新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月17日 その2 誰もトランプを支持していなかった

2016-05-17 16:30:26 | コラム
リタイヤーしたエンジニアーの意見:

今回、トランプが共和党の候補者として指名を受けたらどうなるかを3人のアメリカの知人に尋ねてみた。以下に最後に返信が来た大学で原子工学を専攻し、後にW社工場勤務の傍らその地域の短大の夜学に通って紙パルプ学の単位を取得して目出度く管理職の資格を獲得して、本社組織に組み込まれた技術者の意見を紹介する。これまでに解ったことは、誰もトランプを支持していなかったし、クリントン支持に燃えていなかった点だった。

>引用開始
今回の大統領選挙戦は近年希な性質なので、難しい問題だ。トランプは言わば一匹狼でありながら、その手法で今日の指名獲得が確実なところまで漕ぎ着けて、全くそうなるとは予想だにしていなかった共和党の幹部たちを慌てさせた。

一方、ヒラリー・クリントンは正常な手続きを経て民主党の指名を確保した。私の個人的にはサンダースが指名を獲得することはあり得ないと見ている。ヒラリーの問題点は彼女では余り人々にやる気を起こさせないことにあると思う。

民主党支持者の中に多いブルーカラーの範疇位に入る者が大いに盛り上がってはいるが、民主党支持者の中には敢えてヒラリーに投票に行かない者たちが出てくる可能性すらあると思う。

私はヒラリーを支持しようとは思わないが、もしもトランプが勝ってしまえば大変なことになってしまうだろう。彼は政治的な経験、就中国際的な分野での経験がほとんどないだけではなく、彼がキャンペーンの中で打ち上げてきた女性蔑視的、且つ少数民族に対して否定的なこと等は我が国の国是に反するものである。

私にこの件に関する私の見解を尋ねてくれた事に感謝する。

<引用終わる


また一人中国寄りの指導者が出現

2016-05-17 08:41:02 | コラム
習近平中国の思う壺か:

先頃のフィリピンの大統領選挙では「フィリピンのトランプ」と言われたロドリゴ・ドウテルテ氏(Rodrigo Roa Duterte、71歳)が当選した。マスコミ報道ではこの人物は中国贔屓の如くだったが、今朝の報道では既に在フィリピンの中国大使と面談した写真が載っていた。「なるほど」と思わせてくれた。Wikipediaによれば、ドウテルテ氏の母方の祖母が華人だったとある。南半球に下がるとオーストラリアの第29代総理大臣のターンブル氏(Malcolm Bligh Turnbull)も中国寄りだと聞かされている。

私でさえ、これは一寸由々しき事態ではないのかと思ってしまう。就任以来中華思想の権化のような習近平は南シナ海での埋め立て地の軍事基地化をアメリカの反対姿勢や近隣諸国の批判を物ともせずに思い通りに進め、ここに至ってはさらに新たな埋め立てを開始すると宣言した。一方のアメリカはその埋め立て地の周辺の海域に軍艦を航行させている、中国が何を言おうと。オバマ大統領にしては良くぞやってくれたと言いたくなってしまう。

太平洋の2国に上記のような総理大臣と大統領が出現しては、習近平の中国は「してやったり」であるし「我が事が成っていくだろう」とほくそ笑んでいるだろうと思ってしまう。言うなれば中国の思う壺的事態の出現だ。これを現オバマ大統領が快く思う訳がないことは既に軍艦の派遣で意思表示をして見せてある。私はこの成り行きでは、ソヴィエト連邦なき後の「冷戦状態」が出現せねば良いがと念じている。

おそらく習近平は一歩たりとも退くまいし、アメリカは次期大統領が誰になるかは別にして、オバマ大統領の後継者がこの事態を看過するとはとても思えないのだ。私は冷戦は冷戦のままに推移するとは思うが、その事態にあって新安保法制を未だ以て「戦争法案廃止」などと叫んでいる輩が政界にも数多く巣くっていることは非常に好ましくないと思う。岡田克也を始めとする野党連合だったかは無手勝流でこの事態の成り行きを座して待つとでも言いたいのだろうか。悲観論者の私は密かに憂いているのだが。