新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月8日 その2 我が国のラグビーの在り方に不満が

2016-05-08 10:34:12 | コラム
矢張りラグビー界に一言物申す:

昨日は途中から気が付いてラグビーのスーパーリーグに加盟している、言わば我が国を代表する「サンウルブズ」なるクラブがオーストラリアの「フォース」との試合を前半の終わり頃からテレビ観戦した。その時点で既に5対26と劣勢だった。結果的には22対40と後半の善戦健闘も空しく負けたのだが、全てにおいてほんの少しの技術と体格と身体能力の差が、点数では大敗ということになってしまうのだ。

それはそれとして、私には我が国の、いや世界のラグビー界の習慣がどうしても納得がいかないのだ。昨日も画面に出たメンバーを見るとカタカナの名前が15人中の9人を占めていたのだ。私はその国に3年いればどうのという世界の決め事が気に入らないのだ。先日のW杯でも3勝もしたのは快挙だとマスコミはいうが、世界の諸国は自前の選手だけでやっているようにしか見えないのだ。

その点を先ほどTBSの関口の時間で浅井愼平が私の不満と同様なことを言っていたので、後手を踏んでしまった恨みが残る。昨日も確かに国産のウイングの山田章仁が2本のトライをしたが、ここぞという体格を武器とした突進やタックルを仕掛けるのは圧倒的に奇妙な頭髪か刺青をした者が多い。刺青は文化の違いとして諦めざるを得ないが、私は外国人との混成テイームを承認したくはないのだ。多くの外国人を入れて我が国のラグビーが強くなったと言われても、素直且つ単純に喜ぶ気にはなれない。

昨日もサンウルブズが懸命に努力してトライを獲ると、スタンドには無邪気に(失礼)我がことのように喜んで躍り上がる観客がおられた。純粋に国を愛する気持ちは分からないでもないが、私には割り切れないものが残ってしまうのだ。私はジョーンズ・ヘッドコーチの後を継いだ新監督さんが一度でも良いから純粋に日本人だけのテイームを編成して世界の強豪と何処までやれるのかを見せて欲しいのだ。現在選ばれている連中は「混成軍」の編成をどう思っているか訊きたいものだ。

言いたくもなるが、W杯に出られるかどうかの瀬戸際のサッカー代表は同胞だけだ。ラグビーとは世界が違うとはいえ、それで負けたのならば「仕方がなかった」と率直に諦められるのだが。

YM氏と懇談した

2016-05-08 09:59:46 | コラム
代官山の混雑を避けて新宿で:

7日にはYM氏は週末の代官山の混雑を避けるべく新大久保まで来て貰った。彼曰く「今や代官山の人気は上昇の一途で、地方からの観光客も多くなったがインターネットのお陰か外国人も急増し、土・日には混雑する群衆の中を掻き分けて歩くような状態で、我々が愛用していた梅ヶ丘の美登利寿司のカウンターだけの支店も行列が出来る有様だ」と。それで止むなく残念ながら新宿に変更した次第だった。

彼もここに来たのは何年ぶりかだったので、そのKoreatownの衰退からからイスラム横丁の賑わいには驚かされるとともに、ハラルフードを商う店等余りにも多くの種々雑多な店が増えたのが意外だったと一言。確かに、初めてハラルフードやトルコのKebabの屋台同様の店を見る人は異様だと思って不思議はない猥雑な一画がある街になってしまった。

彼とは昼食を摂りながら2時間ほど語り合ったので、その間の数多くの話題からこれというものを披露してみよう。

トランプ:
先ずは矢張りトランプから入っていった。彼は最初からトランプには否定的だったので、ここまで来ても彼の大統領就任はあり得ないと見ていたのには何の不思議もなかった。即ち、ヒラリー・クリントンが勝ってしまうと言っているのだが、彼は以前からクリントンの行政能力も兎も角、彼女は国務長官時代から健康問題を抱えているので、その点に大きな疑問が残ると指摘していた。何れにせよ、共和党の四分五裂状態は憂慮すべきだろうという話になった。

