新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

11月11日 その3 トランプ氏に思う

2016-11-11 13:34:32 | コラム
トランプ氏は小心者?

先ほどフジテレビの坂上忍の番組で誰だったかが「トランプ氏の政権移行テイームの主要メンバーはウオール街の出身者だ」と言っていました。「ここに入った人たちは政権発足後には概ね主要閣僚になるし、各官庁の要職に就く」とYM氏が言っています。彼は矢張りお金持ちですし、支配階層の人ですから、そういう選択をするのでしょうね。

畏友佐藤氏はアメリカの分裂の懸念を指摘されていましたが、これは深刻な問題になるかも知れないと危惧します。私は単純に「同じ政党が3期続いて政権を取った例がない」との歴史的ジンクスが今回もその通りになっただけかとすら思っております。また、私はトランプの暴言等を聞いていて石原君の大言壮語を思いました。トランプという人も案外気が小さい臆病な性質で、それを見せまいとして虚勢を張っていたのかも。

私は彼がオバマ大統領との最初の面談とやらで非常に緊張していたと報じられ、その固い表情を見て小心者ではないかと疑いました。矢張りトランプ氏と雖も普通の人かと思った次第です。

また、トランプ氏の行政経験不足を言う向きがありますが、私は自分の経験からもずっと唱えていたことは「人間誰でも与えられた仕事がどれほど難しくても、経験がなくとも何とかそれなりにやっていけるものだ。しかし、その成果には個人差があり仕上がりが万人を満足させるとは限らない。その結果というか仕事ぶりを判断するのは上司か、会社か、顧客か、第三者である。当人に出来ることは全力を尽くすことだけ」でした。

即ち、トランプ氏には実際に大統領としてやらせてみないことにはその実力と可能性は解りません。もしかして「えらいことになった。当選しちゃった」と思っていたりして。だがしかし、オバマは惨めな失敗例でした。

11月11日 その2 不出来だった10日夜の侍ジャパン

2016-11-11 08:38:17 | コラム
情けない出来だった何とかジャパン:

私はこの何故か、小久保監督が率いることになっている代表テイームの「侍ジャパン」という名称の余りにも時代感覚に乏しく垢抜けないことが気に入らない。しかも、私は小久保の手腕というか監督としての能力も評価していないし、監督に選ばれてしまう前に指導者としての経験も不足では、本気で、期待しないことにしている。現に野村克也はその著書で酷評していた。

さて、昨夜はシーズンも終了して選手たちは本来は来期に備えて充電しているべき時期の野球なので、選ばれた者たちが何処までシーズン中の調子を維持しているかが気懸かりのまま観戦してみた。そこに見えたことは、メキシコの投手たちの四球ばかりの投球と解説者が言い訳のように指摘していた「動く投球」に手も足も出ず、確か5回までノーヒットという体たらくだった。しかも、投手たちはNPBのそれとは違うMLB仕様とやらのボールに手こずり制球もままならぬ有様で、間延びのした詰まらない野球だった。矢張り「弱将の下に勇卒なし」かと思わせられたし、いるべき侍も見当たらなかった。

言い出せばキリがないが、選手の起用にしても納得出来なかった。その典型的な例が大谷翔平の使い方で内川があの不出来だったことを考えても、彼をDHで使って馴れさせておくべきだっただろう。私は大谷の打者としての素質は十分に認めるが、あの下からしばき上げるような打法は未だ不安定だし、左投手の外に流れるボール球のスライダーに弱すぎる。昨夜も代打で出たのは良かったが、その投球でアッサリと三振。相手だってそのくらい研究してあるだろうよ。

広島の菊地とヤクルトの山田の使い方にも、検討の余地があると思わせた。山田君はここぞという時には余り打てないトリプル・クラウンの選手であると評価している。それならば守備には定評がある菊地を使って山田はDHにでも置けば良いし、個人的に嫌っているソフトバンクの松田の代わりに三塁を守らせてみる手もありはしないか、もし山田が打つことに賭けるのだったら。

筒香を5番に置いたのも解せなかった。彼の方が左打者である以上、中田翔よりもダブルプレーになる確率が低いだろうし、第一打率が中田よりも遙かに高く、ホームランの数も違う。まるで当たらなかった内川を引っ込める決断も出来ていなかったのは理解不能だった。何かソフトバンクの4番打者に気兼ねでもしたのか。それでは監督としての決断力不足で資質に欠けるのではないのか。

兎に角、折角見てやったにも拘わらず、TBSは予定時刻に到達して時点でアッサリと中断して次の番組に切り替えてしまった。実は、当方は裏番組のPrime Newsと掛け持ちで見ていたのだったから、余りTBSを非難する資格はないのかも知れない。最後に「監督を替えようよ」と言って終わる。


ドナルド・トランプ氏の当選で思うこと

2016-11-11 07:41:58 | コラム
選んでしまったものは・・・・:

11月11日、朝5時の室温が21.5度とこれは真冬の寒さで、しかも雨降りと最悪の条件。このPC部屋から新宿駅周辺の建物が霞んで見える。昨夜のテレビのニュースで驚かされたのが、主に民主党の地盤だったと思うアメリカの多くの都市ではトランプ大統領を忌避するデモが展開されていて、特にニューヨークではトランプタワーの前には数千人が押しかけて「トランプ不要」と叫んでいたのだった。私の記憶でもこのような現象があったことはない。トランプ氏を責めるのはではなく、選んだ人たちを攻撃する方が筋が通るような気がするのだが、どうだろう。

トランプ氏の勝利となって思い出したことがある。それは、オバマ大統領が最初に当選した8年前に、アメリカの多くの友人知己に彼に対する評価を問い合わせた時のことだった。ほとんどの反応が否定的というか好意的ではなかった。W社の8代目のCEOで4代目の当主だったジョージが、パパ・ブッシュとイエールの同級生で親友という間柄だったこともあって、私の周囲には共和党支持者しかいなかったこともあっただろう。その際に最も厳しい評価をしたのが退役陸軍中佐だった友人(ウイスコンシン大学のマスターを持つインテリ)で、

「政治・経済・軍事・外交の経験が全くなく、上院議員を一期務めたことになってはいるが、その4年間の半分は選挙運動に費やしたずぶの素人であるから、何ら期待出来ない。しかし、最早選んでしまったのだから如何ともしようがない」

という諦めにも似た悲痛な叫びだった。そして、その懸念通りで、あの優柔不断でアメリカを弱体化させた大統領が8年間も続いたのだった。

そこでトランプ氏はどうかと考えると、上記の項目の中で経験があるのは経済というかビジネスだけではなかろうか。だが、それも製造業ではなく不動産王では、目下大不振の状態であるアメリカの製造業を立て直せるのかと些か不安にさせられるし、何処まで期待して良いものかと思ってしまう。しかし、彼はIvy Leagueのペンシルベニア大学のビジネス・スクールの経営が修士だから、その方面に関する知性も見識もあるのかも知れない。あの勝利演説は確かにキャンペーン中の暴言王の面影はなく極めて正常だったので、現時点において推測で彼の評価をするのは時期尚早ではないか。

因みに、NYからの信ずべき筋からの情報では「迂闊に彼のことを褒めようものなら、生命の危険すら感じかねない雰囲気」だそうだ。現に、トランプの勝利を予測して見せた木村太郎は「暗殺」の危険性をすら語っていたではないか。このように既にアメリカが二分された状態のようにも見えるのでは、これから来年の1月の正式に大統領に就任するまでに、アメリカの国内情勢がどのように変わっていくかを見守っていきたいと思う。