新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月4日 その3 「中国の本心は何処は何処にあるのか」の補足

2016-05-04 15:43:23 | コラム
中国に向かって言うべきこと:

先ほどのこの件について、以下のように補足したい次第。

私の表現が不十分だったかと反省している点がある。それは「私は中国の妄言に対しては理非曲直を明らかにして言うべきこと、反論、否定論等々を正々堂々と公開の席で表明せねばならない」と言いたかったのだ。菅官房長官の記者会見などでの語り口では弱すぎる感が否めない。我が国の側では何時でもほとんど言われるだけで正当な権利である反論もせずに、論争を挑まないのでは「認めたこと」と同じだ。中国人だけではなく、アメリカだけも同様に見なすだろうと危惧する。

大体からして、我が国にはもしも「ノーコメント」乃至は英語で"No comment,"などと言えば、相手の言い分を認めたことになると知らない連中が多過ぎる。如何にも格好が良いようなこの台詞を何処の何方が使い始めた表現か知らないが、かかるカタカナ語の言葉の誤用が広まっていることが不安で不満でならない。論争と対立を恐れていては国際試合では負けてばかりいる結果になると知れ。


5月4日 その2 中国の本心は何処にあるのか

2016-05-04 10:48:25 | コラム
彼らが我が国を誹謗中傷するのは何故か:

先頃の岸田外相の王毅外相との会談の際の王毅の居丈高な我が国に対する注文の付け方について、多くの中国の専門家と識者が一様に「あれは国内向けの姿勢であり、日本に対して弱腰の態度を見せてはならないのである」と言う。中国の事情に明るいという触れ込みで毎度登場する遠藤誉(理学博士で物理学者にして東京福祉大学特任教授)は「王毅は元中日本大使で心中は親日派」とまで言った。

この遠藤博士は兎も角、識者が皆中国の要人(韓国人も同様のようだが)は国内向けには確固たる反日というか「日本を貶める」と同時に「見下した姿勢」での発言を繰り返すのだと指摘する。これが全て国内向けの姿勢だと言いたい気持ちも分かるが、私にはそれは彼らの偽らざる本心であり、我が国に対して畏怖の念を持っているが、それを前面に出すことはなく、言わば劣等感を丸出しにした悪口雑言に過ぎないのではと疑っている。換言すれば、我が国に対する嫉妬心の表れだということ。

彼らは決して我が国の優れた実態を知らないわけではなく、科学、医学、化学等の分野では毎年のようにノーベル賞を獲得している我が国とは教養面でも民度も面でも劣っていると承知しているはずだ。それだけではない、我が国がヴィザの要件を緩和するやいなや、「日本は怪しからん国だ」と教え諭してあった人民が雪崩を打って爆買いに向かい、自国の製造業に対する不信感を剥き出しにしたことなどは許しがたい現象だったのだろう。だからこそ個人の輸入品に対する関税率を引き上げて阻止に向かい、あらためて「日本が恰も属国であるが如き姿勢」を採らざるを得なくなったのではないのか。

私はさらに深読みをして、マスコミは未だにチャイナスクールのような連中が対中国の情報を仕切っており、私が言うような程度のことでも制限しようと図っているのではないかとすら考えている。中国の専門家がテレビに登場する際には、経験から言っても、事前に十分に打ち合わせをして中国のカンに障るようなことは言わないようにシナリオが出来ているとも考えている。だからこそ、皆同じような解説になるのだと思っている。

その弱腰の背景に外務省の弱気があるのではないかと想像を逞しゅうすれば、より解りやすい気がしてならない。何時までも中国(と韓国と北朝鮮)に先手必勝的なことを言わせ続け、マスコミがその部分だけ抜き出して報じる姿勢を続ければ気が済むのだろうか。我が国が中国に劣る点は人口が彼らの一割だと言うだけではないのか。安倍さん、外務省をもっと叱咤し督励して下さい

今年のプロ野球に思う

2016-05-04 09:04:41 | コラム
16年のプロ野球雑感:

不良債権:
週刊新潮のゴールデンウイーク特大号に面白い記事があった。そこには巨額な不良債権(不良資産?)を抱えたNYヤンキースの補強がままならぬとあり、年俸28億円という働かない投手サバシアを初めとするタシェエラ、エルズベリー、ロドリゲス、ベルトラン等々の20億円以上かそれに近い高額な年俸を複数年契約で取る使えない選手を抱えて、トレードの資金もないからだと解説されていた。

