新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

11月7日 その3 アメリカ大統領選挙の行方

2016-11-07 16:59:52 | コラム
木村太郎はトランプが勝つと言った:

今日もロッカールームの新論客に「いよいよ明日ですな」と、この話題で語りかけられた。彼も6日夜のフジテレビの「Mr.サンデー」での木村太郎の強気な予想を聞いていたとかで「大胆なものですな」と感心していた。絶対にないとは言えないことだと語り合った。この話題は本日中に採り上げておかないと無意味かと思って敢えて採り上げた次第。

私は先ほどTBSの夕方のニュースで教えられたばかりだが、現実にはあの二人だけが立候補している訳ではなく無慮500人超が立っているのだそうだ。そうであれば、来たるべき選挙は二択ではなくなっていたのだ。しかし、実際にはクリントンかトランプかの選択としか思えないので、予想をしても当たる確率は50%であろうが、とても予想など出来る問題ではない。

私は当事者でもなく現場にいる訳でもないので、飽くまでも伝聞から判断することしか出来ない。だが、形勢はどう見てもクリントン有利としか見えない。現に、私のアメリカでの交際範囲内でトランプの勝利を予言した者もいなければ、彼を望んでいるという話は聞いていない。YM氏は以前からクリントンの大差での勝利を言っていたが、その可能性は98%と、2%と敗戦の危険性を残していた。私はトランプがこの僅かな可能性を何処まで広げていくかに懸かっているとは思っている。

だが、アメリカ大統領選挙は各州での選挙人の獲得数を争うものである以上、何時かのブッシュ元大統領が少ない得票数でゴア候補を破ったようなことが起きないとは言い切れないとも考えている。そこをYM氏が2%としたのだと見ている。だが、得意の閃きではトランプが勝つかも知れないとの卦が出続けるので怖いのだ。表現を変えれば、2%が限りなく98%に近付くのかも知れないのだ。

別段こんな卦がでていることを怖がる必要はないのだとは思う。だが、トランプの対日本事情に無知としか思えない証拠に「我が国が米軍の駐留費用を負担していない説」がある事などを考える時に、譬えクリントンを嫌っていても、彼は歓迎したくない大統領という否定的な面が出て来るのだ。トランプの支持層が一定以下であると聞かされては、危険性が残っているのかなと考え込まされている。

11月7日 その2  kazk様へ

2016-11-07 08:19:49 | コラム
kazk様

コメントに感謝申し上げます。

私はブログ中には触れませんでしたが、テレビ画面に見えた新監督がテイームの展開に一喜一憂する様を見て不安に思いました。余りに無邪気過ぎて冷静に試合の推移や各選手の動きを見守っているとは見えなかったのです。監督が感情の動きを顔に出すのは如何なものかと思います。彼の手腕が如何なる程度かをたった一試合で判断はしませんが、些か疑問に感じた次第です。

余談ですが、秩父宮ラグビー場のゴールの後ろにそびえ立つ伊藤忠商事のビルは既に青山地区再開発の一環で取り壊しと移転が決まっていると聞いております。オリンピックの為の一環でしょう。それにしても調布のように見にくい所ではサッカーでも余り見に行きたいとは思いません。観客席の傾斜が緩すぎるという欠陥があります。遠いところで試合が進行するので良く見えません

私は「アスリート・ファースト」もいい加減して、高額な入場を支払って見に来て下さる「観客の為に」を少しは考えべきだと思うのです。東京ドームには一昨年まで「ライス・ボウル」を見に行っていましたが、体も年齢相応に弱ってこともあり、あれほど見にくい所にまで行く意欲を失いました。なお、観客席の傾斜の緩さは飽くまでもアメリカのスタジアムとの比較で言っております。

小池都政の3ヶ月間を振り返れば

2016-11-07 08:17:07 | コラム
私は小池都知事の支持者でもファンでも反対派でもない:

