新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月7日 その2 服装の色彩学

2016-05-07 10:18:06 | コラム
ビジネスマンの服装学から:

トランプのネクタイの色に関して、私が長年ラジオでも大学でも語ってきた好みの分野でもある「ビジネスマンの服装学」から一言。

一般論として「私は赤系統の色は『性的な精力』を誇示するものであり、ビジネスの場では多用するな」と説いてきた。さらに、「赤」は対面する相手を刺激する色なので好ましくないので、重要な商談(例えばクレーム処理の話し合いの席)の場に臨む時は避けよと心得て使ってきたし、赤は「暑い色」なので冬場だけにせよとも説明してきた。実際には赤が入ったネクタイは春になれば10月まで封印していた。

相手の心和らげる色が「茶」なのだが、原則としてこの色は「遊び着」なので、仕事の席に着て出るものではないのだ。だが、私は何としても論争と対立を避けたい話し合いの場には敢えて茶系統のスーツかネクタイだけでも着用に及んだことがあった。効果はあったと信じる例が多々あった。

仕事の場での色の数の大原則は同系統の色は一色と数えて三色までが限度で、それを超えると雑駁が印象となり、相手が好ましくないと感じてしまう嫌いがあるのだ。この三色の原則論はスーツ、シャツ、ベルト、靴下、靴までに及ぶので、詳細な解説は後日に譲ることにする。

あの色の使い方では、矢張り、ビジネスマンのトランプは対立を恐れず暴論を吐いてきたかと思わせてくれるのだ。

トランプの歴史認識には誤りがある

2016-05-07 07:23:56 | コラム
在日米軍の経費を全額負担せよとは不当ではないか:

私はもしかすると何故米軍が我が国に基地を設けて駐留しているのかの歴史認識では、トランプとそうは変わらないかも知れない。だが、1945年8月に旧制中学の1年生だった者としては、進駐軍は我々が願い出て来て頂いたのではないくらいは承知している。願い出たのであれば、経費の全額負担もあり得るだろうが・・・。また、冷戦時代にあっては駐留軍にはアメリカなりの理由があって南は沖縄から北の果てまで基地を設けたのだと思っていた。ましてや、近年の習近平の暴挙を見れば、我が国に基地があるのには何の不思議もないと思う。

トランプの主張に少しは狡猾さを見出す点がある。それは全額負担せよとは声高に言っているが、負担せねば撤退するぞとまでは言っていない点ではないか。彼とても、中国の南沙諸島等の近海への乱暴な国際法何処吹く風的な軍事基地かは目に余るくらいはご承知なのだろう。また、我が国が同盟国として思いやり予算を付けているくらいもご承知かと思う。それでも、無知な少数民族(”minorities”と複数にせねばならないようだ)等の支持層の歓心を買う為にはそう主張するのだろう。

共和党内部には既に党大会には出席しないと言い出した撤退した候補者がいるなど、トランプ排除の動きがある。だが、本戦で勝つ可能性が高いヒラリー・クリントンにも私用のメールアドレスを公務に使用した疑惑等を指摘して引き下ろし運動を試みる一派もある。私はアメリカの過去における大統領選挙の裏側など知る由もないが、両党の有力乃至は指名がほぼ確定の候補者がこれほど非難攻撃された例など寡聞にして知らない。

何れにせよ、私はトランプの本戦での勝利はないと予測し、且つ望んでいる方だが、共和党内部かトランプの所謂スタッフに余程有能で勇敢な人物が何名かいて、彼の歴史認識!を修正させ、外交と軍事政策をあるべき方向に向けておいてくれないと、私が望ましくないと否定的だった民主党政権が続かなくても、トランプ政権では我が国にとっては紛れもない”bad news”になってしまう危険性(可能性ではない)が高いと危惧する。

全くの余談だが、トランプは何時テレビに登場してもアメリカで言う”long”の無地のネクタイ、それも朱色に近い赤と明るい空色の何れかを着用し、オバマのような逆アメリカ縞(ヨーロッパ風という意味で、我が国でも圧倒的にこの非アメリカ風が多い。アメリカ式は縞が右肩から左下方向に流れるのだ)のネクタイはしない。あの色の使い分けに何らかの意味があるのかまでは注視してこなかったが、何れは分析してみるかと密かに考えている。