これを見て思い当たったのが、高橋由伸新監督を迎えた我らが巨人軍も似たような状況にあると思ってしまったことだった。それは、この球団にも今年、いや昨年からほとんど貢献していない我が国の水準での高給取りが沢山いたのである。即ち、内海哲也の4億円を筆頭に阿部慎之助の3億2,600万円、マイコラスの2億4,000万円、西村健太郎の1億3,000万円、大竹寛の1億円、昨年の5億円から5,000万円に引き下げられたとはいえ無用の長物と化した杉内俊哉という不良資産があるのだ。

しかも、これに懲りずに今年はロッテにいたクルーズ(Cruz)なる者を2億4,000万円で、NYヤンキースにいたというギャレットを3億円で取っている。そのクルーズは目下登録抹消中で、ギャレットは何と2割3分という体たらく。高年俸とは関係ないが、現在の布陣ではギャレット、片岡、村田、立岡と余所から獲ってきた者が中心で純粋に巨人で育てた者は言わば皆無だ。だが、例外として騒がれる割には伸びない高校から入ってきた坂本が一人いる。しかし、巨人の選手層は他球団に比較すれば圧倒的に厚く、優勝しても決しておかしくはないだろう。

ソフトバンク(SB)の強さ:
昨日の対日本ハム戦は興味深く観戦した。偏見だが、我が国のキー局のテレビ中継はセントラルリーグに偏っているので、この試合の中継などは貴重だった。日本ハムは日本に来てから負けていないSBの投手・バンデンハークから4点を取って有利な展開だったが、当方の閃きではSBが必ず引っ繰り返してバンデンハークに負けをつけないと思っていた。それほどSBが強いという意味だ。果たせるかな8~9回で追いついて、延長に持ち込んで当たり外れが大きいと思う松田がホームランを打って勝ってしまった。今年もSBの強さは揺るがないと思わせるのに十分だった。

ヤクルトの強さ:
昨日で昨年のセントラルリーグの覇者が漸く勝率5割に達した。ここの強さは川端、山田哲人、バレンティン、一寸雑すぎる雄平、目下負傷中の畠山と好打者、強打者を揃えているところにあると思う。だが、昨日は山中が弱者DeNAを挫いて完封したとはいえ、投手陣の駒不足という問題を抱えていると思う。山田哲人は私の好む運動神経発達型の好打者だが、未だ「これぞ」という時にホームランを打つのではなく、駄目押し的な時に打っている気がしてならないし、案外にあっさりと三振する癖がある。要するに確実性を上げて欲しいということ。今年の優勝は巨人の出来次第かな。でも、優勝出来ないと、昨年の勝ちはまぐれだったと言われかねないのでは。

DeNA:
昨日もヤクルトに完敗だった。このテイームは監督に誰を持ってこようと、横浜高校出身者への依存を止めようと何だろうと、今年も余り望みはないと思ってみている。そういう理由はずっと以前から変わらない現象だが、このテイームの野球の質が余りにも低いところにあるのだ。それは筒香だの梶谷だの良く打つ打者がいることはいるのだが、俗に言う「好球必打」が出来ておらず、「そんな球を打ってもヒットになるわけがない」ような投球に手を出すし、試合の流れを考えればどのように対処するかというような「勝負を読む力」が余りにも欠如しているのだ。換言すれば「野球をよく知らない者が多すぎる」とでも言えば良いか。

先頃、テレビに登場した野村克也元大監督が筒香を評して「彼に野球とは何かと尋ねて見ろ。おそらく答えられないだろう。それほど何も考えずに野球をやっているのだ」と手厳しかった。私は当にその通りだと思って聞いた。この欠陥は前監督がかの中畑だったからという程度の問題ではなく、長い間に適切な指導者がいなかったことの報いだと思っている、その代表格の筒香に日本代表チームの4番を打たせようという小久保監督の見識もまた怪しいというしかないのが残念だ。

DeNAの新監督になったラミレスは今年一杯は全て捨てゲームだとでも思って、選手たちに「野球とは何か」を教え直すことから始めた方が良いかも知れない。兎に角、全体的に粗雑すぎる。結局は甲子園ではその名を轟かせた横浜高校の野球は「甲子園で勝つ為のレベルに鍛えてまとめ上げたた」だけだったのかと思わせてくれる。