考え方としては「豊洲への移転問題」と「オリンピック会場の投資額問題」に絞っていくことにする。

小池都知事の就任後3ヶ月が過ぎたそうだ。その間に都知事は選挙期間中から唱えておられた目指す改革を広範囲に推し進めてきた。このこと自体は結構なことと思うので、特に異論も唱えないし、反対もする気はない。もしも、その改革に問題点があるとすれば、それは3ヶ月では具体的なと言うか目に見える成果が挙がっていないことかも知れない。サッカーの試合にでも喩えれば「未だ前半開始後の5~10分間のお互いに探り合いの時間」とでもなるだろうか。

私は小池都知事が着手された2020オリンピックの3会場の見直しによる東京都の負担軽減なしは経費削減案は、決して間違った方向ではないと考えている。築地市場の豊洲新市場への移転を言わば無期限にしか見えない延期を決定したことも「安全策」と「経費削減案」の一環としてであろうかと考える時、強ち否定することは出来ないかと見ている。

しかし、そうだからと言って手放しでマスコミ風に言う小池劇場を礼賛している訳にも行かない気がしてならない。それはオリンピックの会場問題にせよ豊洲への移転にせよ、何れにして「二者択一」の案件なのであると、私は考えているからだ。要するに「決断するかしないか」である。特に、豊洲への移転などは割りきって言えば「移転するのか、中止するのか」という問題なのだ。そこで、決断して「移転」を選択したのであれば、次の選択は「早期か、1年以上の先送りか」程度の選択肢となるだろう。

現在の豊洲問題の状況を見ると「移転するか、しない方が良いのか」を検討する為に?「地下に湧いた水の検査」であるとか、「盛り土を回避する決定をしたことと、それを知っていて知らん振りをしたの誰か」という、言わば犯人捜しにも似たことに躍起ときただけで、一向に上記の基本的な二者択一についての方針が明示されていないのだ。しかも、例によって有識者だか何だか知らないが当節大流行の他人を集めた委員会まで設立(「立ち上げた」という表現は嫌いだ)してしまったのである。

私は既に移転と決めて投資をしてまで準備してしまった築地の業者の為にも、また「如何なる決着になるか」と見守っている都民の為にも、小池都知事は二択の中から目指す方向を選択して方針を明快にして、都庁とその職員と都議会の全体をその方向に向くように督励した方が良くはないのかと思っている。現状を私が見る限り「何時になったらトンネルの先に明かりが見えるのか」という手探りの強行軍をしているかのようなのだ。指揮官は目標を明示した方が良いだろう。

先ほど何処かの局が流していたが、「放置されている豊洲の管理費は当初1日に700万円と言われたが、再検討の結果で500万円に下がった。だが、それでも移転を1年伸ばせば年間で18億円の負担となり、それ以外にも業者への補償という費用も発生する」由だ。小池都知事が目指す経費削減の大目標からすれば、野放しや看過してはならない大負担増が見えてきている。

オリンピックである。悪い言い方から入れば「私は2020まで生存出来るか否かには自信がない」ので、この問題がどのように決着しても構わないかとすら考える時がある。基本的には多額な住民税?を負担している東京都民としては「経費(冗費?)の軽減」は大歓迎である。だが、これまでに見てきた限りでは小池都知事の周囲には「オリンピック命」か「IOC様々」派が群がっているだけではなく、都の下部組織ではないと威張っている会長様を頂く組織委員会もあり、状況は決して都知事に有利に展開していないかに見える。

また、多くのテレビ局は元JOC職員という春日某のように「スポーツをやっていれば世界が平和になるが、政治では平和はない」とほざく者まで重宝に使って、小池都知事を脅かすかのような逆風さえ吹かせている。春日の言うことを聞いていれば「オリンピックの為に経費など惜しむべきではなく、レガシーの為には何事も恐れるな」とすら思えてくる。私は出費の削減の見通しが立ち次第、会場問題を可及的速やかに決着させて、オリンピック命派の雑音?を抑え込んで貰いたいと願っている。これこそが「都民ファースト」への道の一本ではないか。