新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

12月23日 その2 市長さんが昼間から麻雀

2016-12-23 09:35:20 | コラム
如何に何でも昼間はないだろう:

飯塚市長と副市長が業者まで入れて昼間に麻雀をやったと大騒ぎだ。しかも賭けていたという。市長は開き直って「賭けないでやっている者がいるか」とまで言った。そのことは措くとしても、特別職公務員とかで勤務時間の規定がない(?)とは言え、如何に何でも昼間から外に出て遊んでいたのは言語道断だろうと思う。選挙で市民から選ばれたことに対する意識が欠如している。

テレビに登場する解説者は皆「賭博罪」を云々する。当然だろうが、麻雀の実態をご存じで言っておられるとも思えない。かく申す私は、小学校の高学年辺りに覚えた遊びで、確率のゲームであることが面白いと思って楽しんできた。それも1976年半ばで止めたので、今は単なる思い出だ。会社員でも昼休みに遊んでいる者がいないとは言わないが、公職にある市長さんがやっていては不謹慎でダメだし、あの開き直りも頂けない。何れ、激しく辞任の要求が出るのではないか。

小池都政の不安材料

2016-12-23 08:32:37 | コラム
私は以前に「戦線縮小」を勧めたが:

小池都知事が他県で開催予定のオリンピックの競技に要する仮設の経費を関連する件に要求したことで、言わば四面楚歌に近い状態であると報じられている。私はこの事態が単に小池さんだけの責任とは思っていないが、現在都知事である以上責任の一部は免れないと危惧するものだ。それは小池都知事はオリンピック開催に要するだろう経費の削減を言い出して選挙に出てきたのだから、誰が任命したのか寡聞にして聞いていなかった森組織委員会長と争うのも、これ又当然であろう。

しかしながら、小池さんはオリンピックの経費削減以外にも「豊洲への移転問題」をも打ち出していた。この案件は、もしも舛添前都知事があの様な形で辞任していなかったならば、現在は平穏無事に?築地から豊洲への移転が実現して「盛り土」問題など発生していなかったのかも知れなかったのだ。だが、小池さんは移転の延期を打ち出しただけではなく、何時果てるのかも知れない「地下の空間」と「わき水」問題まで明るみに出してしまった。言い方は悪いかも知れぬが都庁の職員にとっては「平地に乱を起こされた」ような感すら遭ったのではないか。

その後のこの二重大問題は一都民として見ていても混乱状態になり、何時誰が何処で解決するのと憂慮させられている状態にあるようだ。私は既に「小池さんは戦線を縮小し、可及的速やかに豊洲への移転日を明確に発表し、兎に角本来の都政に戻った方が良くはないのか」と提案した。オリンピックの三会場問題にしてもマスコミには「ゼロ勝三敗」と揶揄されてしまった状態で、400億円だったかの削減を成し遂げたことなど相殺されてしまった感が濃厚だ。このままでは小池さんはオリンピックに関連する諸問題をかき回しただけに終わる危険性すらあるのではないか。

ここまで来ると、私には小池さんは何を目指して出馬されたのかが、良く解らなくなってきた。だが、オリンピックは誰が招致し、誰のと言うか何処の費用負担で運営していくのかを衆目に曝したかったのかとすら思えるほどかき回してしまったとも見ている。あるいは問題提起だったのかも知れない。組織委員会ではないことだけは確かだという気がするが、それならば、何故に森元総理はあれほど居丈高なのだろうと、解らなくなってくる。

東京都が招致したのだろうが、私は1兆8千億円も都民の税金を使われることはないのだろうと希望的に考えている。それでは森さんは小池さんの揚げ足を取る以外に、費用についての確たる腹案があるのかと伺いたいし、お考えをお持ちかと疑いたくもなる。国費を使ってまでも国威発揚の時期は過ぎたとの論も罷り通っているではないか。

豊洲問題も、恐らく小池さんが当初に見込んだ以上の大きな問題になってしまい、今更何処をどう解決すべきかで行き悩んでいるのではないかとすら疑っている。だからこそ、来年中の移転がないようなことも仄めかされたのではなかろうか。2~3日前に徒然なるままに見たテレ東の「ガイアの夜明け」では、豊洲を空き家のままに放置することはただ単にそこに空費される経費だけが問題ではないと知らされた。

そこには移転に備えて準備を進めてきた業者の経営にとっても深刻な危機を招く要素があり、既に100社以上の仲卸が廃業してしまったし、移転組にとっても移転までの人員の維持等の経営判断その他で筆舌に尽くしがたい心労に悩まされていると知らされた。本来は発生しなかったはずの悩みだ。要するに、ことは費用だけが問題ではないという意味だ。小池さんも都庁の職員も都会議員も、ことがここまでに至ると想定されていたのかとも考えさせられた。

無責任なことを気楽に言えば、私にはこれらの問題の解決方など解る訳もなく、問題が何処にあるのかを考えてきただけだ。しかし、このままに解決策を見出す努力をしているだけでは、時間と経費の空費ではないのかと憂慮させられるだけである。都議会も公明党がどうしたの、ドンや次のドンがどうのというような低次元のことにかまけていないで、その気があるならばどのように知事に協力して問題を解決するかに神経を使って欲しいと思う。君らだって税金で養われているのだから。

マスコミも俗受けしそうな芸能ネタ風の取り扱いを止めて、これ以上の時間の無駄を回避せよ等々の建設的な論陣でも張ったら如何か。

小池都知事はこれらの諸問題を何処に落とし込むかの腹案をお持ちで、懸命の努力をされていると思うが、事態は容易ならざるところでまで来てしまったのではないだろうか。目指すところに向かって突き進むしかないと思うのだが。