日本茶も紅茶もみなカフェイン入りだったとわかって認識不足を反省せざるを得なかった。コーラの類にもカフェインを含んでいるのも学習した。これでは飲めるものがないではないかとなるが、そこで行き着いたのが「カフェイン抜き」即ち"decaffeinated coffee"という当たり前の結論だった。

そこで街に出て探してみれば、案外に通称「カフェインレス」のコーヒーは粉でもインスタントでも容易に手に入らないのだった。やっと発見できたのがNESCAFEの"GOLD BLEND"の「カフェインレスと表記されたインスタントコーヒーだった。だが、この商品も高田馬場まで遠征しないと入手できず、常に在庫があるとは限らず、また価格も妙に変動するのだ。だが、それ以外には選択権がないので、買える時に買っておくようにしている。

意外だったのはカフェインを含んでいる飲料が多かったことだった。特に、国際医療研究センター病院の栄養相談で厳しく指導されたので、今年の前半からは減塩食の励行は言うに及ばず「これでは水とスポーツドリンク以外飲めるものがないではないか」と嘆いたものだった。今年2月の退院後は外食などという冒険をする気力もなかったので、飲み物の選択に迷うことはなかった。そこにあの死亡事故の報道があってあらためて「カフェインとは」と学習した次第だった。

ここで、またアメリカの話だが、かの国ではコーヒーを飲むときに"Decaf"(ディーキャフ)と言って注文する者が多い。"decaffeinated"では長いので省略したらしい。今にして思えば、その連中は「心臓に何らかの問題を抱えていたのだろう」と察している次第だ。因みに、Oxfordには"caffeineless"という言葉は載っておらず"ーsee also decaffeinated"となっていた。また"caffeine"は"a drug found in coffee and tea that makes you feel more active"となっていた。