新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月6日 その3 16年4月の新宿区の人口

2016-05-06 15:17:19 | コラム
4月には外国人が僅かに減少:

新宿区の「広報しんじゅく」28年5月5日号によれば、4月の住民基本台帳人口は335,510人で、前月比では860人の増加となった。日本人が993人も増えたのに対して外国人が133人減少していた。3月が全体で僅か37人の増加だったのと対比すれば、一気に取り戻した感がある。先ほども大久保通りに出てきたが、とても外国人が減ったとは思えない賑わい振りで、本当に日本語を話している者は少数派である。素朴に言えば「韓国人は何処に消えたのだろう」というのが実感である。それほど中国語で喚く若者が多い。なお、世帯数は211,155と対前月比1,029という0.5%の増加だった。

因みに、3月末から4月にかけて我が家と新大久保駅と高田馬場駅の中間にある大型の2校の日本語学校と大型の外国語学校が1校、内・外装を一新する工事を実施して集客の準備をしていたが、それが期待したほど効果を発揮しなかったのかと疑っている。
“Koreatown”は連休中に少しは女性客を集めたようだったが、最早往年の賑わいはなく、単に韓国産の化粧品を売る店が多いだけの町となった。それにも拘わらず、テレビ局は未だにこの街の韓国料理屋を採り上げているのは何が特別な理由でもあるのかと疑いたくなる。

中国の若者は相変わらず増加が続いているとしか思えない。また、依然として増殖中のコンビニに入れば、レジにいるのは圧倒的に外国人が多いし、先日入ってみた「すき家」などは店番をしていたのはタイかベトナムの若者2人だった。「イスラム横丁」を目指してくる中近東勢は増える一方で、他にマレーシアかインドネシアの女性も確実に増えている。

4月の外国人の数は38,596人と対前月比0,3%の減少だった。全体に占める率は11.50%で3月の11.57%、2月の11.6%と1月の11.5%との対比でほぼ変動なしだった。だが、街を歩いている感覚では中国人を主体としたアジア系の若者の数は区の統計の数倍はいるのではないかと思わせてくれる。中国と韓国の経済の不振が続く以上、今後とも合法・違法も含めて彼らが押し寄せてくる傾向は止まらないだろうと心配している。

参考資料:新宿区広報「しんじゅく」平成28年5・5

5月6日 その2 アメリカ大統領選挙 #2

2016-05-06 14:34:09 | コラム
トランプ支持を回避する:

私が今回アメリカの代表的なアッパーミドル乃至はそれ以上の一族に、トランプが共和党の候補者として指名を受けそうな事態になったことについて彼らの意見を問い合わせたところ、本来共和党支持の体制派にいるべき知的階級の彼ら2人が共和党の候補をこの時点で見限ってしまっていたことには、やや愕然となった。即ち、彼らのように本来は俗に言う「アメリカ人の1%が99%の富を占めている」階層に限りなく近いところにいる人々が不支持なのだ。

マスコミやアメリカ問題の専門家の方々が言われる下層に属する所謂「プーアホワイト」と言われる白人を含めて、女性、少数民族と言われるヒスパニックやアジア系が本来民主党の支持者であったものが、今やトランプ支持に回ってしまったのが紛れもない事実だろう。

佐藤一氏は「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」という憲法を押しつけたのがアメリカだったと、トランプは本当に承知しているのかと疑問を呈された。私は知らないと思っている。それは、日本関連の仕事でもしていないない限り、普通のアメリカ人は日本のことなどに関心がなく「もしかして中国の中にある国?」などと平気で言うのだから。アメリカ合衆国では多くの国民は自分の州のことしか知らず、州の外にも出たことがない人が幾らでもいる。およそ非国際的な民衆の国であり、余所の国などについては関心が極めて低い。

そんな連中に向かって「日本は自分で自国を守るべき」などと言って票を集めようとしても、どれほどの有権者が「なるほど」と思うだろうか。私は彼らが日米安全保障条約があるなどとは承知していないと本気で疑っている。彼らが不支持では、あと何人に尋ねても無駄かと思わせられた。何れ近いうちにYM氏に会って何を言うか聞いてみるつもりではあるが。


私はトランプが候補ではヒラリー・クリントンに対して勝ち目がないとは思っている方だ。だが、そう決めつけるのは時期尚早だ。どうなるかなど予測出来はしない。その辺りを英語で言えば”Who knows?”とでもなるだろうか。

アメリカの大統領選挙

2016-05-06 07:49:35 | コラム
ドナルド・トランプを支持せず:

遂に彼が共和党の候補としての指名を獲得することが確実視されるような事態になったので、一体アメリカはどのようになっているかを長年の知人の一人であるIntelのdirectorと彼の実父に尋ねてみた。彼は典型的なアメリカ上流階級の家庭の出身でハーヴァードのMBAであり、父親もMBAで会社を引退後に大学院大学教授となった知性派。

返信の内容は分かれていたが、両方ともトランプ支持ではない点では一致していた。

一寸長くなるが、息子さんの方の見解から概要を訳してみる:
>引用開始
*どうやら未だ嘗てなかったような興味深い選挙戦となる様相を呈してきた。今週中にケーシックとクルースが共和党の指名争いから脱落してので、トランプの指名が決定したかのようだ。彼には対立候補がいなくなったので、残る代議員の過半数を確保するだろう。

誰しもが共和党が分裂状態になってトランプが党大会の第1回目の投票で十分な数の代議員票を集められず、他の誰かに票が流れれば良いがと思っている様子だ。私はトランプは党大会前に十分な代議員数を確保してそのような事態にはさせない態勢を整えて臨んでくると見ている。

本選挙戦に話題を移せば、トランプは民主党の指名を受けるだろうヒラリー・クリントンと対決することになる。個人的にはトランプ支持に回る気がない。トランプは婦人、少数民族、障害者等々の団体に対して無礼とも言える態度を採ってきたし、外交政策に関しては保護主義を唱えたことは孤立主義射的ですらある。私自身はそれほど熱烈にクリントンを支持している訳でもないが、トランプの当選を回避する為にはクリントンを支持するしかないと考えている。

私は共和党の幹部の一部には党員証を破棄してトランプの当選を回避する動きすらあると聞いている。故に、クリントンが反トランプ票を大量に獲得することすらあり得るので、クリントンが勝利しても驚くには当たらないと考えている。トランプがクリントンをワシントンDCの体制派を代表する候補者として批判して票を集めることがあると見ているが、トランプの大衆受けするキャンペーンが何処まで成功するかの予測は極めて難しいだろう。
>引用終わる

*父親の意見の要約:
クリントンの政策は穏健であり、国務長官時代の世界に対する経験があり、民主党と共和党の対立を巧みに調和させていくと見ている。しかも、ビル・クリントンの大統領時代の実務経験を引き継げるのだ。従って、彼女こそが乱れかかっているアメリカを建て直すと信じたい。共和党は混乱状態にあり、もしもトランプが選ばれれば世界中に不安と緊張感をもたらす危険性があると見ている。現時点では本選挙の成り行きを見守っていくしかない状態だ。