新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月22日 その2 5月21日のスポーツ

2016-05-22 13:26:45 | コラム
スポーツのテレビ観戦で多忙だった:

野球:
昼間は巨人が中日に引っ繰り返されて負けるのを楽しんだ。今年の巨人もまた不思議な現象で投手にはろくな奴がいないし、打つ方でも坂本主将が一人で気を吐いている以外は不振な者ばかり。それでも何とか首位を確保しているのだから、他の五球団が弱すぎるという結論に達する。しかも弱いだけではなく、お互いに食い合って巨人を助けてしまうのだから始末が悪い。ここまでのところでは高橋由伸を無理矢理に監督にしてしまったことが吉か凶かの結論を出せない。

ヴァレーボール:
野球如きはこれくらいで良いだろう。夜になってからの女子のヴァレーボールの五輪最終予選がなかなかの見物だった。しかし、同じ時間帯にスーパーラグビーとJリーグのサッカーもあったので、適当にチャンネルを変えて熱心に観戦した。女子のヴァレーボールが五輪出場権を確保したのは誠に結構だった。だが、イタリアを相手に勝敗を争うのではなく、2セットを取れるか否かが決め手だったのは良く解らないままに見ていた。

それにつけても気の毒だったのが、4位に終わって出場権を逃したタイ国だった。我が国との対戦では決して負けていなかったと見えたし、寧ろ第5セットでは10対4だったかの大量のリードを審判の判断でレッドカードを二度も出されて2点を失ってしまったのはいくら「勝ちに不思議あり、負けに不思議なし」の大原則があっても、タイ国の側では納得できなかっただろう。しかし、規定の変更について行けなかった監督がいたことが「弱かったのだ」と断じるのは不条理な気がする。マスコミは「勝った、勝った」と大騒ぎだし、勝った代表の気力を褒め称えるが「タイ国に同情したらいけないのか」とすら感じた。だが、先ずは「お目出度う」と言っておく。

次はラグビー:
既に「kazk様」で述べてしまったが、確かに寄せ集めの日替わりクラブではあっても、確実にラグビーそのものは進歩しており、体格・体重・身体能力に勝る外国人に対して戦うソフトウエアが整いつつあると見た。残された課題は彼らと似たような戦法というか展開だけではなく、我が国独特のフォーメーションを編み出して、それを支える身体能力の強化を進めることかと思ってみていた。今年中は勝った負けたを騒ぎ立てるのは当たらないと思う。

一言言っておけば、マスコミは大野のような38歳の宿将(ベテランの訳語だ)を何時までも使っていることを褒めるのを即刻止めるべきだ。それは彼が居座っては何時まで経っても後進への道が開かないことになってしまうからだ。マスコミは高年齢と子供が出ることを過剰に褒め称えるのを何時も苦々しい思いで見ている。かく申す私は、80歳まで仕事をしていたが、何度か「貴方がやり続けていることは立派だが、それでは若い者に仕事が回ってこないと知るべきではないか」と批判された。その通りだとは思うが、「俺をしのぐ者が出てこないことを何と思うか」と心中では叫んでいた。大野は何と言うだろうか。

サッカーにも触れておく:
如何せんJリーグのサッカーには見ていて興奮と感動がないのか残念だ。決して下手ではないし、上手くなっているとは認めるが、ラグビーや昨夜の女子のヴァレーボールで木村沙織が見せたような迫力と懸命さが乏しい気がするのはひが目か。いや、何故かな。だから、見ていた時間が最も短かったし、言うべきことはあまりない。


kazk様

2016-05-22 04:54:29 | コラム
kazk様

昨夜はヴァレーボールを主体にテレビ観戦しておりましたので、スーパーラグビーは後半からの観戦となりました。サッカーもありました。結論から先に申し上げますと「あれは日本人選手も入っているクラブが世界の強豪クラブが参加するリーグ戦に加盟して善戦健闘しているのだ」と解釈することで、私がこれまで批判的だった「純粋の日本代表ではない」事から脱却することにしました。言い換えれば「あのクラブを日本代表とは見なさないことにする」のです。

しかし、昨夜も見ておりますと、TBのパスの形に色々と変化が出てきて、従来のように(と言うか何十年以前のように)アナウンサーが「スクラムからヒールアウトされました。そこでスクラムハーフからスタンドオフ、スタンドオフからセンター、センターからウイングに」という決まり切った形からかなり頭を使ったと言うべきか、それぞれが視野が広くなって単純な展開ではなくなってきた様子が見えたと思います。これはあのような強い相手との経験を重ねることで進歩したと考えたいのです。

フットボール経験者と語り合うと、「何故1対1で向かい合っている形で潰されるのが解りきったところに突っ込んでいくのかが理解出来ない。何故相手のデイフェンスのギャップに入っていかないのか」と指摘し不満に思いました。そこに山田章仁のようにフットボールを経験した者が現れて、スピンすることを覚えて柔軟性が出てきた上に、外国人と戦うことでパスのパタンに工夫が凝らされてきたと見ました。

サッカーもこのようなラグビーの変化と進歩に見習うべきかと、一寸残念です。