時代の変化と科学の進歩:
日米の製紙産業がICT化の急速な展開にあって衰退の一途を辿っていることも話題になった。彼はアメリカの大手メーカーのほとんどが印刷用紙関連から撤退し、その事業を買収して引き継いだ企業があらかたChapter 11になってしまったことは承知しており、私と同様な見方でこの流れを阻止しようがない以上、我が国にもその波が襲ってくるのは必定と見ていた。現に我がW社などは売上高の最高到達点だった2000年代に入ったばかりの頃の2兆2~3千億円から既に8,000億円に減少し、従業員も58,000人から13,000人となったほどだ。

彼はアメリカでの傾向として省力化というべきか人員削減とするかは別にしてAIの活用であるとか、人手を使わない機器の発達が著しいことに注目すべきだといっている。アメリカに行ってみれば一目で分かることだが、コンビニやスーパーのレジのような単純反復業務には圧倒的にアジア人が多く、労務費の節約が図られている。だが、大規模なスーパー等では既にお客が自分でチェックアウトするカウンターが普及し始めている状態で、人が人を使わないようにする為の機器の発達と普及が目覚ましい。この傾向はあらゆる産業やサービス業界に広まっていくだろうと指摘していた。単純に言い換えればロボットの普及で自ら雇用を危うくしているようなことなのだ。

学費の高騰:
アメリカの私立大学の学費の高騰も話題になった。最新の週刊新潮にはハーバードのビジネススクールでの2年間の学費が20万ドルにも達すると指摘していたが、その傾向は止まることを知らないようだ。アメリカには言うなれば貰いきりの奨学金があるにはあるが、この学費の高さでは余程裕福な家庭というか、俗に言う「1%の富裕層」の子弟しかそういうIvy League級のビジネススクールには子弟を送り込めなくなってしまう危険性がある。と言うことは、益々我が国でもマスコミが指摘したがる「格差の拡大」と「富の偏在」が進んで行ってしまうのではないのか。

省力化:
懇談中に直接の話題になったの事柄ではないが、機械化即省力化は我が国でも至る所で進んでいた。2007年に成田からUnited Airlinesで飛んだ時にはチェックインがタッチパネル式になっていたが、アメリカの空港ではそうまではなっていないキャリヤーがあった。数年ほど前に国際医療研究ーセンター病院(NCGM)では再来患者は専用の機械で会計票にまでなってしまう受診科目の予約確認のシートを貰う方式なり、会計も自動支払機というシステムに変わった。先月まで家内がお世話になっていた東京山手メデイカルセンターも同様な機械化になっていた。

ボランテイヤーに依存:
ところが、このメデイカルセンターには意外なボランテイヤー団体が入っていて、看護助手的かまたは介護の範疇に入るかのような仕事(例えば患者の移動の車椅子を押す)からセンターの内外の掃除までやっておられた。このボランテイヤーの方々は何れも体格が優れた高齢者が多く、皆同じ赤と白のデザインの「不惑俱楽部」と書かれたジャンパーを着用されていた。私はNCGMでも看護師さんたちは人手不足と聞いていたので、ここではこういうボランテイヤーの手を借りていたのかと解釈していた。即ち、機械化が不可能な仕事が多いのが病院であるということ。

しかし、ふとラグビー界には嘗て「不惑俱楽部」というOBのクラブがあったことを思い出して、エレベータで乗り合わせたそのジャンパーの眼光鋭い高齢者に「もしかして」と伺ってみた。すると矢張りあのラグビーのクラブの方々がボランテイヤーに来ておられたのだと確認出来た。そこで別途検索してみると、1949年に設立されたNPO法人で40歳以上の方が所属する俱楽部だと確認出来た。即ち、サッカー界でいえば「四十雀」のクラブだった。頭が下がる活動だった。ホームページにはボランテイヤーとして活動されているのは東京山手メデイカルセンターであるとあった。

私は偶々母方の叔父の一人が早稲田大学で昭和初期のウイングとして活躍していたので、多少往年の大学ラグビーのスターについての知識が残っていたので、エレベーターの中で短い昔話を楽しんだ次第だった。看護師さんたちでは手が回りきれない仕事をそうやって補う手段があったのは意外だったが、この世には何時まで経っても機械化出来ない仕事があるものだと再認識した一時だった。しかし、現在の我が国ではそういう仕事をどのようにして賄っていくかとの課題が残るだろう。だから、東南アジアからの移民で補おうという声も高いが、如何なものだろうと思ってしまう。

この辺りまでだったと記憶するが、何分にもメモを取っている訳でもない友人との語り合いなので、ここまででご容赦願いたい。